シルク印刷とは全く関係の無い事ではあるが、私は子供のころから軽度のアトピー性皮膚炎を背負っている。小さなときはひどかったらしいが、本人の私にはまったく記憶が無い。幼稚園や小学生のころにも特に異常があったようにも思えないし、外で遊ぶ毎日だったので肌が黒焦げだったことだけは覚えている。その記憶をたどればかすかに間接回りはよく掻いていた記憶があるし、血が出ている場面もあったような感じではある。
大人になってそのアトピーが戻ってきたのが、高校生以降アメリカに7年ほど住んで日本に帰国した直後の事であった。初めは東京で仕事を探したがなかなかうまくいかず、結局は敗退となり地元に戻ってきた。一時期はフリーターのように何もしない期間が数か月あったが、何とも言えない罪悪感があり、仕事をみつけて再度上京という事になった。その頃からであろうか、急激に肌が荒れアトピーが再発してきたことを覚えている。しかし東京にいたころは全くその症状もなく、その後5年の歳月をドイツで過ごすことになったが、その間も全く症状がでなかった(冬場だけ乾燥肌になって痒みが出たくらいである)
父親の死をきっかけに、2010年に帰国、地元長岡市に住みだした。その直後から、それも2-3日しか経過していないのに再度アトピーが再発。どうにもできない状態で掻きまくり、そして血だらけになってしまった。一時期は肌が削れるくらいの状態で、身体も顔もひどいことになってしまった。皮膚科に行けば薬を処方されるだけで、何が原因なのかがわからない(単にアトピー体質です、と言われるだけだった)。世の中には同じような悩みを抱えている方が多いことを知り、いろいろ調べた結果、ある本にたどりついた。それは九州の皮膚科のお医者様の本で、とにかく油を断ちなさいという内容であった。その他にもいろいろと細かい定義があったが、それほど苦にもならない食事療法で劇的な回復ができたことは幸いではある。以下、もし同じようなアトピーでお悩みの方がいるかもしれないので、私が食事で気を付けた事、本当に簡単ではあるが、明記したい。
1. 油ものを控える(揚げ物やてんぷら等、多くても週に1回程度、2週に一度くらいが好ましい。それも連続して食べない)
2. 生卵は控える(当の本人は玉子ごはんが大好きで、ほぼ毎日食べていたくらいであった)。玉子ごはんを断った直後に劇的な回復を体験しました
3. 卵を使った料理やデザートを控えめにする(ラーメン等は大敵、月に1回程度であれば良しと判断しました)
4. マヨネーズやマーガリン等を断つ(不思議と無くてもサラダは旨いしジャムがあればパンを食べれる)
上記からも言えることは近代的な食事を断つこと。牛丼やらすき焼き、てんぷらだの唐揚げ、そしてラーメン等、テレビではいろんなお店のランキングが紹介されているくらいの国民食になっているが、それに比例するかのようにアトピーの患者が増えているそうだ。特に子供の発症が多いらしく、大人よりも小さな体の子供にラーメンだの脂っこい物を食べさせれば反応が出るのではないかと医者ではないが感じてしまう。現に私はラーメンが好きで週に1-2回は食していたが、今は月に1回食べるか食べないかの頻度まで落としてある。
不思議と食べなくなればそれ程欲しい物でもなくなるし、脂っこい物や近代食を減らしたことにより、1年で15キロも痩せた。特にダイエットをしようと試みたわけではないが、食事をなるべく天然の物にするように心がけ、油ものを押さえ、自然体に近い食事をしているだけだ。もちろん夜食のカップラーメン等ここ何年も食べていないし、食べたいとも思わない。
今は皮膚の陥没もなければ血だらけになることも無い。100%回復したとは言えないがかなりの改善になっていると自負している。100%の完治を試みる為に来月は自然食事の断食をしてみようと思う(肉魚や調味料を全て除いた温野菜だけの食事)。1週間持続することにより何かしらの結果を出せると思うから、またブログに記載したい