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ポリエステルの傘にシルク印刷

年内最後の仕事はポリエステルのビニール傘にシルク印刷となった、冬場のインキは固まり寒天状になるので、温風をあてての作業となる。

幸い年末なので案件もそれほどなく、場内いっぱいに傘を広げて予定の120本を1日で終わらせた。あとは年始にゆっくり傘をたたんで梱包すれば納品できる。

今日12/30は最後の仕事納めとなるが、支払や流の仕事、そして年始にほしいという急ぎの案件を仕上げて、夜はのみにでも出かけようと思う。明日も細かい作業を行ったりして、今年を締めようと思う
kasa for year end

ポリエステル製のスタジアムクッションにシルク印刷

スポーツ観戦などで座席が硬いのでその上に敷くようなマットがある、ポリエステル製の表面で中にはスポンジ?が入っている感じのようなノベルティ商品だ。

こちらにロゴを印刷することになったが、このクッションが黒でそこに明るめの色を印刷しなければならない。本来であれば白を印刷、そしてその上に指定色を乗せれば完璧になるが、位置合わせができない商品なので1発勝負しかない。

本当はSG410インクがあればベストではあるが、あいにく希望の色を満たすにはマゼンタとウルトラオレンジが足りない。インクメーカーに少量売ってもらえないので各色を1kg買わなければならないが、SG410は高価なインクなので1kgも買ってしまえば赤字になってしまう。 どうすればよいかと解決策を考えなければならないが、幸いにもSG740がポリエステルに密着することは実験済みなので、寒い工場の中で希釈をせずにコンクホワイトとマゼンタ、そしてウルトラオレンジを混ぜ硬いSG740を作った。すぐに使うとやわらかいので故意に時間を経過させインクが硬めになるのを待ち印刷する。

沈みもあまりなく希望の色が再現できている感じだ、あらかじめ沈むと言ってあるので問題はないが、思ったよりも沈ますいい感じで再現ができている。版も120メッシュで作成したのでインクの出る量も多いが、細かい線もあるのでこれ以下のメッシュではできないと思っている。厚盛りができる乳剤も使用し、今日100枚を仕上げようと思っている。納期が木曜日なので水曜の夕方には発送しなければならない、場合によっては乾燥窯に入れなければならないかもしれない
leasure sheet for blog

ポリエステル素材には

ポリエステル素材に密着するインキは何種類かあるが、どの色をどれに使うかを考えなければならない。

特に白を印刷したい場合は白い素材に白というわけではなく、何かしらの色の素材の上に白を印刷する、ポリエステル素材はインクを吸いこむので必ず色が沈む=白が薄くなってしまう。

太いデータであれば重ね刷りをすれば解決できるが、それができないデータの場合もある。あとはメッシュを粗くし厚く印刷できるようにして適正なインクを選択すればよい。

今回はポーチで赤と青だった。赤には白色で、青いポーチには濃い青で印刷だったので、赤にはSG410コンクホワイトを希釈なしで使い、青にはSG740のインクを使った。

どちらのインクでもポリエステルには密着するので問題はないが、赤いポーチの白印刷を仮にSG740のコンクホワイトで行ったら白が沈んでいただろうと思う。SG410はある意味特殊なインクで単価もSG740より高い。粘り気の多いインクなので刷りにくいが沈みが少ない。以前ネオプレーンで使ったことがあるが、ネオプレーンは吸い込みが激しいので2-3回重ねてやっと白になったが、今回のポリエステルはそれほど沈みがなく1回で白が再現できた

ポリエステル素材へのシルク印刷、お問い合わせください
pori

ポリエステルポーチにシルク印刷

海外製のポリエステルポーチ、こちらにシルク印刷だが、海外製は厄介な場合が多い。とくにこの種のポーチ等は1つ1つ縫製に差があるので位置決めができない。

ある程度は位置を出せるが全部同じにはならない、そもそも縫製でズレがあったり1つ1つ個体差があるのでそれはどうにもならない。表面を平らにするために中に厚めのプラスチックを挿入し、そちらに位置を書いてあわせ、外側にある位置決めのところにあわせればおおよそピッタリ合う。

ノベルティへの印刷は素材が安い分印刷に手間暇がかかってしまうが、だからといって単価を高くすることができない。となれば工夫をして印刷効率をUpするしかない。

ノベルティへの小ロットシルク印刷、お問い合わせください
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傘だらけになってしまった

金曜日は最終調整が終わった傘の印刷を開始したが、納期があっても1日でできる数が限られているので早めに行わなければならない。

出来合いの傘は開いて1つ1つ印刷しなければならないので、数量が多いと乾燥場所に困ってしまう。もちろん体育館のような大きなスペースがあればよいのだがそんな場所もなければ最近の印刷は小物が多いので大きなスペースを必要としない。

1日に150本前後はなんとかできるとは思うので小ロットで謳ったが、いきなり大ロットの受注が舞い込んでしまった。とりあえず週末も稼働すれば来週早々には仕上がるので、週末もやりながらほかの案件もこなして進めようと思う。夏場であれば外に干せばすぐ乾燥するが、風が吹いていれば飛んでしまうので外にもなかなか置けない。場内をいっぱいに使ってなんとか100本程配置したがこれが限界になっている。もっと置けば身動きが取れなくなってしまう。

幸いにもインクは乾燥が早いタイプなので1時間もすれば乾いているのでとりあえず傘をたたむことができる。

市販の傘へのシルク印刷、小ロットのほうがやりやすいです(笑)、大ロットの場合は納期を長めに頂戴できれば可能です

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ポリエステルバッグにシルク印刷

ポリエステルバッグへのシルク印刷サンプルがあった。ポリエステルは素材によってはインクを吸収する。

今回は色が白指定だったのでどこまで吸収するかがわからない、ひとまずサンプルを送付してもらいテスト印刷した。版はなるべくインクが多くでるように150メッシュで繊細に出るように厚盛りで製版を行った

SG410インクで希釈を一切せずに印刷、1時間ほど乾燥放置したが色の沈みがほとんどなく、これでいけるという判断になった。あとはどれだけ希釈をせずに目詰まりなく連続印刷ができるかだが、寒くなってきているのであまり心配はない。インク返しもなしでやった方がきれいなので恐らく目詰まりは少ないとは思う

今回の依頼は東京の某有名博物館のノベルティになる、こんな田舎の小さな印刷会社でもそのような案件が舞い込んでくるので少々驚いてもいる。サンプルの写真公開ができないのが残念だが、かなり綺麗に仕上がっている

ポリエステル素材へのシルク印刷、お問い合わせください

いろいろなサイズの傘にサンプル印刷

とある会社様より様々なサイズのビニール傘に名入れサンプルを依頼されている。50cmサイズから75cmサイズくらいまで、合計で6本ほど。

60-75cmは同じ版でできるが、それ以下は別に版を作りデータを小さくしてあげないと入らない。横長のデータなので版を2つ作成、夕方に少し時間を見つけて1つ1つサンプルを仕上げた。

素材はポリエステルなのでそれに密着するインクを使用する。何度か印刷をしてある傘で、剥離試験も行っており、密着の強度は確認できているので特に心配は無い。

あとは取っ手の部分にも名入れサンプルをしてほしいとの事なのでそちらはパッド印刷にて版を作成して、印刷しようと思う。取っ手の素材表記が無いが見た感じPPなのでPPインクを使えばよいと思う。パッド印刷でPPは相性が良くは無いがなんとか印刷できるコツを掴んでいるのでそう心配でもない。

今週中にはサンプルを仕上げ発送をしておこうと思っている。新潟県は今日も雨だが、明日からは晴れ、本格的な夏がやってくると思っている。
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これが一番目立った

先週は販促EXPOに出展させてもらった、弊社のような小さなブースにはなかなか立ち寄ってもらえないと思い、いろんな工夫をした

意外と驚きだったのが二日目から展示をした市販の100円ショップの傘にシルク印刷で名入れした傘を2本ほど展示していたら立ち止まる人が多かった。どこも数千本単位でした名入れしてくれないらしく、形になっている傘に小ロットで名入れシルクスクリーン印刷をするとことがどこもないとのことであった

首都圏、それでも日本全国を探せばどこかにあるかと思ってはいたが意外といないらしい。正直形になっている傘は乾燥するのにスペースがいるが、それでも小ロットならば弊社で十分に対応できる。

いろんな驚きと出会いがあり、これからの小ロットの印刷の案件につながればよいと思っている。今週も忙しくなるとは思うが、日曜日のうちに版を準備したりいろいろな下準備をしてあるのでスムーズな週の始まりになるとは思う。

最後に販促EXPO出展にあたり新潟県の補助金を一部活用させてもらった、補助金申請にあたりいろんな方より協力を頂、無事出展、開幕することができたことを改めて感謝申し上げたい

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綿素材風のポリエステルバッグ

見た感じは綿素材ではあるが、クライアントいわくポリエステル製らしい。言われなければわからない、そして原材料名の表記もなかった。

インクはSG740で全く問題が無く、密着はOK。あとはロゴ印刷はメッシュを180程度、そして小さな文字列の方は80メッシュで刷った。ロゴも80メッシュで印刷すれば1回でよかったが、できるだけシャープな仕上がりをさせたかったので、180メッシュで2回の重ね刷りをした。

表の中心に印刷、そして下の方がギリギリなので別工程で1回、最後は裏面の内側に1色となるので、折り目をつけて1つ1つ印刷しなければならない。見積もり当初は裏面だと思ったが指示書がきてからは内側に印刷となっていたので、手間隙的には増えてしまったが、やるしかない。

最終製品は誰でも知っているとは思われる某化粧品メーカーらしい

最後は乾燥させ、日曜に発送すれば月曜の納期に間に合う。金曜にゴーサインが出て合計で150枚x3行程、超特急の仕上げとなった。その他来週早々の納期があるので今週末は休む事ができないと思っている

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ポリエステルの折りたたみバッグに印刷

ポリエステル製の折りたためるエコバッグのようなものにシルク印刷。

色は白と黒、黒は1発で出る濃さだが、白はコンクホワイトを使ってもやはり多少の沈みが出るので2回の重ね刷りで白を再現した。

写真のように丸まったままだと印刷ができない(厳密に言えばパッド印刷でできるとは思うが、色の濃さが薄くなると思う)ので、1つ1つ開いてはシルク印刷。印刷直後にすぐ丸めてしまえば梱包が楽になる。

合計で500個、弊社にとっては多いロット(笑)  ポリエステル素地なので専用のインクと硬化剤を使って印刷。テストの1個をT-15の溶剤でゴシゴシ擦ってみたが全くびくともせずインクが落ちない。これだけの密着性はかなりのもの。

ポリエステル素材、ポリエステル生地へのシルク印刷、小ロットでも可能です。
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