印刷ブログ
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シルク印刷とインクジェットの比較

今週はまたユニークな依頼があった。インクジェットで出したポスターをシルクで再現してほしい、という内容であった。製版代に大きさ、どう考えてもインクジェット出力の方が割安で早いとは思うが、紙の質(厚紙)や色(蛍光色)にこだわりがあるらしい。

こだわりを再現する、それが印刷屋の仕事なのかもしれないと思い、大きさや値段に関係なく引き受けることにした。本来であれば価格的にはまったく割の合わない仕事なのかもしれないが、弊社は自営となるのでそこらへんはフットワークを軽く柔軟に対応できる。幸いなのかなんなのかはわからないが、朝から夜まで仕事が詰まっているわけでもないのでこういった仕事も引き受けることができる。週末まで含めてフル回転しているようであれば多分引き受けることはなかったであろう。自営の場合は残業や週末に関係なく、仕事があれば作業をする、といった流れが毎日。

巷やニュースでは景気が悪いとかれこれ20年以上報道され続けているような錯覚に陥ってはいるが、仕事は探せばある、ニーズを満たすよう努力すれば仕事は続けることができると思うし、仕事は待っているものではなく、自分から取るものか又はできない物をできるように変える努力の積み重ねなのかもしれない。

零下

製版に関して、いろいろ悩まされることがある。

夏場の製版は湿気が大敵、逆に真冬は水現像をする際の水の温度がかなり低く、うまく製版ができない事がまれにある。パッド印刷用の樹脂版に関してだが、夏場はうまくできた製版も冬の真水で現像したらうまくできない、という事が数回あった。案の定お湯を足して温度を5-6度程度まであげたら問題なく水現像ができた。

職場もすべてエアコンやストーブがあるわけでもなく、製版をするときの寒さが気になる。手も毎回凍るような感触だが、あと1ヶ月もすれば春がやってきて、夏~、という流れになる。様々な変化や試行錯誤があるが、やはり四季がある日本は素晴らしい、と毎年感じる。

印刷技術

日々いろいろな印刷が入ってくるが、前例がない物となるとスムーズにはいかない。

技術の限界なのかそれとも簡単にあきらめ、断りを出すべきなのか毎回迷うのだが、断る事は誰にでもできるし、壁にぶち当たっていろいろ悩み考える事により人は成長する。

難しい仕事や前例のない仕事だからといってNOと言わずに、いろいろチャレンジはしたい。今週水曜日から東京ビックサイトで印刷技術の見本市が予定されている、1日だけだが出かけて新技術や最近のトレンド、他の分野の勉強をする予定だ

難しいボールペン印刷? ゴム素材

昨日はボールペン印刷が入った、通常のやり方で印刷と思い気楽にセット、印刷を開始した。が、、、前日のインキ付着試験で問題なく付着が確認できたにもかかわらず、試しにセロテープで剥離を試みたらなんとあっさりとインキが剥がれてしまった。

付着テストで合格だったものが一夜にして逆の結果となった。素材は変わっていない、まったく同じものなのに昨日と今日で異なる結果に悩まされた。結論としてはインキ付着させるまえに表面を溶剤で何度か荒らしていたことに気づく。

通常ボールペンは塩ビ素材がほとんどだが、今回はゴム素材の上に印刷となった。そのゴム素材に付着するインキが’なかなか無いそうで、特注で仕入れる時間も無いくらい納期が短い仕事だから、なんとかするしかない。

プライマーという溶剤を使い、表面を荒らしてインキをのせて乾燥させ一晩たって剥離を試みたところ問題なく付着している模様。

印刷は様々なアクシデントや思いがけないハプニングがあって面白い。今日もまた勉強になった、感謝したい。

アナログな手刷り、カップ全面シルク印刷

長期間休んでいたブログを再開することにしました。

先日はクライアントからの依頼でカップ2個に全面印刷をしてほしいとの事でした。平面の全面印刷であればすぐにでも可能、が、今回は丸いカップ。ロットも少ないが、流れ仕事や簡単な事だけでは生き残れない。

試行錯誤の結果、なんとか成功。綺麗に刷り上がるまでに10回ほどやり直したが、自分の中では95%程の仕上がり。100%の仕上がりがベストではあるが、なかなかそこまでいかない。。機械を使ったとしても100%になるとは限らないのがシルク印刷なのかもしれない。

最終的には人間の手で微調整、アナログな印刷ではあるがいろいろ試してみたい。このようなチャレンジのある印刷を依頼してくれるクライアントに感謝の意を送りたい。

蒸し暑い夏=印刷の大敵

夏=インキの乾燥が早いと思いがちではあるが、実は製版や印刷中の目詰まりには大敵な季節ではある。

製版の途中でも湿気の多さで感光液がうまく塗れずやり直しになる場合がこの季節、6-7月。

かといって冬場の製版は寒さとの戦いになるので、どちらが良いとも言えないが四季のある日本という風情豊かな国土で生活できることは大変うれしいと日々感じている。

そろそろビールがおいしくなる季節ではなかろうか

タイトな納期

昔からであろうか、タイトな納期の仕事が多いような気がする。が、いつでも対応できる、すぐに対応できる、というのが弊社の強みといえば強みでもある。

せっかくお仕事を提供してくださるお客様の要望にできるだけお答えできればと思いせっせこ日々印刷

国際交流

本業とは異なるが今までの自分の経験をもとに、地元の国際交流に参加することになった。

内容としては地元高校生を姉妹都市のあるアメリカ・テキサス州に引率することである。年代が離れている学生を引率できるのか?と多少の不安もあるが、研修を重ねるごとに日に日に楽しくなっている。あちらも学ぶことがあればこちらも学ぶことがあり、有意義な時間ができ大変光栄に思う

様々な纏めや通常の仕事に納期、せっせこ仕事を開始した月曜であった

苦戦中

昨晩はパッド印刷でロウソクやコーヒーマグにひたすら印刷をしてみた

なかなかうまくいかない、、とまぁ苦戦中ではあるが、うまくいかないところをいろいろ考えやってみるのが面白い。これがうまくいけば達成感でうれしさがでるのであろう。

せっせこ。。。

新たな出だし パッド印刷

両親の代より続いてきたシルクスクリーン印刷の自営業であるが、近年の価格暴落によりシルクスクリーン印刷だけではなかなか商売としてなりたたなくなってきたのが現状である。

何か新しい物は?とパッド印刷を再開してみた。かなり昔ではあるがパッド印刷をやっていたがここ20年ほど留守になってしまっていた。

問い合わせが来るたびに、職人気質なのであろうか、、”できません”とは言いたくない、いや、言えない。。のが本音でもある。

どうせならとことんやってやれ、、ということで気合だけは十二分?! 職人の道はまだ遠いはず。