印刷ブログ
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凹凸のある紙でも

多少の凹凸がある紙でもシルク印刷で印刷ができる。紙製品で細かいデータなのでメッシュは270メッシュ、紙なので紙用のインキを使用すればよいのだが、線が細いので別のインキを使う。

紙用でないインキを紙に使ってはいけない、というルールは存在しないので、知識と経験で使い方を独自に変えることは日常茶飯事だ。カタログにのっている事だけではなく、いろいろな試行錯誤で印刷することが多い。

インキは密着していれば、メーカーの仕様通りでなくても問題はない。今回は紙のお札?のようなものにとある寺院の名前を印刷。

予備が無いので緊張する印刷だが、やはり紙製品の場合は予備があったほうがありがたい。
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紙でできた花火玉にパッド印刷

先日は紙製でできた直径20cm程の花火玉にとある有名な自動車メーカーの記念品としてパッド印刷で200個程作業を行った

球体なので位置合わせが難しい、ここだという位置に合うまでかなり時間がかかったが、そのあとはとんとん拍子のように200個を午前と午後に分けて問題なく仕上げることができた。

中が空洞になっているので、パッドを強く押しすぎると変形してしまうので、それなりの力と簡易治具を作成しておいた。そのあとに弊社にとっては大ロットになるプラスチック製のケースに某有名お菓子メーカーのロゴを1色でパッド印刷する。こちらは数量が多く、被印刷体が透明なので少々難しい。1つの工程で少なくとも1分くらいはかかってしまうので、1日に数百個くらいしか仕上げることができない。こちらも月末納期でなるべく急ぎなので土日も止まらずに印刷を続けなければ間に合わない
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米袋3合にシルク印刷

新潟県だからかもしれないが米袋へのシルク印刷が毎年ある、しかし、、、新潟県だからコシヒカリブランドに乗りかかり販促を怠っているともいえるかもしれない。

それに気づいた農家は直販で自分のコメを売ろうとしているが、やはりデザインも大事だ。いきなり大ロットもできないし、ましてや丹念に育てた特徴のあるコメは大量に栽培ができない。市販でホームセンターに売っているような袋では差別化ができない。

クラフト風の白い紙で3合入る袋にシルク印刷、表と裏の合計3色。文字列も細かい、1つ1つ板を入れて印刷しなければならないので手間暇もかかる、表と裏の3色なので時間もかかる、こういった場合はインクを調整し通常の紙専用のインクではなくSG740を使う。乾きが悪い反面版の目詰まりが無いので作業を止めないで進めることができる。そうでもしなければ300メッシュの細かい文字列が多いので10枚くらい刷っては版を洗浄しなければならないので効率がわるくいつまでも終わらない。

米袋への印刷は小ロットが理想だ、50枚でも100枚でも、お気軽にお問い合わせください
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冊子の上下と小口にシルク印刷

某大学の卒業アルバムらしい、よくある冊子上のカタログのような厚みがあるタイプで、本みたいな感じだ。

本と同じなので背以外は白い紙が無数にページとして存在している。その白い部分に黒ベタと4色のシルク印刷をしてほしいという依頼が来た。とりあえずの試作なので何部か支給してもらいテストをしてみたが、問題はなさそうだ。

治具は本たてを100円ショップで2つ買い、あとは余っていた塩ビの板をアルバムの大きさより多少小さくきって治具として用意した。

上と下は黒ベタ1色なのでそれほど難しいとは思わないが、小口の部分には4色+黒ベタをのせなければならない。ここが一番難しいとは思うが版を調整して週末に集中すればおそらく大丈夫だとは思っている。予備を多く支給してもらったので気持ち的にはかなり楽にできる。

こういった変わったシルク印刷、弊社では日常茶飯事です。問い合わせてみてください。
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市販のダンボールに印刷

市販のホームセンターで売っているような小さなダンボール50個に黒1色でのシルク印刷があった。

データ的には恐らくどこかの会計事務所のダンボールなのかもしれない、個数も50枚なので小ロット扱いとなる。文字列や線がシルク印刷を想定していない細さなので、若干太めにデータを修正、あとは納期があるのでSG740の硬化剤無し印刷で仕上げた。

通常のダンボールへのインクはQセットが良いとは思うが、線が細いので目詰まりを考えるとSG740の方が良い。しかしながら溶剤の揮発が遅いので十分に乾燥させ、3日間くらいはドライラックに載せっぱなしにしておくことにする。急ぎの案件やのんびりドライラックにのせていられない場合は強制乾燥するかSG700かQセットインクを使うことになるとは思うが、今回は急ぎではないので、SG740がベストだと思った

市販ダンボールへのシルク印刷、小ロットでも可能です
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トレーシングペーパー風の紙に文字列と後納印を印刷

半透明風のトレーシングペーパー風の紙にどこかの美術館の文字列と郵便局の後納の印をシルク印刷サンプルした

中身がみえるように墨ではなくあえて白で印刷したいらしい、そこで郵便局から白い後納印が見えるのか否かでテストをするようにいわれたらしく、サンプル扱いでシルク印刷した。

文字列が細かく、目詰まりが多そうなのでインクはSG740の硬化剤なし、製版は300メッシュで行ったが、まだまだ文字のつぶれが気になる。希釈をしなければ今度はヒゲが出てしまうので、あとはメッシュを330~355くらいに買えるかまたは文字列を多少調整して太くするしかない。

郵送で送って開封後には処分されるものであろうかと思うので写真製版でわざわざ高いフィルム・版を作成するまではないと思うが、これらはお客さんに伝えて予算と再現率でベストなところで調整しようと思っている

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青い高級な和紙にシルク印刷

どこかのお偉いさんが作ったらしき青い和紙に、墨と朱色の2色、1枚の名入れ依頼があった。

その和紙はたいそうお高いものらしく、失敗が許されない。かといって失敗してもその和紙の弁償はどうするのか、、、そんなことも考えながら恐る恐る印刷してなんとか仕上げた。代替、予備がないものへの印刷は緊張するし、そのものの値段によっては断らなければならない。できない、という理由ではなく、もし失敗した場合の損失をカバーできないという理由からだ

なんとか無事に終了、地元の有名な団子屋さんで展示されるとは思う。たまに出かけて寄る店なので次回立ち寄ったときに確認してみようと思う

和紙へのシルク印刷、可能です。

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