先日は和紙に細かい文字を入れるための製版を行った。サンプルで印刷した物は既にクライアントに出してあるが、私の中ではどうも納得がいかない。溶剤型インキでシルクスクリーンの限界ともいえる程の細かい文字ではあるが、私としては綺麗に出したい。UV印刷にすれば綺麗に出るのではあろうが、弊社にはその設備が無いし、あったとしても予算的に合わないであろうと思う。そこでシルクスクリーンのメッシュを高メッシュに切り替え、尚且つ乳剤を厚めに塗布してみた。露光時間も変えてみて今朝2種類の製版を行う事になっている。どう出るかはわからないが、2回目に作った昨日の版では初回に作った版よりはあきらかに綺麗に文字が出ているのがわかる。こだわればいつまでたっても終わりが無いが、どうしても気になってしまう。
そうとも言えば似たような事が調色でもあった。弊社の工員は家族構成なので少ないが母親が印刷しているアクリルの板に1枚1枚異なる社名を入れる作業での色出しがあった。ああでもない、こうでもないと結局2時間近くも色出しにこだわり、いつまでたっても作業が始まらないのでほぼ90%近い色になった時点で作業を進める事になった。100%の色が出ればベストではあるが、それは無理な事であるのでどこで良しとするかはなかなか難しい。このアクリルの板もたいそう綺麗な物で、どこかの看板になるのであろうか、最近はカッテングシートやインクジェットでやってしまう所が多いが、やはりそういった物を見かけるとシルク印刷と比較してしまう。印刷面の綺麗さや力強さに関しては圧倒的にシルク印刷で刷った方が綺麗にみえる。それでも単に職業柄でのこだわりだけなのであろうか、、一般の方がみても何が違うかはわからないような気がする。
今日も急ぎの案件があるので、終日バタつくであろうが、夕方には地元長岡市の国際ビジネス研究会の第一回目の懇親会がある。私が言いだしっぺで幹事を務める事になっているが、昨晩のうちにすべての段取りを済ませてあるので、あとは向かうのみである