何年か前ではあるが、ポジフィルム出力が自社でできないかといろいろ悩んだことがあった。かなり昔はプロッターがあり、それを使って赤ベースフィルムを切る事ができたが、そのパソコンももう20年も前の物になるので、決まった書体しか切れない。しかしながら最大1m四方の赤ベースまで切る事ができるので、場合によってはまだまだ使える現役のマシンとも言えよう。
しかしながらそのような大型印刷はインクジェットに代わりどんどん需要が無くなってきた。今となっては1m超えのシルク印刷をするのは年に何回かに限られることとなる。ほとんどがA4サイズ又はそれ以下の大きさになっている小ロットの時代に突入した。
ポジフィルムの出力を全て外注で行っていたので即日印刷ができなかった。何か良い方法があると思いいろいろと検索したらやはり出てきた。普通の家庭用のインクジェットでポジフィルムが出力できてしまう。それも弊社にあるプリンターはもう15年以上たっているエプソンの物だがバリバリ現役で使っている。多い時は朝から晩までポジフィルムを出力し続けているがビクともしない。さすが日本の技術はちがうと感心してしまうほど壊れる気配もない。この15年物のプリンターで1㎜以下の繊細な線をパッド印刷するポジフィルムも何度か作成したことがあるが、問題なく再現ができている。
もしかすると同じような悩みをもたれている方がいるかと思い、ここにリンクを貼りつけておきたい。ポジフィルムのフィルムはいろいろな会社より出ているが、弊社は以下の会社さんより購入している。30m単位で買えばほぼどの業者の価格も変わらないので、特に他社を探そうという事はしていない。
http://www.web-stance.com/index.html
ここにあるSTANFILMというものを買ってインクジェットで出力するだけだ。しかしながら黒を黒で出さなければいけないので、高画質モードにフィルム印刷設定、CMYKの黒を100%近くにしなければならないので、プリンター毎に設定が多少異なる。それも何とかなる範囲で意外と簡単にできるので問題は無いかと思うが、疑問に思われる方がいれば遠慮なく相談頂きたい。
このフィルムと出会ってから仕事の効率が激変し、コスト削減もできた。今やよほどの大きなフィルムでない限り、製版も自社で行うので即日納品もなんなりと対応できる。
世の中いろいろな機械や材料があるがまだまだ探せば出てくるのではなかろうかと日々探している物もある