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インド製のノベルティへシルク印刷

数年前までは中国製が多かったが、モノによっては最近はインドやパキスタン製といった製品が出てきている。特に布製のバッグだったり粗い木綿のような製品はインドやパキスタン製が多い。

恐らくコストが安いのであろう、ノベルティにはあまりお金をかけたくない、、、というのは理解できるが、こういった海外製の布製品は位置が合わない。100枚あったとしても1つ1つすべての縫製がことなるので、どの個体に合わせればよいのかがわからなくなってしまう。すべて同じ位置に印刷を~ ということであればもう無理なレベルになってしまう。

こういった場合はひとまずどれでもよいので位置合わせ用に取り出し、治具を作成する。そしてその治具と位置合わせの外側におおよそのラインをいれる。1つ1つ治具を挿入して印刷するが、その挿入具合により位置を微妙に調整するが、これはもうミリ単位での調整はできない。おおよそセンターに入っているように微調整を行い、最後はカンであわせて印刷するしかない。

海外製の布製品へ多色印刷は避けた方が良いと思う、それよりはノベルティなので多色はあまり見たことがない。

布製品への小ロット印刷、お問い合わせください
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黒い布製のバッグに白印刷

黒い素材に白印刷が一番難しい。そしてそれが布となればインクが吸い込まれてしまい白にならない。

メッシュは粗いメッシュ、そしてインクは希釈をほとんどせずに固く、そして2回の重ね刷り。デザインによっては重ね刷りをしたくはない場合もあるので、その場合は1回で白100%が再現できない旨をお伝えしている。

もちろん最高の設備に最高の環境、そしてすべてがあれば白100%を1回でできるのかもしれないが、弊社はそこまでではない。しかしノベルティとなれば大丈夫だというレベルでの仕上げなので、良いとは思っている。50枚+2種類、版が崩れたりしたがなんとか2日で完成させ、今日の夕方には発送をする。祝日だけれども仕事をしなければ納期に間に合わない案件がある。いろいろな試作もありテストもあったりするので今日はフル活動、そして週末も続けることになるであろう。弊社は9月が決算となるのでそちらの用意も忙しくなり、今月はあわただしくなってしまうが、秋の訪れもあり過ごしやすい日が続いているので気持ちがよい

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布製の法被に白で印刷

布系は、、、あまり得意ではないが、たまにやってくる。それもノベルティ系なのでTシャツやポロシャツの型がいらず、代わりに自分で自作した型と治具を使い印刷している。

Tシャツやポロシャツなどはそれ専用の型があったりインクがいろいろあったり、主にバインダーだ。弊社にはバインダーは無いが、布に密着するインクがある。白も高濃度なのでかなり出が良い、素材によっては1回で白が再現できるし、メッシュも70メッシュを使い厚盛の乳剤を使うのでシャープに出せる。

今回は急ぎで法被5枚への印刷依頼があった、できるかできないか、というよりはできるであろうという想定で行い、まずは自分の似たようなシャツにためし刷りを行い、本番の5枚を刷った。

法被なのでかなりサイズが大きい、恐らく通常のTシャツやポロシャツを刷る台だと面倒なのかなぁと思い、なぜ急ぎで弊社に来たのか少々考えたが、やれないことは無いのでとりあえず自作で法被に入る型をウッドラック風のやわらかい素材で作成、印刷をした。

小ロットすぎるのと形が大きいので嫌がる業者が多いのかもしれないが、私は何もわからずとりあえずやってみようというスタンスなので何でもやるようにしている。しかしアパレル系はあまり好んで受けないようにしているが、それ以外は何でも印刷はできると思っている
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不織布へのシルク印刷

不織布でできている折り畳みができるうちわがノベルティグッズとしてあるらしい。

折り畳みができるので使い勝手はよさそうだ、100枚に白1色で名入れ印刷。 不織布なので繊維系のインクかと思い、テストでSG410を使ってみた。折り畳みなのでなるべく伸縮性のあるインクが良いと思い、合成繊維に適しているインクなのでちょうどよいと思ったが、不織布の穴の部分にインクがはいるとそこがテープ剥離でとれてしまう。しかし穴になっていない部分は剥がれない、、、

恐らく何かしらの素材を混ぜて作っている不織布だとは思い、ルーペで詳しく見てみるが見たところで素材がわかるわけがない。いろいろ調べたところどうもPP(ポリプロピレン)を配合して縫っているようだ。

PP用のインクでテストをしたら問題なく密着が確認でき、そのまま印刷をした。ところが裏表が微妙に存在する不織布で裏面に印刷をすると綺麗にできない。しかし表裏を確認するのが非常に難しい素材であり、ある程度は勘に頼るしかなかった。表だろうと思って刷ったら裏だったものが何枚かあったが、これはどうにもならない。

おまけに位置あわせもすべてずれているような取っ手なので上手くはいかない、、、かなり厄介な商品ではあるが一応印刷はできた。

不織布への印刷は何が入っているかわからないのでインクのテストは必須 = 予備で1枚は必ず欲しい商材です

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コットンバッグへの名入れを続ける

リピートで多い大きな取っ手がついているトートバッグがある。厚手タイプでデニム風の色のバッグには白で、コットン風の肌色のバッグには黒で印刷する

だいたい100個前後が多いので比較的やりやすく、小ロット印刷といえるが、黒を印刷するときと白を印刷するときで時間と加減がことなる。

黒の場合は元々の色が強いので普通に一度印刷すれば問題はない。その分進みも早く、スムーズにできる。100個であれば1時間くらいで問題なく終わる。

白になるとそれが異なり、インクの希釈はまったくゼロで粘粘のインクをそのまま使うことにより版の目詰まりがおきる。メッシュは70をつかっているし、ジアゾの乳剤も厚盛の版を作っているので目詰まりはおきにくいのだが、さすがに細かい線などがあるので100回連続はできない。ジアゾも油性で溶剤に強いと書いてあるがあっけなく剥がれたことがあるので、版の洗浄にはかなりの注意をしている。白の場合は100枚刷るのに3回ほど洗浄し、インクはそのまま、あとは印刷するときの圧力とインク返しでのコツが必要となる。スムーズにいけば2時間くらいで100枚が終わる。黒の2倍の時間がかかるわけではあるが、白を白で出すにはこれをしなければならない
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ジアゾ乳剤が取れた

昨晩はデニム風のバック200枚に白で印刷を行った。その前日から開始していたが、急ぎの案件がはいり、こちらのデニムは来週納期であったのでいったんstopし、今日に繰り越した。

版は厚盛ができシャープな刷り上がりができるイタリア製のジアゾ乳剤を使い製版を行った。途中特に何もしていなかったが、ジアゾ乳剤が溶け出してきた。溶剤はほとんど使っていない、インクの固さが重要なので希釈はほとんどしていない、それどころか耐溶剤のジアゾなので溶けるとはおかしいと思った。

もしかしたら湿度の関係だったかと思い、ドライでエアコンをつけ、自社製版ができるのでその場ですぐに乳剤を塗布し製版を行い、再開をした。途中の版のトラブルがあったので遅くなったが、21時に始めて23時には終わった。これであとは数日ほったらかしで乾燥させておけば来週の納品に間に合う。

布製品への白の再現はなかなか難しい、特殊なインクを使わずに技術と印刷の圧力、そしてスキージのスピード、いろいろな要素がすべてぴったりになったときにほぼ100%の完璧な白印刷が再現できる。これも慣れかもしれない。

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デニム生地への白の厚盛

写真では見えるか見えないか、、、デニム生地に白を印刷するときはやはりインクの沈みが気になる。

もちろん発泡インクやゴムインキ等の高価なインクを使えば白が100%で再現できるが、その設備とインクがない場合はどうすればよいのか?!

油性インクを入手して自分なりにいろいろと試してみた。版も80メッシュ、イタリア製の乳剤を使い膜を厚めにしたが、膜が厚いからといって厚盛印刷になることではなく、線がシャープに出るだけだ。ではどうすれば厚盛になるのか。。。

いろいろと試行錯誤で試した結果ある1つの方法が有効であることに気付き、今ではそれを実践しているがほぼ完璧に近いまで完成度が高まっている。誰も教えてくれなかったが、自分で見つけた方法。もしかすると普通に知られている技術なのかもしれないが、自分で見つけた方法は技術として保持しておきたい。

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ネオプレーンへの印刷試作

ネオプレーンという素材があり、ウェットスーツ?に使うような柔軟性のある素材でインクののりが悪い。密着とインクの伸縮に関しては解決はできているが、この素材に綺麗に印刷を行い、なおかつ白を再現するのが難しい

以前行ったものは形になっていなかったほぼ平らな状態のネオプレーンに印刷だったので、2度3度の重ね印刷ができた。今回新しく依頼があったのが形になっているかばんのような形状が数種類あり、そこに繊細な印刷をしなければならない。

データも頂いているが細かい部分は細かいので重ね印刷をするのが難しい。ましてや成型物になっているので難易度は非常に高い。これはなんとかして1回で白を再現する方法を見つけなければ代替の利く商品ではないので失敗が許されない。

とりあえず昨日のうちに厚盛できるような乳剤を注文し、そちらを使って製版をしてみようと思う。うまくいけば新しい印刷の方法として今までの白の再現性を解決できることになるので楽しみにしてはいるが、反面失敗できないという成型物なのでそちらの緊張感の方が高い。

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目の粗い麻袋に印刷

触るとすぐわかるくらいガサガサしている粗い目の麻袋にシルク印刷。

色は黒なので幸いにも沈みが無く、1回で印刷ができる。それでもメッシュは粗いものを使い、印刷も慎重にする。スキージの押し具合でも色の濃さや文字列の再現が微妙に異なるので注意しなければならない。

使ったメッシュは80だったが、60があればちょうど良かったかもしれない。最近このような粗い素材への印刷が増えてきているので、60メッシュの版を1つほど紗張りしようかと思っている。

麻の縫い目がかなり広いのでこれ以上インクが出てしまうと裏面にうつってしまうかもしれないので、そこらへんの調整も難しい。

ロット数は50枚の極小ロット、弊社の得意とするロット数でもある

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布素材をもっと白く

布製品の場合は色が沈む、先週より何度か繰り返しているデニム色(ジーンズの青っぽい色?)のポーチに白でロゴ印刷をしているが、やはり白100%にはならない

熱をかけるインクや発泡インクを使えば白100%に近くなるが、設備を整えなければならない。恐らくそこまで高価な設備ではないと思うが、ノベルティ印刷の場合は単価が低めでリピートする率も少ない。同じ素材がずっと続けばよいがそういうことも無いので設備投資には慎重にならなければならない

幸いにも熱をかけなくとも布素材に白をできるかぎり濃く出せるインキを見つけてもらい、今はそれを使っている。一度刷りでは薄いので2回の重ね刷りでほとんど白90~95%くらいの再現ができる。

重ね刷りの場合はズレがでないように版をセットしなければならないが、これも工夫1つでできる。 これからある程度は布製品の白を自社でできるようになるので、印刷範囲が広まることは嬉しいことだ。1つだけ布製品は失敗ができないので、そこだけは気をつけるようにしなければならないと思う

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