いろいろな案件を受けるたびに思わされることがある。それはなぜこのデジタル化が進んでいる世の中でいまだにアナログ式なシルク印刷というものが存在するのか?という事である。
なぜシルク印刷が良いのか?印刷依頼の時によく耳にすることとしては:
1. 色の強さ(厚み・強みがある) インクジェットと比較するとどうしてもインクジェットは色が薄い=弱い
2. 蛍光色が出せる(インクジェットは出せない、と聞いている)
3. コスト面(こちらは意外と知られていないようではあるが、インクジェットで4色以下の印刷をたくさんの枚数で出すとかなり割高になるが、シルク印刷では比較的安価でできる)
1.2に関しては色の再現性というところであろうか。最終的には人間の手で調整するので完璧にはならないであろうが、そこはまた職人技とでも言うのかもしれない。
3に関しては大昔はシルク印刷=製版が高い、と懸念されていたのかもしれないが、それは私から言えばバブル期の事であって、今は製版の代金はどこもさほど請求はしてこないのではなかろうか。自社製版できる弊社にとっては製版代金はお客様と相談の上決めることになるし、小さな版なのに1万円もとるわけにはいかない(そんなことをしていたら決まる案件が決まらなくなってしまう)。予算とニーズにあわせたコンサルティングを兼ねた印刷を弊社はモットーとしているし、世の中印刷できるもの・印刷したいものはたくさんある。
今日明日はカラー分解の印刷がはいるので多少神経を使う事になるであろうが、こういった難しい仕事ほどおもしろい。