急ぎの案件が来た。コクヨのフラットファイルに名入れではあるが、表紙と背表紙の部分の2か所になる。表紙はそれほど難しくは無いが、背表紙の所のデータがかなりギリギリまであるので、1㎜の寸法の誤差も許されない。治具さえしっかりと固定すれば問題はないであろう。
今日製版をして明日朝一で試作となり、試作を確認後に量産となるが、数量が500個の納期が3日ほどしかないのでかなり急がなければならない。表紙と背表紙を一緒に印刷はできないので、合計で1000回の印刷となる。多少残業すれば問題なく終わる数量でもある。
問題は価格であるが、かなり低い予算での仕事となる。何かしらの理由があるとは思うが、表紙と背表紙に1色で名入れするのにここまで安い価格を出す印刷会社はいないと思われる。そのまま見積もった価格の1/3程の値段が指値であったが、やるかやらないかで言えばやることになる。たまに予算が無く低価格での印刷を頼まれる場合があるが、それはそれで受ける事にしている。
金曜日は早朝から東京に出かける事になり、午前中は東京の業者さんの所に顔を出す予定だ。特にこれといった用事があるわけでもないのだが、3か月に1度くらいは顔を出して挨拶をしたいと思う方である。私は勝手に師匠だと思い込んでいる方であるが、パッド印刷の魅力をを私に伝えてくれた方でもあるので、毎回訪問するといろいろな話をしたり、変わった印刷を見る事ができるので私には勉強になっている。東京という土地柄マーケットが非常に大きいのでいつもご多忙な方ではあるが、私もこの新潟の地からシルクスクリーン印刷やパッド印刷の魅力を伝えてゆきたい。
まだまだ知られていない印刷方法ではあるが私たちの日常生活には必ずと言ってよいほど使われている印刷技術であるのは間違いない。週末は妻子と共にどこかに出かけようと思う。