印刷ブログ
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円錐形で難しい回転シルク印刷

写真のような形の円錐形の成形物がある。組み立てると塔のようになり綺麗だ。

この一番下の階層のところにほぼぐるっと1周回転シルク印刷で文字列を入れる。一見それほど面倒には見えないかもしれないが、両側が突起しているので、スキージがあたってしまう。それを避けるかのようにスキージをカットし、そして紗張りもテンションを弱めにしてもらった。

治具も先日ホームセンターを徘徊し、これならば使えるであろう歯車を見つけ、ひとまず簡易治具を作成しておいた。

果たしてこれで綺麗に回転し印刷ができるのかはやってみなければわからない。形ある成形物への印刷の場合はもうすべてがやってみなければわからない事が多い。平面のシルク印刷の場合はおおよその見当がつくので即答ができるが、成形物で丸みがあったりするともうやらなければわからない。そして2度と同じ形がやってくるという事もない。ノベルティであればある程度は似ている場合があるが、そればかりリピートで来ることもなく、形が決まっている成形物であればどこでもできてしまう。

弊社にはこのような形がきまっておらず毎回異なる成形物がやってくる。これが私の挑戦心をくすぐるのだが、同時に治具のアイディアを考えることが毎晩の夢にでてきて寝不足になってしまう事もある。しかしヒントとアイディアが浮かべば今度はソワソワしてしまい、早起きしてホームセンターの朝営業に行ってしまう事もある

人生簡単な事をすれば楽ではあるが、それはそれで平凡で終わってしまう。人が嫌がることや難しい事を続けることで永遠に成長を続け、勉強を続けることが脳にとっても良い刺激になると思っている
temple tools

絵馬へのシルク印刷

時期的なものなのかはわからないが、絵馬へのシルク印刷依頼がやってきた。

絵馬でも色が9色もあるので、枚数と色数からして合計で5000工程以上の印刷となる。細かい色もあり最後は黒を乗せて仕上げるデザインだが少しのズレでもわかってしまうのでかなり緊張する印刷になる。

憶測ではあるが昔からやっていたシルク印刷の職人がやらなくなってしまったのかもしれない。絵馬でも2-3色の場合もあれば今回のように9色の絵馬も存在する。もちろん色数が少ない方が単価的に安くはなるが、、、こればかりは神様のいる場所で販売されているので値段がどうのこうのともいえない。

9色だが1日1色で進めれば2週間ほどで仕上げられる。1日2色もできるとは思うがほかの案件の事を考えれば朝から晩まで絵馬をやっているわけにはいかないし、乾燥にも時間がかかる時期になっている。

写真はひとまず下地の白と刻印の朱色を終えた状態だ。ここからあと7色を乗せていけば綺麗な完成系となる

絵馬へのシルク印刷、色数が多くても可能ですが、納期は長めにお願いできればと思います
ema

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