今年は少し変わった印刷をしてみようと思う。技法を変えたりするわけではなく、お客さんの立場にたって印刷を一緒に考え、そして最終商品の値段も考慮しての印刷アドバイス的な内容を考えている。造語で印刷とコンサルティングをあわせてインサルティングとでも言うのであろうか、ただ単に頼まれた印刷をコツコツと行うだけではなく、どうすれば最終商品として売れるか、たくさん売れるのか、等をトータルで考えて一緒になって悩み、その中での印刷価格を提案する、というものである。
こちらの都合だけを考えた印刷の単価をつければ楽ではあるが、最終商品の値段としてあまりにも割高になれば肝心の印刷した物が売れない、つまりリピートはないであろうと思ったからである。一度作った版を有効活用してもらいたい、という意味も込めてやはりリピートはあったほうが望ましい。
店頭に100円で売りたい商品の印刷代金が50円だとすればそれは間違いなく売れないであろうし、利幅も少なすぎるであろう。印刷の色ややり方、面積や技法を変える事により50円の印刷代を20円に変える事もできる。そういったいろいろな提案を交えての印刷屋になる、つまりコンサルティング的な要素を含めた印刷屋にもいては良いのではなかろうか?と思った。
私も自分ではできない印刷を相談する方や会社の方もいるが、できない、又は高くなる、というだけの返答でこうすれば安くなる、こうすればできるようになる、という提案型の話をされる方があまりにも少ないと感じた。忙しくて手をつけていられない会社もあれば、めんどうなので高い値段やできない、と断ってしまえばよいと思う会社さんも多々ある。それではいつまでたっても解決にはならないしでマーケットが広まることはないであろう。