時々思うのが私は商売が下手くそだなぁ、という事である。印刷案件でもなんでも、困っている人がいれば助けてあげよう、なんとかしようという心が騒ぎ、予算・費用度外視で案件を引き受けてしまう場合がある。
価格競争に陥って無理な値段で引き受けているわけではないが、先方の予算や適正価格?的なものから外れるような感じの場合は、正直にいくらでやればよいですか?と問いかけてしまう。そこであまりにも無謀な価格がでてきたら私としても足元をみられているのか利用されていると感じてしまうので、正直に引き受けることはできない、と断る様にしているが、今のところはそのような無謀な価格を言ってくる取引先はいない。幸いなのだろうか、なんなのかはわからないが、お客様は神様とは思わず、お互いパートナーとして共存共栄できればと思う気持ちで仕事にとりくんでいる。
仕事を出す方が偉いとか案件を持ってきている方が偉いなどという考えは私にはまったくなく、お互い50/50の立場でいるように常日頃思っている。逆に仕事を出しているから偉いというような態度が見受けられる場合は正直に断るか仕事を引き受けないように心がけている。直感なのであろうか、そういった場合は必ずと言ってよいほどトラブルに発展し、気持ちの良くない取引になってしまうからである。過去にも以前の仕事でもあったし、今の仕事でもあったので、経験?といってもよいのかもしれない(まだまだ未熟なのは重々承知しているが)
先日もある取引先様より米袋にカラー印刷ができないか?という電話があった。カラー分解の4色で印刷はやったことがあるので、問題ないと回答は差し上げたが、予算の話になった。当初はグラビア印刷を予定されていたそうだが、どうも出力後のイメージが気に入らないようで、なんとかならないか、という相談であった。4色のシルク印刷、それもカラー分解で枚数も5000枚程、そんなに安くできるわけでもないので、率直な価格を見積もったが合計にすると高い。私も計算したあとにそう感じたので、それではお互い無理のない価格でやりましょう、という何とも適当な価格、それもまだ幾らという金額も出していない、になった。それでもカラー分解のシルク印刷は面白くて仕方がない。最初は単に1色、2回目、3回目とだんだんと写真が再現されるような感覚で、最後の4色目を載せた時のワクワク感が何とも言えない。
今日もクリヤフォルダに2色のカラー分解で試験印刷があるが、こちらも早く仕上げたくて仕方がない状況だ。今日の午前は大ロットのメーカーさんのプラダン印刷をできるだけこなし、午後はクリヤファイルに試験印刷をしようと思う。明日も時間があれば仕事をしたいが、日曜大工で半日は潰れそうな予定になっている。