今現在シンガポールに滞在しているが、世の中大変便利になったと実感している。
会社とのやりとりでもインターネット経由で無料で通話もできるし、今はリモートアクセスという無料のソフトを使って事務所のパソコンにつなぎ、製版用のフィルムも出力している。一昔前では想像もできなかったし、いろいろとFaxでのやり取りもあるであろうが、今はほとんどがデジタル化され、ネット上で処理ができてしまう。
かと思えば弊社で行っているシルクスクリーン印刷やパッド印刷は全く逆の手法でデジタル等縁も無く、全てが手作業になっている。デジタル化とアナログをうまくあわせてできる印刷の仕事なのでやっていても面白いし、機械が万能ではないということも実感できる。
何千万円も設備投資すればそこそこの機械でいろいろな物に印刷ができるようになるのであろうが、そんな投資をするお金に余裕もなければ、結局は人間の手を使って作業をすることになるので、それであれば知恵を絞り、いかに安くできるか?を模索して印刷をしたほうがよい。自分で考えて作り出した機械や手法であればいくらでも調整ができるし、うまくいかなければ方法を変更すればよい。お金をかければいくらでも印刷はできるのかもしれないが、1000万円の機械をつかって小ロットの100個の印刷を数十円で行うわけにもいかないであろう。
弊社にはすべて手動でできる機械があり、冶具も製版もすべて社内で作れる。お客さんの予算にあわせていくらでも調整できるので、無理な高い価格を見積もることも無いので比較的安心いただいているように思える。
今後も小ロットの依頼がふえるであろうから、知恵を絞りいかに安く綺麗に印刷ができるかを模索するのが弊社の仕事になるとは思う