先日はコップの名入れ試作があったので、パッド印刷を動かして試作をしてみた。
密着の試験も行いたいということで硬化剤を入れてあとはストーブで焼き付けをしてみた。翌日取りに来るということで、前の夕方に仕上げて剥離を試みたが、セロテープでは剥がれずOKかと思い、端の方を爪でひっかいたら剥がれてしまった。だが中央部は爪でひっかいても剥がれないしびくともしないという密着でこれまた謎が出てしまった。
再度印刷をして一晩乾燥させてみたが、100%の仕上がりとは言えない。ワンカップ等に印刷されているのをよく見かけるがあの印刷はパッドとは異なるガラスに特殊印刷を施し、それをガラスと一緒に高熱で焼き付けとかしてしまう方法らしい。大量ロットの印刷ともなればそのようなやり方で大丈夫なのであろうが、小ロット、それも1つ1つ名入れが異なるグラス印刷でそのような方法は合理的ではなく予算もつくはずがない。
妥協という言葉は嫌いではあるし、やはり技術者(とも呼べる立場ではないのは重々承知しているが)としては完璧を求めるまでになりたいし、製品に印刷をしたい。
そこへたまたま先月見本市で訪れたパッド製版屋さんの営業担当が来社され、あつく盛れるパッドの製版の方法がある、という事であったので、早速サンプルの版を依頼した。サンプルが到着して試験印刷するのが楽しみで仕方ない。
言われた・要求のあった案件だけをこなし満足していれば進歩が無いが、もっとできないか?もっとよくならないか?という欲を絶やしたくはない。世の中性欲や金欲、利権争いで毎日があきれてしまうニュースばかりだが、技術に対する欲はいつまでも持ち続けたい。