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簡単になったポジフィルム作成

シルク印刷やパッド印刷にはポジフィルムという製版用に使うフィルムを作成することが不可欠である。以前は専門の業者に頼んだり、赤ベースというフィルムを手で切ったり、カッティングマシンで切ったり、いろいろと大変な作業ではあったが、今では家庭用のインクジェット印刷機があれば簡単にできてしまう。

弊社にはもう10年以上も前に買ったソニーのVAIOについてきたEPSONのプリンターがあるが、それが今も現役で使われている。ポジフィルム専門の業者さんが見たら驚くかもしれないが、この廃盤になっている古いプリンターでポジフィルム作成ができる。専用のフィルムも業者から簡単に買えるようになっているし、20mくらいで2万円するかしないかの価格となれば、自社でフィルム出力をこなしたほうが簡単かつ安くできる。

以前パッド印刷の試験でそうとう小さな文字を印刷することになった際にはこのプリンタで出力ができるか疑心暗鬼ではあったが、3PTの文字、それも1㎜あるくらいの文字列を問題なく印刷できた。肉眼でも見難いのでルーペで見たが、きれいに印刷されていたのには驚いた。日本のプリンタ技術は世界最先端と言っても良いほどだと思う。

先日は春先に向けて壊れたバス停の作成依頼が入ったので大量にポジフィルムを出力した。バスの看板はカッテングシートでやってしまえば簡単なのではあるが、屋外の雨雪にさらされる過酷な環境の新潟県では向いてはいない。除雪車の雪が飛んで来たり雪に埋まって看板が引っ張られる豪雪地帯には向いてはいないので、弊社ではシルク印刷で仕上げている。SG740というインキに硬化剤を入れてガチガチにインキを固めているので、何年たってもどんな過酷な環境でもインキが落ちる事はないであろう。

今週はまた追加で2件のクリヤファイルへの名入れが入ってきた。シーズン的な物であろうか、3月はクリヤファイルの月と言っても良いくらい印刷がくるかもしれない
poji