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水商売

冬場の製版作業は非常に寒い、場内に暖房を全ていれるわけにもいかず、そこまでの電気代をかけてしまうととんでもない経費になるので、灯油ストーブでスポット的に作業している場所だけを温めている。3-4か月の我慢なので、何とかなるであろうと毎年言い聞かせてはいるが、やはり体はそうついてゆかない。

自社で製版を行っているが、冬の水の冷たさが異常な温度で、5分も水現像をしていれば指先の感覚がなくなってしまう。水商売とは無縁のシルク印刷ではあるが、製版の時は水商売の方々のご苦労が身に染みて感じる

昨日は久しぶりに寒くなり、気温も零下となったので、いくらスポットで温めてもいっこうにあったまらない。今年こそは場内を仕切れる透明のビニールシートを改造した仕切りを自作でつくろうと決意した。外注すればそれでよいのであろうが、忙しくない時間を見つけて自分で作ることにする。自分でやればどこをどう仕切って配置するかなど思うように決める事ができるし、一番は経費が安く抑えられることだ。そうバンバン使える時代でもないので、火事の心配がある電気の配線以外は自分でやることにしている。

エアコンも1台ほど場内に取り付ける予定で、これはシール印刷をするときの湿気という大敵をなくすための措置でもある。普段は直射日光があたらない場内なので、夏場でも30度以下に収まっている。なのでエアコンは全くいらない場所ではあるが、それでも28度を超えるとシール印刷には支障がでてしまう。

夏場の日曜大工仕事になるとは思うが、こういう風に自分で何かを考えて作ることは昔から大好きであったので、全く苦にはならない。

表札に名入れ

昨日は進行中の印刷がほぼ終わり、多少のんびりできた。まだ数件残っているがデータ校正が終わっていない為に製版ができない。多分今日の午後には完了し、そのまま製版をすれば明日には刷りだしができるであろう。旧からは流れの某メーカーのプラダンの名入れが何千枚と来るので、そちらに集中することになると思う。

昨日はタイル素材に名入れを行った。表札に使う物であったが、こういった案件はなかなかない。多分販売店の方でインクジェットで行える素材をあらかじめ用意しているのであろうか、カッテングシートで済ませるのかもしれないが、タイル素材に印刷ともなればそれなりのインキに硬化剤を入れて密着させなければインキが天候によって剥がれたり落ちてしまう。どんなインキをどんな素材に使うのか、というのはメーカーに問い合わせるかHPを見ればすぐにわかる事ではあるが、これが毎回当たっているとは限らない。素材によってはいくつもの原料を混ぜ合せたり再生材料を使ったりしているので、全く見当はずれの場合もある。

世の中インクジェットで印刷ができるようになっても、決して万能ではない。いくら高価な機械を使っても印刷できないものにはできない事があるし、平面で紙であれば問題はないであろうが、形ある物となればお手上げになってしまうのがインクジェットである。最近は凹凸面でも何でも印刷できるというインクジェットが出てきて、一度見たことはあるが、高価な機械なのでそう簡単に導入はできない。治具作成するにも専門の物を作ったり小ロットではわりに合わないような機械であったので、当分の間は機械に仕事を取られるということはなさそうだと感じた。

全てが機械化されようとしている印刷業界、ボタン一つでだれでも印刷できてしまうようなものまで出てきてはいるが、やはりいまだに手刷り、アナログな仕事をこなさなければ柔軟に対応はできない。機械任せにすればそれだけの初期投資や保守費用がかかり、機械が故障すればそれだけで作業が止まる。その点弊社は全て手刷りの機械任せではない印刷工程になるので、たとえ停電が来ようと怖くもない。晴れた日であれば外に印刷台を運びだし、空の下で印刷をすることもできる。(さすがに冬場は寒くてできないが) 空の下の方が色の出具合が確認しやすくベストではあるが、塵や埃を考えるとやはり外はあまり好ましくは無い。時間に余裕があれば外でもできるようなシステムを構築したいと思う。乾燥も太陽の光と温度を集積できるような箱を作れば自然のエネルギーで乾燥ができ、電気代も節約できるであろうbaba

0.1㎜でも再現できたパッド印刷

昨日は先週から受けていたパッド印刷の上部を終わらせた。一度にパッドを押せば500個なので500回で終わるのであろうが、どうも綺麗にいかず上手くいかないので、仕方なく上下に分け、合計1000回押すことになった。それでも調子が出れば4-5時間で終わってしまうので、やろうと思えば1日で仕上げる事もできたが、冬場の乾燥が悪いので1日おいてから2回目の印刷となった。

この案件は昨年から何度も試作を重ね、受注した案件ではあるが、今朝程に終わった印刷を確かめ、改めて細かい印刷だったと認識した。線によっては1㎜以下で、そのような細かい単位を測る物差しが弊社には無いが、1㎜の線よりはるかに細い線であることは確認できた。写真を撮影しようとしても、さすがに私のアイフォンではピントが合わないくらい細かい線らしく、うまく撮影はできないが一応どんな感じなのかを画像でUPすることにしてみた

パッド印刷をやるにあたりいろいろな難関が出てくるが、毎回なんとか解決して印刷ができている。一番難しいと感じるのが治具の作成に色ののり具合であろうか。治具はしっかりと被印刷体を押さえる事ができ、且つ印刷中には絶対にぶれがあってはならない。ぶれが出たり途中でズレが生じればすべての印刷がパアになってしまう。1つの印刷であれば治具はいらないが、何個も何十個、何百個も繰り返す場合や多色刷りの場合は治具が命になってくる。これも毎回作業場にある何かを使って作る場合があるが、時にはホームセンターに出かけて何かよさそうな治具になる材料を探したりもする。

色の場合はシルクスクリーンの時と異なり、パッド印刷のインキ膜の厚みが極端に少ない。素材によっては沈みという現象が生じ、同じ白でも白に見えない場合がある。2度押し、3度押しとやれば解決できるのではあるが、それなりに難しい課題でもある。特に今回のような1ミリ以下のデザインが混じっている絵柄の場合は2度押しができない。できたとしてもインキの潰れが生じるか同じ位置に正確にパッドを落としてもにじみがでるであろうと思う。何百万円もかけて高性能で精密なパッド印刷機を導入すればできるのかもしれないが、そこまでの需要はもはやないと思える。メーカーのラインで何万個も同じものに印刷するのであれば導入は良いのかもしれないが、多種多様なコンシューマー向け(消費者)のノベルティ印刷、それも100個単位やそれ以下の小ロット印刷でそのような高性能なパッド印刷を使えば単価がまず合わないであろう。

色の沈みや再現がシルクスクリーン印刷とは比べ物にならないので、パッド印刷の依頼がある場合は必ず印刷してお見せすることにしている。ほとんどのお客様が納得していただけるところまで再現はできているが、私としてはどうしても職人気質があるので、100%の仕上がりを目指してしまうが、100%の仕上がりができない事は現実であると知った。

小ロット多品種で印刷しなければならない需要がますます増えてくる時代になっていると思う。弊社で受ける印刷は形あるものであればなんにでも印刷はできる。転写技術は無いが、転写はそこそこの機材が揃えばだれでもできてしまうので、あまりやろうとは思わない。その点パッド印刷は機材があってもなかなか上手くいかないのが現実であり、技術に経験、試行錯誤が物を言う印刷だと思う。小ロットで断る印刷会社さんが多いようではあるが、弊社は率先して小ロットの印刷を引き受けている。まだまだ全国ではできる印刷なのに小ロット印刷が面倒で断っている印刷会社さんが多いのかもしれない。
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新潟に戻った

今朝は5時起きで朝食をとり、6時前には田園都市線に載り、渋谷経由で上野に向かった。そのまま上野から新幹線に乗り、地元長岡市には9時には到着していた。行きは高速バスで4時間ほどかかったが、帰りは新幹線で約2時間、金額は2倍にはなるがその分スピードは2分の1になる。

新幹線も駅ネットで予約しているので、通常窓口で買うよりは30-35%くらい安く乗れる。この方法を以前地元長岡市のまちなかキャンパスのセミナーで紹介したのだが、意外と知らない方が多く、少しでも節約の知恵を提供できたと思った。私は普段からいかに安く、賢く買い物や仕事をするかを考えているので、定価で何かを買うとか、高い値段で仕事を受けるという事はあまりない。

それよりは予算に合わせて、ニーズに合わせた最終的な価格を考えながら印刷方法や価格を出している。1個でもどうしても欲しい、シルクスクリーン印刷でなければならない、という場合は多少割高にはなるがやる場合もあるが、とにかく何でもよい、という方であればシール印刷をお勧めしている。どうしても直に印刷しなければならない理由があり、弊社に問い合わせをされる方も多く、その場合はいかに安く希望の印刷を再現できるかを打ち合わせすることになる。当然予算が無いという方もいるので、その際はそれなりに工夫をし、提案することになる。

2月が始まり、これから何がどうなるかもわからないが、まだパッド印刷の半分が残っているのでそちらを今週仕上げることになるであろう

上京に小ロット4色パッド印刷

週末は上京した。金曜日にはビックサイトで先端印刷技術見本市があり、特に行かなければならないというショーではないが、インキメーカーのセイコーアドバンスや帝国インキ、みのグループや十条ケミカル社が出展しているので、何か新しいものがあるのかとふらっとでかけてみた。夕方からは貿易事業で取引のある東南アジアの会社の担当者が東京にきているので、面会予定でもありプラス週末を妻子と過ごすこともあり、ちょうど良い機会なので上京となった。

見本市では特にこれといったものを見つけることはなかったが、いろいろなものへしっかりと印刷されている企業様が多く、自分にとっては良い刺激となった。まだまだ弊社の印刷のレベルを上げることができるであろうし、現状に満足してしまえば何の技術革新もなく、市場に取り残されてしまうであろう。常に何か新しい印刷に挑戦ということで、一昨年はパッド印刷にを再開、昨年は曲面印刷となった。今年はいったい何をやろうか、とまだ決まってはいないが、何か新しいことを始める気合いだけは十分である。もしかすると印刷とは関係ないことを始めるかもしれないが、それでも主体はシルクスクリーン印刷にパッド印刷となる。

個人的にはもっともっとパッド印刷を広めたいので、そちらの営業にパッド印刷ができる手法をあみだすことになると思う。4色刷りでカラーのパッド印刷をやろうかと思うが、そこまで需要がなさそうなのが現状かと感じているが、価格次第では求めているお客さんも多々いるのではないかと思う。どうしても自動での4色パッド印刷となれば小ロットに対応していないし、対応したとしてもとんでもない金額になるとは思う。そこをなんとか小ロットで、しかも4色刷りが凹凸のある物体にできれば市場が広まるとは思う。何かしら依頼があれば治具を作成し、それなりにとりかかるのではあるが、やはり予算オーバーとなることが多く、しかも小ロットでそんなパッド印刷はやらないであろう、という先入観から今のところはそのような依頼がない。時間をみつけて何かしら試作してみれば説得力が出るであろうから、今年は挑戦してみようと思う

毎回異なるパッド印刷

昨晩は以前からサンプル印刷を続けていたプルタブオープナー(ジュースなどの缶の栓を指であけずに開封できる道具のような物)の印刷が決まった。サンプル印刷では順調に何の問題もなく色もインキののり具合も良かったので、プルタブの大きさにあわせた版をもう一度作成、とりあえず夜のうちに位置合わせだけやろうと準備にとりかかった。

ところが製版の段階からうまくいかない。2版程つくったがどちらも納得のいく印刷にはならず、サンプルと同じやりかたに戻した。サンプル印刷はなるべく製版を少なくするために小さい樹脂版を2つ使って、2度かけて印刷したが、本番は個数が多いので大きい版を作って一度押しで仕上げようと思っていた。それがうまくいかないのだから、なぜかといろいろと考えて版を作り直しているうちに23時頃になってしまった。

結局はやはりサンプル印刷の時と同じ版と工程になるので、合計で1000回パッドを押さなければならない。セットとコツさえつかめば多分1日で終わらせることはできるであろうが、パッド印刷の場合は毎回刷りだしまでに2-3日かかる場合がある。1-2時間もかからずに、又はほんの5分で刷りだしになる場合もあれば、3日3晩試行錯誤する場合もあるので、不思議な印刷ではある。

今回は事前に治具を作成しインキの密着試験も完了してあったので、印刷以外の工程は全て整っていた。昨晩の位置合わせに刷りだし前の準備印刷に関して、自分の中では100%納得いっていないので、今晩又は明日にでも再度設定しなおそうと思う。今日は午後から大型シルクスクリーン印刷の最後のスミを印刷し、こちらが完成、もう1つのPPファイル名入れを終わらせたり、製版をしたりすれば夜にはパッド印刷を始動できるであろう

変わったファイルに名入れ

先日はファイルの表紙と背表紙に名入れをした。まずは背表紙の部分だが、1㎝前後の幅でしかも折り曲げてあるファイルなのでそれなりの治具をつかわなければならないが、ファイルの背表紙へ名入れはよく行っているので既存の治具が使えた。

ファイルも紙の物が殆どだが、今回のファイルはめずらしくPP加工がしてあり、PP用インキを使っての印刷になった。ファイルが曲がっているのでドライラックに載せるのが難しく、並べて乾燥させておいた。今日は表紙に印刷することになるが、こちらのほうが簡単で1時間もあれば終わるであろう。

冬場の場内の温度があまりにも低いので乾燥に時間がかかってしまうが、これはどうにもならない。今日は引き続き大型のシルク印刷を行うことになる。こちらも明日には全て完了し、明後日には梱包・出荷ができそうだ。

今朝程には以前から何度も試印刷を行っていたプルタブへのパッド印刷の名入れが決まった模様で、来週はそちらにとりかかる事になりそうだ。こちらもすでに完璧な治具を作成してあるので、あとは色を出して印刷の調子さえ出ればすぐに終わらせることができるであろう。

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学生との焼肉

昨晩は2年前の地元原信サマースカラシップ参加生と新年会で焼肉食べ放題に出かけた。さすがに10代の若い人の食べっぷりは違う、私なんぞもうあんな食べ方はできないというくらいの注文で、それも無理ではないかという量に見えたが最後には全て食べつくしていた。私もできることならばまたあのころに戻りたいなどと思いながら好きな物を好きなだけ食べたが、それでも途中で腹いっぱいになってしまった。

食べている時が一番幸せだと思う。まだ他に3人ほど学生がいたのだが二人は受験真っ最中で参加できず、もう一人は先約があるとの事で不参加だった。2年前の夏の研修以来、全員が集まった事はないが、クラスの同窓会のようなもので、時が経つにつれ参加できる人数がどんどん減るであろう。昨晩集まった学生ももうすぐ受験生になるので、来年の今頃等多忙で食事会等している暇はないのかもしれない。

私は受験戦争というものを免れ米国に留学したので、高校3年生の忙しさというものを知らない。3年生でもアルバイトに明け暮れ、同時に英語の勉強を人一倍やった。それも会話、聞き取り重視で文法などはあまり気にせずおこなった。わざわざアメリカ大使館に出向いたり、FAXで情報を取り寄せたり、英語のアナウンスを聞いたりと、できる限りの事をやった。地元にアメリカ人らしき人が歩いていれば話しかけたりしたこともあった。今思えばなんと無謀な少年だったかと思われるかもしれないが、あの時は必死であった。そのおかげで米国に到着して行った英語の試験もなんとか日本の大卒レベルの方がクラスメイトにたくさんいる感じの半分のレベルに入ることができ、半年の英語講座を経て無事正規の大学のクラスに編入することができた。そのまま夏も冬も休まずに単位を取り続け、2年半後には学士号を取得して、21歳でアメリカという遠い土地ではあったが無事就職をすることができた。

様々な経験があったせいか、今では何がどうきてもなんとなくあわてずに対応することができるようになっているし、何でも挑戦しようという試みは忘れない。学生にもこれを伝えようということで、近日学生向けに進路座談会を開こうかと地元国際交流のスタッフと相談中である

午前中は仕事、午後から夜まではセミナーに懇親会

土曜日は午前中に乾きの悪い大型のシルクスクリーン印刷の白べたをやった。土日と乾かせばいくら零下の作業場でも、月曜の朝までには乾いているはずである。本来であれば電話のならない日曜日中にもう1色進めたいところではあるが、さすがに母親も日曜だけは休ませてほしいという感じであるし、私も何かしらいろいろとやることがあるので、よほどの急ぎがない限りは日曜日は休むようにしている。

土曜の午後は地元長岡市で行われたJICA主催の国際理解教育のセミナーに教員の方のエルサルバドル研修発表会に参加してきた。私は教員でも何でもない身分ではあるが、国際教育には大いに興味があり、またそのような現場を活性化させることは今は大変重要な時期にきていると肌で感じている。シルク印刷やパッド印刷の仕事をしているとどうしても内向き、国内向けの仕事だけになってしまいがちではあるので、貿易の仕事で視野を広めるようにしている。東南アジアにでかけることがあるので、その都度途上国の方々から元気をもらっていると言いたい。日本は先進国のように見えるが、外から見ると後進しているかのように見えてしまう。頑張っている方は頑張っているし企業もそうではあるが、国全体として見ると後進としか見えない。

そのままセミナーが終わり、先生方との懇親会に行き、いろいろな話が出たが、私もまだまだ未熟であると感じさせられた。現場の先生方は新しい手法で教育を変えたいらしいが、上や雰囲気がそうさせないという意見が殆どすべての先生方より出た話には驚いた。現場は悪くない、現場はなんとかしようと努力しているにもかかわらず、おかみがそれを許さないという体制には絶望してしまう。

千葉からわざわざ来られた先生がいらしたので、新幹線の時間までほんの30分ではあったが、近くの居酒屋にご招待し、おいしいお酒に自慢のつまみを一緒に食べた。これで長岡という町の印象が残ったというくらいのつまみを注文したが、如何思われたかはわからない。

日曜はのんびりと起きて、版の位置合わせや午後から娘が今年からお世話になる森の幼稚園へ暖炉用に使える木の切れ端を持参したり、以前頼まれた外国のコインを届けようと思う。
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名札の名入れが続く

新年度の新社員か入れ替えであろうか、今週は名札印刷の依頼が続いた。例年あることではあるが、新年や年度明けになると名札の印刷が多い。

そのまま表刷りで名入れする名札もあれば、裏刷りをして最後に白や銀でベタうちをする印刷もある。逆刷りとなるとなかなかピンとこないかもしれないが、文字を反転させ、透明なプラスチックの裏側から逆に印刷、ひっくり返すと普通に見えるようにするのが逆刷りである。これは名札で良く使われているが、バスや電車の車内ステッカーの場合も使っている。

今はほとんどインクジェットで出すであろう車内ステッカーではあるが、色数や枚数によってはシルク印刷でやったほうがはるかに安い場合がある。~5枚程度でカラーあればインクジェットの方が圧倒的な安さになるが、4色以下で10枚を超える場合は弊社にもちこむ方が多い。100枚を超える場合はシルク印刷の出番で、圧倒的なコストパフォーマンスが謳えるが、昔からのシルク印刷は版代が高い、ということでなかなか周知されていない。

技術の革新により製版に使うフィルムの出力も今は家庭用インクジェットプリンターで簡単にできてしまう。フィルムのシートの調達、インクジェットの出力の設定さえ間違わなければいとも簡単にフィルムが出力できてしまう。それも外注に出す10回分で20mロールのフィルム素材が買えるくらいなので、そこそこのプリンターを買って自社内でやればなんとでもなるし、すぐにフィルムができ、製版にとりかかることができるので、納期短縮にもなる。

まだまだ自社内でできることはたくさんあるとは思うが、来週東京で行われる先端印刷見本市に1日だけ出かける予定があるので、そちらで何か新しい技術を見てこようと思う

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