印刷ブログ
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薄い塩ビプレートに名入れ

先日は簡単な名入れではあるが数量が多い印刷を1日かけて行った。0.5㎜程の薄いプラスチックの板ではあるが、合計で1700枚程、スミ1色でシルクスクリーン印刷の代表例ともいえるような印刷かもしれない。単価的には20円程で、機械でやるほどの量でもなく手刷りで行うちょうど良い感じの印刷ではあった。

シルクスクリーン印刷の強み、メリットは単色か2-3色であり且つ数量が100個以上であれば価格が安いというところだ。もちろん100個以下の小ロットにも対応はできるが、場合によっては単価が高くなってしまう場合がある。小ロットの依頼が増えている現在では数量の最低をこちらから希望することなどできず、何個でも何千個でも受けるのが基本ではなかろうかと思ってはいる。さすがに単価20円の物を1つだけ印刷して20円の請求書をあげるわけにはいかないので、最低料金というものが発生することになるが、昔とくらべれば製版の技術もポジフィルムの出力も簡単にできるようになったので、高い金額ではなくなってきた。

先日等も取引先より500枚程のコクヨファイルに名入れ依頼があったが、こちらは予算が限られているそうであまり出せないらしい。通常の3分の1程の金額でできないか、と相談されたが断れば案件自体が無くなるという事で、受ける事にした。さすがに毎回同じ価格で背表紙に表紙の2か所に印刷となれば、手間暇かかるので同じ価格ではできないと伝えたが、予算に合わせて柔軟に価格を設定できるのは自営業の強みかもしれない。

今日で2月が終わりになるが、3月はどのような月になるのであろうかまた楽しみではある

fuyo

クリヤファイルのシーズン

そろそろ卒業式や入学式の新年度のシーズンになっていると感じる時期になってきた。毎年この時期になるとボールペン名入れやクリヤファイル名入れの仕事が増えてくる。つい先日も某技術大学のクリヤファイル2000枚に名入れの仕事が入った。これはもう何年も続いている仕事で、毎年大学で販売しているらしい。

名入れが終わったところへ今度は別の県警のクリヤファイル名入れ見積もりがきた。こちらも毎年行っている名入れなので、たぶん決まるであろう。クリヤファイル名入れ専門の印刷業者は山ほどあるらしいが、色と枚数によっては弊社のようなシルクスクリーン印刷屋でやってしまったほうが圧倒的に安い場合が多い。クリヤファイルもホームセンターなどで安い物を100枚でも買ってしまえば、あとは印刷費用だけで終わる。

10枚でも20枚でも印刷は可能であるし、私は自社の販促用として毎回10-20枚程だけ刷って、必要になればまた印刷する~という方法にしている。無駄な在庫を持たないよう気をつけているし、いる分だけ刷れるとわかればそれだけの需要も生まれるであろうと思っているからだ。

多くの名入れ業者が材料の持込を嫌う一方、弊社は持込を歓迎している。それなりの理由はあるのだが、一番の理由はキャッシュフローを損なわないからだ。持込の材料にインキがうまく付着するか否かを心配で持込材料を断る印刷会社もいるようであるが、それでは何のための印刷会社なのかわからない。いろんな物への印刷にチャレンジするからこそ印刷会社といえるのではなかろうか
gidai

場内の保温を自作

先日は塩ビ板の穴あけを1700枚程行い、あとは様々な事をしていたらあっという間に1日が終わった。配達にも出たのだが、このところの大雪で路面も雪だらけで、普段であれば30分で終わるところが1時間以上もかかってしまった。

そろそろ2月も終わるところなのであるが、まだまだ雪が降り続くような感じである。適度な雪はスキー産業等を潤わせるが、あまりにも多いと農業の作付に影響が出てしまうので懸念もある。

ちょうど頼んでいた透明の厚手ビニールシートが届いたので早速カットして、場内を半分に仕切った。これをすることにより少しでも場内の温度を保つことができればと思う。今までは外が零下であれば場内は2-3度という過酷な状況下で印刷をしていたが、少なくとも10度前後まで上がればと思う。夏場は日陰になっているので、25~30度がちょうど良く保たれているが、冬場の寒さに関しては対策が必要だと思い、自分で採りつける事にした。まだまだ隙間はあるが、大きな通路をふさげただけでも良いと思っている。

そのうちパッド印刷はそれ用の空間を作り、温度湿度管理をしなければならない。今年の春先にもで暖かくなった時点でまたいろいろと日曜大工をやろうと思う。

それにしても自作は面白い、私は何かが1からできあがる工程を楽しんでいるのだから、印刷なんかも楽しくて仕方がない。

2月最後の週

気づけば2月最後の週になっている。今朝も雪が降り続き雪かきをしたあとにこのブログを書いている。昨晩は幼馴染と食事がてら一杯ひっかけてきたが、早めの帰宅だったので、ゆっくりと休むことができた。

今朝は印刷が終わったクリヤファイルの梱包をしたあとに、今週印刷する塩ビプレート1700枚の穴あけ作業をしようと思う。これも何十枚か重ねて穴あけをすればすぐに終わる仕事なので、あとはデータ校正をまって製版をすればいつでも印刷にとりかかる事ができる。

今日中には先週注文していた厚手のビニールシートが届くと思う。こちらをカットして場内の温度管理に使おうと思っている。自分でカットして作成すれば費用もかからない。外注すれば簡単な事ではあるが、自分で作るという楽しみが私には面白くてやめられない

2月は28日までなので通常の月よりは短い分時間が早く経過するように思えるが、春が待ち遠しい。

一仕事

土曜日は長岡市の隣町三条まで知り合いを訪ねて電車ででかけてきた。いろんな業種の方との食事会で、違った視野や職をもっている方との会合でにぎやかであった。やはり人間考えや普段の生活が同じだと偏りがでるので、たまにこのような異業種の方との交流は刺激があってよい

帰り際はかなりの大雪であったので、近くの駅まで送ってもらい、そのまま電車を待った。日曜は午前中に地元長岡市の国際交流協会のホストファミリー説明会の体験談を語る役割があったので、早めに寝ておいた。体験談も無事に終了し、日曜の午後はゆきかきをした後に硬化剤を入れて印刷をするバス停の印刷を行った。

ほんの4枚程ではあるが、硬化剤を入れるSG740というインキなので、乾きが悪い。両面印刷なのでちょうどつけている部屋のストーブの前で片面を乾かして、そのあと反対の面の印刷を行った。全て終わったのが15時頃なので、少し早いがゆっくりしようかと思う。

幼馴染にでも電話をして自宅で日本酒でも呑もうかと思っているが、外にでるかもしれない。

カッティングシート

かなり昔にはなるが、弊社には当時出たばかりのカッティングシートを切るマシンが存在した。当時はいくらしたのかはわからないが、何百万円もしたことと思う。それは私が中学生の頃に導入されたので、既に20年以上経過している機械ではあるが、いまだに現役である。

当時は赤ベースというフィルムを作成するシートがあり、デジタル化されていないフィルム作成の時代ではあった。Windows等も存在しなく、全てはDOSベースで巷ではNECの98等という物が流行っていたような時である。DOSベースのシステムに文字を打ち込み、書体を選択して寸法を決定、あとは自動的にマシンが赤ベースを切ってくれたようなものであった。それがあれば自社内でフィルム作成ができ、当時はほぼ毎日使っていた。先代の父親が機械音痴だった為、フィルム作成は全て私の仕事となり、学校から帰るやすぐにフィルム作成の依頼がほぼ毎日あった事も記憶している。

物によっては書体ではできないイラストや特殊文字もあったが、そちらはポインターという物を使い、点と線を1つ1つなぞってデータを作成、フィルムを出していた。どんな機械なのか、好奇心があった私は日本地図を1つ1つなぞり、それを出力しては喜んでいた。仕事にはならなかったが、それを見た人はそうとう驚いていたようである。

カッテングシートも当時は高価なもので、いろいろやらせてもらったが、今は弊社としては行っていない。カッテングシーとと切る業者がそこらじゅうに出てきているのも現状であり、且つシートそのものの値段も暴落している。依頼があれば切ったり、必要があれば赤ベースでフィルムを出すことはできるが、殆どの大型印刷はインクジェットでできているので、フィルムの出力もほぼA4サイズのプリンタでできてしまう。

使える機械なので捨てるわけにはいかないが、20年も経過しているマシンなのでいづれは処分しなければならないであろう。子供が少し大きくなったらいたずら用として使わせて、アナログ的な古いパソコンとはこんなだった、と教えるのも良いかもしれない
cvut

アルミ 鉄素材に印刷

最近は減っているがメーカーの機械の面板に印刷する仕事がたまにやってくる。こちらの計測器メーカーさんは地元新潟に会社を構えており、少量生産なので必然的にmade in Japanになってくる。大量生産するほどのニーズがある商品でもなく、必要な人だけが買ういわばニッチな商品である。

何度か拝見させてもらい、自宅でも使用しているので理解できるのだが、そこらへんのスーパーや家電店で売るような商品ではないのは確かである。物によっては南極や北極の観測地点で使われる計測器もあるとの事で、世界的に進出している零細企業の代表例とも言えよう

昔からその会社の計測器の面板に印刷を行っているが、こちらは鉄であったりアルミであったりと、インキの密着が悪い素材が多い。しかし適切なインキと硬化剤、焼き付けを行えば問題は無い。いままではセイコーアドバンス社の1000インキを使用していたが、SG740の方が相性が良いのではないか?と思い、1台試験印刷をしてみた。

特に問題もなさそうなので、これからはSG740に切り替えようと思っている。以前は1000が主流ではあったが、最近の印刷実績からしてアルミ、ステンレス系はSG740に硬化剤を入れればガッチリと密着することが実証できている

今日も引き続き2000枚のクリヤファイル名入れがあるが、今週中には終わらせたい。クリヤファイル専門業者に頼む価格よりは安くできてしまうのがシルク印刷の強みでもあろう。(フルカラーは専門業者に任せた方が良いかもしれないが、1-3色程度であればシルク印刷の方が圧倒的に安くできる)
snow

また大雪になった

昨晩は仕事の後に夕食を済ませ、そのまま30分ほどの所にある西谷鉱泉へ出かけた。私は他の人と比べるとどうも肌が弱く、冬場の乾燥時期にはどうしてもかゆみがまして仕方がない。

アトピーともいえる症状ではあるが、私はかなり軽い症状ではないかと思う。夏場には症状がおさまるので冬場だけのかゆみではあるが、それでも気になる。食事は気を付けるようにしているし、アトピーの根源ともいえる油や当分、肉類はなるべく避けて生活はしている。以前何度か読んだ本に明記してあったが、大好きな卵かけご飯も断った。生卵が悪いということではあったが、やめてしまえばそれなりに気にもならない。

最近読んだ本には糖分が悪いと書いてあったので早速ためしという意味を込めて、毎日好きで飲んでいる甘酒に砂糖をいれずにそのままで飲んでみれば、これまたなれれば気にならない。砂糖が入っていない甘酒がこれほどおいしいと感じたのは初めてである(砂糖がはいっていなければ甘酒にはならないのだが。。)

西谷鉱泉には今晩も湯治で通う予定だ、3日続けて鉱泉につかり肌の反応を見てみたい。しかし今朝から降っている雪がかなりの大粒なので今日は大雪となり、路面もあわただしくなるであろう。

今日はクリヤファイルの名入れを行い、3色2000枚になるので2-3日かけて仕上げることになる。これもインクジェットや専用の業者に頼めば早いのではあろうが、予算が無いとのことなのでシルク印刷で3色、3色でも30円もしない単価で仕上げる事になる。やり方次第ではシルク印刷の方がお得で尚且つ白を打たなくとも鮮明な力強い色がでるのでお客さんには喜ばれる場合が多い

アクリル板にゴールド印刷

先日も色の問題をブログにて紹介したが、インクジェットでできそうな印刷でも、色一つでまったくお手上げになる印刷もある。

今回はアクリルの厚みが5㎜程ある大きな板にゴールド1色での印刷を行った。合計9枚の平面刷りなので比較的簡単ではあるが、アクリルという材質からして、間違っても拭くことができないのでかなり慎重に行わなければならない。仕上げもつやがあるので少しのキズ等も目立ってしまうし、印刷ミス等できない。簡単そうに見えても意外と気を使う素材もあるので印刷は面白い。

まずは板を材料屋さんに頼んで、そちらができたならば版を作り、あとは色出しを行いするだけ。多少大きな板(とは言っても500x400㎜程度なので、1m四方の板に印刷をする弊社にとっては小さいかもしれない)なので、二人で印刷を行った。印刷時間はほんの1時間もかからないくらいで、あとは乾燥、梱包をすれば終わりである。

こちらの仕事が終われば次はクリヤファイル2000枚に塩ビプレートの名入れ1700枚と、同じ時期にロット数の多い仕事が重なってきている。先日は超小ロットのスクリーン印刷であれば、今日からはロット数の多い印刷。

柔軟に対応できるのが弊社の強みでもあるし、ロット数に関係なく自社内で製版をして刷り、完成することができるので納期にも柔軟に対応できる。弊社は小さな10年以上も更新していないホームページが存在するが、そのうちホームページを更新して、24時間365日急ぎのシルク印刷やパッド印刷対応、とうたった会社にしたいと思う。週末にどうしても仕上げなければならないという方もいるであろうニーズに答える事ができるのは自営業の強みでもあると思う。急ぎの印刷や週末にどうしても仕上げなければならないという印刷がある方はご遠慮なく弊社に電話して頂きたい。plate

時代の変化に伴う印刷のロット数

巷ではメーカーの工場が人件費の安い海外へ移転しているとニュースで出てはいるが、それに伴い感じることが、以前よりはメーカーの仕事が少なくなっている、という現実でかもしれない。私がまだ子供だったころはよくパナソニックやらNECやら東芝の業務用の箱に名入れの仕事が目に付いたが、最近では激減している。その当時の様子はよく覚えていないのでそれがどれだけの印刷代金でロット数であったかはわからないが、結構な数量が出ていたと思う。

今は量というよりは小ロットの多品種の印刷が主流となり、私にとってはそれがあたりまえだと思い飛び込んだ印刷業界ではあるが、弊社が行っているシルクスクリーン印刷やパッド印刷業界では小ロットを受ける業者が非常に少ない、ということを知ったのはほんの最近であろう。今行っている印刷業の前はメーカーの海外営業として飛び回っていた人生であるので、ある程度のロット数をかかえて仕事をしていた時代でもある。それでも国や顧客が異なればロット数の変更もあったし、少ない国や購買力のない国や顧客であれば通常のロット数を大幅に下回る数量で商品を出荷したりもした。

今の印刷でもそれが当たり前であり、時代はニーズを満たすべきだと思う立場で仕事をしているので、こちらの都合に合わせたようなロット数の縛りや提案をすることはない。何万個や何千個なければ印刷できない、という風な言い方もなければ、そのような提案をする必要もない。(実際には手間暇やセットに時間がかかる割には儲けが少ないのでほとんどの印刷会社が嫌煙しているのが事実であろう。わが社はそこの手間暇を惜しまずに小ロットでも仕事を引き受ける体制ではあるし、そもそも手間暇なくして仕事などありえないと思ってはいる)

パッド印刷でも以前は外注しなければならなかった仕事をどうしても再開したく手ごろなパッド印刷機を導入し、今では超小ロットで短納期のパッド印刷ができるまでになっている。しかし私の宣伝下手でまだまだ知られていないので世間では嫌煙されている小ロットのパッド印刷の仕事もまだまだ入ってきているとは思えない。それでも問い合わせがあり、小ロットのパッド印刷であれば喜んで引き受けることになる。もっと世の中の方に小ロットでできる印刷工場があると宣伝はしたいが、広告を打てるような会社の規模でもないしそんなお金もない。

こうして素人ながら下手なブログを書き、ありのままを伝えることが私にできる唯一の宣伝方法ではなかろうかと思う。月曜日は週末の妻子との時間を都心で過ごしたが、月曜の昼までには地元長岡市に戻り、仕事を再開することになる。今週もどんな案件が出るか楽しみでわくわくしている。

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