以前の仕事絡みで時たまものさがしを依頼される場合がある。簡単にまとめてしまえば、XXという物をXXの値段以下でXX個探してほしい、といった案件だ。
通常国内で購入できない物はほぼ皆無になってきているほど物があふれている世の中ではあるが、数量が多くなれば直接製造元からひっぱった方が安い場合がある。すべての物がそうとも言い切れないが、保証や修理などが比較的心配でない商品は、直接ひっぱれるならばひっぱった方が値段的なメリットが大きい。
売りきりの商品であればとにかく数量が多い場合は一度見積もりをとるべきだと思うし、中国側も商売になれば販路や売り先などはほぼ気にしないで何でもだしてしまうのが現状である。逆を言えば販路をきっちり持ちコントロールしたい商品やブランドには不向きの商売ではあろう。ましてや中国で製造して原価をおさえなければならない今のご時世で、なかなかそううまくはいかない。
先週は某取引先より工事現場で使用するある物を大量に必要としている、との事でなんとか類似品を製造している中国の工場を見つけて見積もりをとった。あとは規格や輸送コストをクリアすれば見積もり価格を提示できる状況まで用意できた。
少量の購入であれば保証等のからみで国内での購買をお勧めするが、大量になればなるほど購買先を国内に限定せず、海外へ手を伸ばしても良い時代になっているとは思うし、製造自体が海外に移っている以上、購入先はもう世界どこでも、という視野に切り替えなければいけない時期なのかもしれない。幸い私は貿易に携わっていたので、なんとか物を見つけることができるし、必要であれば現地まで検品に出かける用意もできている。検品なしでの初回購入はまだまだ怖いのが中国での買い付けというのも事実だ