毎日考えている事、それは恥ずかしながら家業で父親が始めたシルク印刷工場(工場、とはいっても家族経営なのでちいさなこじんまりとした場所ではある)を今後どうするか、ということだ。
仕事が忙しくひっきりなしに入ってくるようであれば、このまま続けるべきだと判断できるが、時と場合によっては仕事がぽつりととだえる時もある。最近になってようやく続けて仕事が入っている状況があるが、父親が亡くなる前の落ち込みはダメージだったらしい。平成不況のせいなのか、もしくはインクジェット機械にとられたためなのか、単価が高いのかはわからないが、日々感じるのは仕事は探せばどんどん出てくる、という事である。
他の印刷屋さんでは納期が間に合わない、値段が合わない、できない、等々、様々な理由があるとは思う。納期や値段に関しては自営業という立場もあり、従業員を抱えていない分かなりフレキシブルに対応できるところは自慢かもしれないが、あまりにも無理な値段の依頼が来てしまえば、断る事になるであろう(幸い、今のところはそのような案件は弊社に舞い込んできてはいないが)。
毎日印刷をしながら常に技術革新、新しい印刷への挑戦を念頭に仕事をしている。高い設備投資で機械をいれればよいのかもしれないが、借金までして設備投資する余裕もないので、アナログ・手作業でなんとか機械と戦うことにしている。機械も万能ではないし、最終的には小技をきかせる人間の手がものをいうのではなかろうか。
流れ仕事が毎日たくさんはいってくれば、現状に満足して慢心が働き、技術革新など無いと思うが、不幸中の幸いなのであろうか、まだ小さな零細企業の弊社には流れる仕事ではなく1発もので毎回ことなるような案件がきているので、勉強や研究ができ感謝している。