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世界最速のパッド印刷?!

木曜日の午後は夕方まで3-4時間ほどをまるまるスポーツドリンクの名入れに時間を割いた。なかなか始めることができなかった2工程目であるが、硬化剤を自然乾燥させるにはメーカー推奨で25度で4日、納期が来週17日なので正しく従うとなれば金曜までにはすべてを終わらせて週末を通して乾燥~という流れになる。

そのためなんとか木曜中に終わらせてほかの仕事にとりかからなければ、という焦りもあったが、無事に終わらせることができた。あとは来週にのんびり梱包をすればすべてが終わることになる。このスポーツドリンクボトルの名入れは少々難航した案件ではあった。まずは素材がポリエチレン製となるので、下処理をしなければならない。それに時間がかかったゆえに開封作業もあった。意外と印刷以外の作業に手間暇がかかってしまうことが多いがそれはいつもの事なのであまり気にはならなかった。

その次は密着するインキの調合に確認、これは試験段階で確認できたので問題はなかった。治具作成もちょうど良い部品がホームセンターにあったので、そちらを使いあとは切れ端の塩ビ板でなんとか仕上げたが、かっちりとはまってよい治具ができたと自分なりにも思っていた。

弊社には大きなパッドがなかったので、小さなパッドを使い2工程ですべての名入れを仕上げた。もう少し大きなパッドがあれば1工程で終わった作業ではあるが、先方様の予算が少ないためにこちらも工夫して仕事を仕上げなければならない。単価が安かったのでしんどい作業になるとは思ったが、無事におわってみればやってよかったと思える仕事だった。作業途中にどんどんとコツをつかみ、2工程目の途中からは4回押したパッドを15秒以内で全て終わらせるくらいに手が慣れてきた。通常は1回押せばインキが密着してよく出る場合が多いが、素材との相性が悪く、1-2回押したくらいではインキが全く出てこない。希釈もいろいろと変更し、最低でも3回はパッドを押さなければだめだという結論になり、できる限り3-4回押した。合計300本のボトルを2工程、最低3回パッドを押しているので、2000回近い印刷になっている。単価に計算するととんでもない安い仕事にはなるが、それはそれで仕方がない場面もある。

4回パッドを押しながらこれ以上早く押せるパッド印刷機は世の中にはないであろう?と勝手な想像をしながら仕事をしていたが、よく考えれば以前弊社にあった半自動パッド印刷機のスピードと比べても今弊社で使っている手動パッド印刷機の方がはるかに速い。慣れもあるのかもしれないが、コツをつかむようになると印刷が面白くなり始めて仕事も楽しくできるから私にとっては嬉しい話である

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