以前にも書いたが私はシルク印刷業界に入ってからまだ経験が浅いといえば浅いと思う。先代の父親が他界したのがちょうど2年ほど前、それまで勤めていた機械系ブランドの海外営業をやめ、地元長岡市に戻った。
自営業でシルク印刷を営んでいたので、子供のころから助手の手伝いとして、印刷済みの商品をドライラックにあげるような仕事や、溶剤の補充、材料の搬入搬出やらフィルム作成等、様々な手伝いをこなしたのを覚えている。小学生のころから始まって当時まだ高級品だったパソコン(DOS仕様)を使い、フィルムを赤ベースで出力しては毎晩のようにやっていたことはまだ記憶に新しい。その当時はカッテングシートもあり、シートを切ったりもした。
高校生のころからはアルバイトに出るようになり、印刷の方の仕事も片手間でフィルム出力がほとんどになっていた。その後はアメリカに行ってしまったので、2年前の帰国までは印刷というものは全くかかわりが無かった。その間にいろいろな変化があり、インクジェットが主流となっていたのは帰国後のちょっとした驚きでもあった。
毎日シルク印刷やパッド印刷をするようになり、この業界に将来はあるのか?と自分に問いかける日々ではあるが、仕事は探せばいくらでもあるし、仕事は自分で作らなければならないというスタンスで毎日に挑んでいる。待ちの構えでは自営業等できるわけはないし、ましてこの時代待ちだけではおいて行かれてしまうのが現状だとわかっているからだ。
毎日どのような仕事が出てくるかがわからないなか、先行き不安な事もあるが、挑戦できる仕事があればどんどんやってゆきたい