東京へ出たので東急ハンズに立ち寄ってみたが、ここでも印刷業の癖がでてしまい、展示品の印刷を視察してまわった
世の中いろいろなものに印刷がされており、無限大の可能性を再度感じることができたが、中には写真のような中国で印刷しブリッジがかかっていない印刷データの商品もあった
写真は円柱形の商品だが、データがブリッジされていないので、ストレートに印刷が再現されていない。担当者がそこまで確認をしなかったのであろうかもしれないが、印刷屋が見るとすぐにわかってしまう。
今週も相変わらずバタバタしてしまうが、今日明日と東京へ行くことになった。印刷事業とは全く関係がないが、昔から行っている海外事業の用事で中国からの来客がありそちらの用事で出かける
午前中は印刷の仕事をなるべく行い午後から明日の終日は東京になる。幸いにも急ぎの案件がないので、明日もどってからできる仕事もあったり不在中にすすてもらえるクリアーファイルへの2色印刷も進行できる
クリヤーファイルはPP製がほとんどなのでPPインキを使い印刷するが、最近のクリアーファイルは外国製がほとんどで、再生素材を使っている場合が多い。その再生素材が何かわからないのでインキの密着が100%保証できないが、これはどうにもならない。もともとPPへの密着は100%にならないのが業界での考えだが、プライマー処理やコロナ処理などで密着性を向上できる場合がある
入学式や新入社員の時期となるのでそんな感じのノベルティが多い週になりそうだ
印刷とは関係ないが、先週の金曜日は長女の入学式だった。一生に一度ということで、午前中は仕事をせずに、夫婦ともに入学式に出席をした。
私の母校でもある長岡市立坂之上小学校、今は校舎が新しくなり昔の面影等まったくなかったが、校歌や伝統教室といった昔の名残はあった。米百俵でたてられた学校ということで、長岡市内でも一番模範にしている学校らしく、教育内容もなんとなく先をいっているとの話も聞いたことがある。
今の世の中をみていると米百俵の精神などどこへいってしまったのかと思うくらいおかしな世の中になっているのではなかろうか?と感じることが多すぎて残念だ。飢餓にならないよう送られた米をお金に換えて学校を設立した小林虎三郎の精神は現代人の中にはたしてあるのだろうか? 日々のニュースを見ていると、国民から集めた税金は予算消化や箱もの建設で消えてしまうような世の中がいまだ続いているようで残念だ。
私は子供には勉強だけをしなさい、というある意味教育思想を押し付けようとおもわない、それよりは子供のうちはどんどん遊ばなければ大人になって遊べない。進学のために塾や家庭教師を小学生のころからつけようと思わないし、正直学歴で就職が変わるという事はないと断言できるからだ。
もちろん学業はできないよりはできたほうが良いとは思うので、成績が悪いよりは良い方がいいとは思うが、それが必須だとは思わない。例があまりよくないかもしれないのは重々承知しているが、日本で一番有名であろう東大を卒業してもシルクスクリーンの印刷はできないとは思う。卓上の理論を頭に詰め込んで現場をしらなければ即戦力にはならない。
私は幸いなのかはわからないが高校までは日本で、その後アメリカの大学を出て米国の就職の厳しさをもろに味わった。会社は新人を育てないのがアメリカで、いきなりの即戦力として容赦しない。できなければ新人であろうが中途であろうがすぐにお払い箱になっているのを何度も見た。学歴も関係なく、ようはできるのかできないのかでその人の会社での立場と地位が決まってしまう。そんな中で揉まれたので、今は何があってもなんとかしてしまうという変な自信だけはついたのかもしれない。
今週もいろいろな行事があるので、忙しい週になりそうだ、米百俵ではないが、仕事(米)があるだけで幸せだと思える心をいつまでも持ち続けたいと思う
一般的な名刺印刷はシルク印刷ではやらないし、まず単価があわない。いまでは200枚で1000円をきる名刺印刷がそこらじゅうで行われているので、弊社では名刺を印刷しない。
よほどの特殊素材や和紙であれば話は別ではあるが、通常の名刺を印刷したければネット上で格安を探すようにお伝えしている。
今回はとある知り合いの方より会社から支給されたロゴ入りの名刺に自分の名前と住所、TELなどをいれたいとのことだった。どこの印刷屋に聞いてもできない(というかやりたくない、、、だけだと思う)と言われたらしい。
なのでシルク印刷でやるしかない、とのことになったが、事務所にあるどこにでもあるようなEPSONのインクジェットに入れてみたら問題なく紙を認識し印刷もできる。これであれば素人でもできるし誰でもできるとお伝えし、データ作成と手間暇だけの金額で行うことになった。
当然製版もいらないし、細かいデータの外注ポジもいらなくなる。インクジェットなので200枚は時間がかかるが、それでも1時間ほどですべてが終わった。
あっけなくEPSONの家庭用プリンターでできたことに関しては喜ばしい事ではあるが、こんな簡単にできることをどのこ印刷会社も断るとはいったいこの業界はどうなってしまったのであろうかと思う。面倒なことはやらない、いままでやっていたこと以外はやらない、という挑戦もリスクも何もない平凡な世の中になってしまったのであろうかと心配してしまう。
ブログを書いたつもりだったが、昼前にみたら書くのを忘れていたことに気付いた。
午前中は先日まで印刷したものの梱包におわれ、ほとんどが梱包で終わった午前でもあった。午後からはまだ先だがバッグ300枚へ印刷をするセットアップをしたので、300枚を一気に仕上げようと思う。17時には会合があるのでそれまでに300枚を終わらせなければならないが、布製品への白1色印刷なのでスピードは遅い。しかも力をつかうので、夕方までに300枚終わったとしても肩こりが出るであろうと思う。
今日はものすごく天気がよく気持ちがいい、春がやってきた。今週末はフキノトウでも採りにでかけようかと思っているが天候次第だ
新年度が始まった。これから社会にでる社会人も多いとは思う、学校に行きだす子供たち、私の長女も今週からは一年生になる。
今までいろいろとあった。人生も波瀾万丈であったとは思うが、6年前に父親の急な他界で継いだこのシルクスクリーン印刷業に関しての思いもある
いかにしてこの印刷業を続けるか、成長させるか等、自分なりにいろいろと思いはあると思っている。よく聞くのが儲かるのか?という事だが、私は世の中の大勢の社会人がこの儲けやお金におぼれているのでは?と感じている。
私の直感で感じるのが、世の中の人がやりたい仕事や商売より、まずは儲かるのか儲からないのか? が先(目的)にきてしまっている。本来良い仕事と良い商品をつくれば売れるようになり、それが儲けとして戻ってくる。つまり儲けというものは後からやってくるものだとは思うが、それを先へ先へと考える方があまりにも多いと感じてしまう。
それを感じるのが儲かっているのか?という問いに対して、私は儲かってはいない、というようにしている。儲かっていると言えば儲かっているからやる、という中途半端な考えの人が参入してくる。シルク印刷やパッド印刷は中途半端な考えと構えではできない、最初はとんでもない労力を使うし、インキもさまざま、慣れていなければ1つの案件を朝までかかって仕上げるようなことさえもあった。(もちろん慣れていても朝までかかる仕事もあれば3日3晩考える仕事もある) 逆に儲かっていないと言えば、そんな仕事・商売はやりたくない、という安易な考えになるからだ。
私も後継者や印刷の楽しさを他人にわかってもらいたいが、儲けだけが先にくるような相手には共感がもてない。職人の仕事は儲けではなく、難しい事をいかに打破し仕上げるか、という気力が一番大事だからだ。その中には儲けという秤を超えた努力と気力に創意工夫が含まれる。そして結果それが独自技術になり商売となって儲けにつながると信じれるくらいの器がなければならない。
先週までTVのニュースではとある学園の土地だの芸能人の不倫だの、不愉快なニュースばかりでレベルが低い世の中になっていると感じてしまう。テレビ局も結局は視聴率という儲けだけが気になり、くだらないスキャンダルばかり流しているように思えてしまう。
批判ばかりしても仕方がないが、新年度が始まった今、私は自分の考えを貫き、そして今まで以上に難しい印刷や他社がやりたがらない印刷を率先してやってゆこうと思う、それが儲かるか儲からないかは二の次だ。
しわしわになっているポリエステル素材でできたキャンプ用品の椅子とテーブルにシルク印刷依頼があった
ロットは弊社の得意とする小ロットなので、30個ほど。まったく問題はないが、表面がしわしわになっているので印刷が難しい
テーブルの方はしわを伸ばして平らになるような治具を作ったので問題なく終わった。問題は椅子の方だ、印刷をする面がしわしわになっている + 中に空洞ができているのでその空気を抜かなければならない。それが抜けないし平らにならないので、もう1発勝負になってしまう。失敗しても消せない素材だし、黒に白インキなので難しい。
途中版が崩れてきたので再度作り直して木曜に残りを印刷しようと思っているが、椅子はかなりの難題ではあった。こういう難しい印刷を行い技術レベルをUpさせたい。簡単な流れの印刷も大事ではあるが、技術Upにはつながらず結局は他社の競合を恐れるだけになってしまう。
競合や競争は大事だが、私はあえて競争がこないような面倒で大変なそして小ロットという誰もが嫌がる仕事を好んでするようにしている。競合ができる事=値段だけですぐに印刷工場を変えられてしまうからだ
世の中インターネットの普及により楽に稼ぎたい、という人が多くなっているような気がする。これだけは言えると思う、楽に稼げる仕事など世の中に存在しない、存在したとしてもそれはすぐに廃れるか競争が激しくなり、資金力のある大手が呑み込んでしまう。私のような零細企業は技術を磨いて人様の嫌がる仕事をすることで生き残ることができると思っている、そして私はそれが楽しいと感じる。
期末で大忙しの時に事務所のパソコンの調子が悪くなった、机に座って解決しているわけにはいかない、私はスキージやパッドを動かす仕事なのでパソコン関連のことはどうしても後回しにしなければならない
それでもメールの確認やイラストレーターでの作業など、どうしてもパソコンを使うことが出てくる。ここ2-3日は夜遅くまで奮闘してはなんとかしていたが、ようやく解決ができる感じになってきた。
日中は作業場で印刷を行い、夜は眠い目をこすりながらパソコンとの奮闘、期末なので無理をしながらやっているが、今後このような問題が起きないで印刷に集中できるように体制を整えようと思う。
31日までに仕上げる案件や難しい案件もおおよそのめどがたってきた、今週末はのんびりはできなさそうだが、来週の週末は新潟県で桜が開花するであろう時期なので、日曜日だけでも休もうかと思っている
パッド印刷にはパッド印刷専用のインキを使うように言われる、しかしながら毎回そうもいかない。流れで数量が多い案件ならばパッド印刷専用のインキを使えば作業性が良い。
小ロットの場合はそうもいかない、なにせパッド印刷用のインキは高い。100個のパッド印刷でインキを1缶買ってしまえばおそらく赤字になってしまう。
そんな時になんとかスクリーンインキをパッドで使用できないかを模索する。簡単に使えるインキと色もあれば工夫が必要なインキと色もある。そのまま使えないので顔料を調整したり、希釈を調整する。
それなりの経験と知識が要求されるが、何度もやってなれればインキの癖を理解できるようになり、スクリーンインキをパッド印刷で使うことができる。
連日のパッド印刷だが、だんだんと先が見えてくるようになった。当初の予定よりは早いペースで進んでいるので、今行っている某有名お菓子メーカーのロゴ印刷はなんとか今週末中には全数仕上がるかもしれない。
温度と湿度、インキの希釈状態を調整しながら行っているが、パッド印刷程シビアな印刷は無いと思っている。少しでもインキの粘土が高かったり湿度が低ければ髭が出るので、注意しなければならない。もっとも虫眼鏡で見たらわかるくらいなので、気にならないのかもしれないが、1つ1つ検品をしながらやっている私には気になって仕方がないのですぐに希釈の度合いを調整する。冬場の場合は20回も印刷すれば希釈してインキを調整するのでかなり手間暇がかかる作業ではあるが、こういった面倒な職人作業をすることが仕事だと思っているので楽しい
それが終われば期末までにボールペン500本に2色が待ち受けているが、ボールペンの方は早くできるので、2色だが2日で仕上げようと頭に入れている。その他大判ポスターや美容室のカットクロス、角2封筒、防犯カメラステッカー等、いろいろあるがなんとかなりそうだ。
残りは4月納期の案件だがお猪口500個が待ち受けている。これは1回でほぼお猪口の前面に回転シルク印刷ができるように治具屋さんに依頼をだしている、来週くらいにはできあがると思っているが、それが使えれば500個であっても1日で仕上がるであろうと思う。