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休日出勤と海外転勤

昨晩のNHKのニュースで出た、今年度の就職した世代が会社や仕事に求める中で、これだけは避けたいという項目らしきものがあった。その中で代表的に出たものが休日出勤と海外転勤だったので、少し驚いた。

そのかわりプライベートを重視したい、という意見が強かったそうだ。各々の人生なのでプライベートを重視することはいっこうにかまわないと思うし、むしろ正解だと思う。

がしかし、この国際化の時代で、海外との商取引や情報の行き来が盛んになっている中で海外勤務・転勤をしたくない、という意見には驚きを隠せない。今や東南アジアや日本の近隣諸国はものすごい勢いで日本に追い付いている。中国はもう日本を超えてしまった経済大国ではあるし(貧富の差はまだまだあるであろうが)、そのうち韓国にも抜かれるに違いない。日本の若い世代にはどんどん外国にでてもらって(海外旅行ではなく)世界をみるチャンスを与えるべきではないであろうか。私は何度もこのブログにしつこいように書いているが、世界をみなければ己の位置がわからない。日本はどんどん衰退しているように見えてしまい、海外の空港であった日本語表記が今ではどんどん中国語に差し替えられてしまっているではないか。

政治家や国が何かをするのを待っていても始まらないであろうし、国頼りではもう先が無い。個人や少人数でどんどん動かなければたちまち遅れをとってしまい、気づけば衰退国のレッテルをはられてしまうくらいになるのではないか?と危機感を感じてはいる。

休日出勤に関しても休む時は休むべきであるが、仕事をしなければいけないときはしなければならない、という気持ちを持った方が良いのではと思う。週休二日でのんびりできるくらいの経済であればよいが、マイナス成長、不況に競争、週休二日でのんびりしている場合なのであろうか、と思えるくらいの現状だと思う。企業も企業で休日に働いてもらわなければならない場合はそれなりの賃金や手当を出せばよいであろうし、休日に仕事をしなければならないくらい忙しいという事は嬉しいことであると社員に実感してもらえるよう経営者が説明すればよいのではないか?と思う

春が来た 

日曜日は久しぶりの快晴、そして春がようやくやってきたような気分だったので、家族で川口町方面に行った。そのまえに地元の悠久山公園で桜を見ようかとよってみたが、まだつぼみの状態であった。来週には3分咲きくらいにはなるのではなかろうか、と思う。

越後川口付近で昼食をとり、そのまま十日町まで足を運んだ。そこで直売店や温泉等の施設を見て、ひなたぼっこをしながら娘が遊ぶのを見ていた。晴れた日曜を外で過ごすのはやはり気持ちが良い、人間自然に帰るとホットするのであろう。

土曜日はカラー分解でのシルク印刷の納期があったので、午前~午後は仕事をやっていた。カラー分解というのはいつも驚かされる技法であり、たったの3色を印刷するだけで添付のような仕上がりの色ができあがる。

先が読めない?

3月はほぼ連日のバタバタで仕事がひっきりなしに入ってきたのであっという間に過ぎた月であったが、4月は最初の2週間ほどは何が起きたのかと思うくらい静かな毎日が続いていた。かといってのんびりしたわけでもなく、いろいろな案件や探し物等ができ、有意義に過ごせたと思う。

今週あたりから見積の依頼が増え、仕事も定期的な物で無く以前出した見積の仕事や年度初めにふさわしいような案件(新入社員の名札がそれだ)が立て続けにはいってきた。たくさんの名札を加工から印刷まですると、なんとなく新年度を感じることができる。名札も企業様によってデザインや書体、使う素材までが異なるから面白い。普通の透明のアクリル板に表刷りする場合もあれば、おしゃれなパールホワイトのアクリル板に裏刷りをして何色も色を入れたおしゃれな名札にしたりと、デザインによって見栄えがかなり異なる。

来週からは数量の多い仕事が舞い込んでくる予定になっているので、週末のうちにフィルム出力や製版を済ませておこうかと思う。本日は第二土曜日なのでほとんどの企業が休みを取っている模様だが、私は製版でもしながらのんびり過ごすことにする。

明日日曜は家族サービスで晴れたら梅の花でも見に行こうかと計画しているが、天候次第ではどうなることかわからない。

紫外線が友達?

紫外線と言えば肌に悪いだの目に悪いだの煙たがられているのが現状かもしれないが、印刷の製版をするときにはなくてはならない存在である。

一昔前までは気にはならなかった紫外線だが、今はほぼ毎日つきあっていると言ってもよいくらい、お世話になっている。冬場は日照時間が短いのであまり効果的ではないが、春先からの後露光に関しては日差しがよければ外に版を出して後露光している。これも自然の光を有効活用+節電という意味での策である。

私は朝を製版の日課のようにしている。理由は簡単で乳剤を夕方~夜のうちに塗布し、それを自然乾燥で朝まで乾かせるためである。強制乾燥させれば早いのではあるが、零細企業ともなれば節約できるところはとことん節約しなければならない為、なるべくすべてを自然でできるよう心掛けている。法人契約なので朝に製版をすることで電気代が安いわけでもないが、それでもピーク時の電力を抑えるように朝に製版を行うようにしている。

そろそろ春がやってきて桜が開花しそうな雰囲気が出てきた。都心ではもう桜が終わっているようだが、こちらではこれからが桜のシーズンだ

シルク印刷の良さとは

いろいろな案件を受けるたびに思わされることがある。それはなぜこのデジタル化が進んでいる世の中でいまだにアナログ式なシルク印刷というものが存在するのか?という事である。

なぜシルク印刷が良いのか?印刷依頼の時によく耳にすることとしては:

1. 色の強さ(厚み・強みがある) インクジェットと比較するとどうしてもインクジェットは色が薄い=弱い
2. 蛍光色が出せる(インクジェットは出せない、と聞いている)
3. コスト面(こちらは意外と知られていないようではあるが、インクジェットで4色以下の印刷をたくさんの枚数で出すとかなり割高になるが、シルク印刷では比較的安価でできる)

1.2に関しては色の再現性というところであろうか。最終的には人間の手で調整するので完璧にはならないであろうが、そこはまた職人技とでも言うのかもしれない。

3に関しては大昔はシルク印刷=製版が高い、と懸念されていたのかもしれないが、それは私から言えばバブル期の事であって、今は製版の代金はどこもさほど請求はしてこないのではなかろうか。自社製版できる弊社にとっては製版代金はお客様と相談の上決めることになるし、小さな版なのに1万円もとるわけにはいかない(そんなことをしていたら決まる案件が決まらなくなってしまう)。予算とニーズにあわせたコンサルティングを兼ねた印刷を弊社はモットーとしているし、世の中印刷できるもの・印刷したいものはたくさんある。

今日明日はカラー分解の印刷がはいるので多少神経を使う事になるであろうが、こういった難しい仕事ほどおもしろい。

付加価値をつけるもの

それは印刷ともいえるであろう。よく感じさせられるのが単なる紙や素材にロゴやサイン、何かをいれるとそれがたちまち価値を生む商品になってしまうことである。

昨日まではたんなる無地の色紙がある著名人(偉人)の文章をシルク印刷するだけでたちまち何千円にもなってしまうではないか。

以前にも書いたが野球のサインボールでも有名な選手のサインをパッド印刷するだけで5千円前後になるのだからこれまた驚きである。

日々印刷しているといろんなものに出会うが、同時にアイディアやこの先を考えるようになる。著名人や偉人にならなければ、という事は無いが、時代の変化に沿って何か変わった印刷やニーズに合うように対応せねば、と思わされる日々である

継続は力なり

日々仕事をしながら思う事がある。以前の会社の同志や苦労を共にした人たちと話すときに、あの時はつらかったが面白かった、やりがいがあった、等々。

日々の努力なくして明日は無い、と常に思う。仕事がひっきりなしに入ってくればそれはそれで安泰であろうし、そんな会社が羨ましくも思えてしまう。いづれは毎日が仕事で忙しい日々をおくる印刷工場にしたい、と夢をもつ。父親が経営していた当時、それも20年前くらいではあろうか、私は子供ながら学校帰りに人手が足りなければ補助としてよく手伝いをしたのを覚えている。自営業なので夕食のあとも手伝い、土日も必要であれば仕事をしていたのをよく覚えている。社員を雇用すれば済む話なのではあろうが、そこまで安定して仕事が毎日はいっているわけではないので、社員を入れることは考えてない、と父親が言ってたのも記憶にある。

常日頃から私は以下を心がけている。同時にそれが悩みとして妻子ある家庭をもつ父親としての一人悩みの場合もある。

1. コスト削減
2. 新規開拓
3. 技術革新

1は以前の会社でドイツ現地法人を立ち上げたあたりからかなりの癖になっている事ではある。もう職業病といってよいほどコスト削減は私の体にしみついているに違いない。コピー用紙の裏紙使用はあたりまえ、捨てる素材や資材であっても必ず欲しい人がいると売ってみたり、水道電気に節約できるところはとことん節約している。コスト削減を考えない経営者は余程儲かっている業界なのかもしれないが、私には独占業界以外そのような業種は無いと思う。2はつねに会社は出てきて無くなるものだ、と感じさせられた営業時代の経験からである。昨日までとりひきしていた会社が突然なくなる、ということは珍しい現象でもなんでもない。3に関しては慢心を無くすという意味でもあるが、同じことを繰り返しやっていても面白くは無い、という性格上の理由からかもしれない。同じ作業を繰り返すことは仕事とは言わず、作業である。いずれ機械にとられてしまう作業をやっていても将来は無いので、機械にできない仕事、を常日頃から探している。

1-3まで全て大事ではあるが、慢心さえなくなれば企業という人、人間という生き物は常に成長しつづけるのではなかろうか

中国で物さがし

以前の仕事絡みで時たまものさがしを依頼される場合がある。簡単にまとめてしまえば、XXという物をXXの値段以下でXX個探してほしい、といった案件だ。

通常国内で購入できない物はほぼ皆無になってきているほど物があふれている世の中ではあるが、数量が多くなれば直接製造元からひっぱった方が安い場合がある。すべての物がそうとも言い切れないが、保証や修理などが比較的心配でない商品は、直接ひっぱれるならばひっぱった方が値段的なメリットが大きい。

売りきりの商品であればとにかく数量が多い場合は一度見積もりをとるべきだと思うし、中国側も商売になれば販路や売り先などはほぼ気にしないで何でもだしてしまうのが現状である。逆を言えば販路をきっちり持ちコントロールしたい商品やブランドには不向きの商売ではあろう。ましてや中国で製造して原価をおさえなければならない今のご時世で、なかなかそううまくはいかない。

先週は某取引先より工事現場で使用するある物を大量に必要としている、との事でなんとか類似品を製造している中国の工場を見つけて見積もりをとった。あとは規格や輸送コストをクリアすれば見積もり価格を提示できる状況まで用意できた。

少量の購入であれば保証等のからみで国内での購買をお勧めするが、大量になればなるほど購買先を国内に限定せず、海外へ手を伸ばしても良い時代になっているとは思うし、製造自体が海外に移っている以上、購入先はもう世界どこでも、という視野に切り替えなければいけない時期なのかもしれない。幸い私は貿易に携わっていたので、なんとか物を見つけることができるし、必要であれば現地まで検品に出かける用意もできている。検品なしでの初回購入はまだまだ怖いのが中国での買い付けというのも事実だ

コップ名入れ印刷

先日はコップの名入れ試作があったので、パッド印刷を動かして試作をしてみた。

密着の試験も行いたいということで硬化剤を入れてあとはストーブで焼き付けをしてみた。翌日取りに来るということで、前の夕方に仕上げて剥離を試みたが、セロテープでは剥がれずOKかと思い、端の方を爪でひっかいたら剥がれてしまった。だが中央部は爪でひっかいても剥がれないしびくともしないという密着でこれまた謎が出てしまった。

再度印刷をして一晩乾燥させてみたが、100%の仕上がりとは言えない。ワンカップ等に印刷されているのをよく見かけるがあの印刷はパッドとは異なるガラスに特殊印刷を施し、それをガラスと一緒に高熱で焼き付けとかしてしまう方法らしい。大量ロットの印刷ともなればそのようなやり方で大丈夫なのであろうが、小ロット、それも1つ1つ名入れが異なるグラス印刷でそのような方法は合理的ではなく予算もつくはずがない。

妥協という言葉は嫌いではあるし、やはり技術者(とも呼べる立場ではないのは重々承知しているが)としては完璧を求めるまでになりたいし、製品に印刷をしたい。

そこへたまたま先月見本市で訪れたパッド製版屋さんの営業担当が来社され、あつく盛れるパッドの製版の方法がある、という事であったので、早速サンプルの版を依頼した。サンプルが到着して試験印刷するのが楽しみで仕方ない。

言われた・要求のあった案件だけをこなし満足していれば進歩が無いが、もっとできないか?もっとよくならないか?という欲を絶やしたくはない。世の中性欲や金欲、利権争いで毎日があきれてしまうニュースばかりだが、技術に対する欲はいつまでも持ち続けたい。

印刷の大敵 大粒の雪 

今朝おきてみたら雪が降っていた。それもかなりの大粒で1-2月時期であれば普通の光景だが、4月上旬、それも桜が咲く時期にこの大粒の雪とは正直驚いた。

今年は異常気象が続き、冬は大雪、そして4月の大粒の雪とおかしな気候が続いてはいるが、印刷にとって冬の寒さというものは気にならない気象である。乾燥している=インキの乾燥も良い、目詰まりも起こりにくい、なんといっても湿気の少ない時期は最適な環境である。唯一のマイナス点と言えば、製版や落版の際に水を使うのでその水が凍ったような温度で手が凍るように冷たい、作業場が寒い(弊社はセントラルヒートのような設備も無く、ストーブをたいている)という事くらいである。

そろそろ春が来たかと思えば大粒の雪。地震に突風に大雪、天変地異が重なった年ではあるが、自然界に住む以上、人間が対応してゆかなければならないのであろう。仕事も同じく、日々変化する市場を相手に変化をしてゆかなければ変化に追い付けず取り残されてしまう。以前も書いたがルーチンや流れの仕事が無くなり、毎回変わった案件が飛び込んでくることは非常にありがたい。流れ作業で大手の下請けとして定期的に仕事があれば安定感はあるのかもしれないが、日々の挑戦と研究というもものがなくなってしまうのであろう。変わった仕事や挑戦的な印刷、特殊な印刷依頼をこなすたびに技術力がUpするのではなかろうか。