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パッド印刷は奥が深い

先日はボールペン名入れを300本程こなした。下準備にまる2日もかかったが、なんとか無事に終わらせることができた。通常であればほんの30分くらいで準備が終わり、印刷開始になるのだが、今回だけはいつもと異なる準備になってしまった。白いボールペンに墨1色の印刷ではあるが、なかなか思うように色が出ない。墨らしくない、薄い色であったり、欠けたりと問題だらけであった。

何が原因なのか、と探りながら試験を繰り返し、うまく印刷できたのが2日後の朝であった。そのまま希釈率も変えたくなく、配置も、さらに温度や湿度の変化もあっては欲しくないので、お昼ご飯の時間を無視するかのようにそのまま夢中になって300本をやり続けて終わらせた。

終わってしまえばなんだ、こんなことが問題だったのか、と気づかされる場面ではあったが、なんとも面白い現象ではあった。パッド印刷は毎回いろんな問題がでたりでなかったりで奥が深い。こうすればOKというやり方もなく、被印刷体やインキの種類、希釈や温度によってさまざまな変化をもたらしてくれる。

ボタン一つを押せばすべてがおわるような印刷ではないのがパッド印刷で、下準備の治具作成もこれまた知恵が必要になる。ホームセンターで1時間も治具を探すときもあれば、ほんの5分で最高の治具になりそうな部品が見つかる場合もある。

今回のボールペンは苦労したが、それなりに良い経験にはなった。そのまま終わらせるのはもったいないので、余っていたボールペンのクリップ部分や先の部分に遊びで印刷をしてみた。ボールペンの名入れをやっている印刷会社は全国各地にあるようだが、殆どが本体の部分に名入れをするだけであって、その他の部分にはやらなさそうなところが多い。

弊社はロット数は無関係、印刷位置もご希望の場所に、色も好きな色で、さらにペンの持込も大歓迎である
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