CMYKで自動又は簡単に色調整ができるならば良いが、シルクスクリーン印刷やパッド印刷となると全て人間の力で色を出さなければならない。調色と呼ばれる作業ではあるが、これが案外複雑で難しい。
生の色=インキメーカーより缶詰されているそのままの色 であれば簡単ではあるが、特色指定ともなれば調合しなければならない。人によっては色校正をしたい、とまで言う場合はかなりの時間がかかる。
赤でも金赤、真っ赤等と様々であるが、添付画像を見てもあまりわからないであろう。。右側がルビーレッド、左側がアメリカンレッドである。赤でお願いします、と言われてもこちらは何赤?と聞き返すことが多い。
白も特白と普通の白で濃さが異なる。ここらへんは機械では出せないのでインクジェットで出ない白は手刷りとなる場合が多い。逆にインクジェットでできてしまう案件はインクジェットで出してしまえばよいであろうし、そんなものは機械があれば誰でもできてしまうことなので面白くは無い。
いつかは万能な機械ができて全てを印刷するであろうが、そんな日はいつまでたってもこないと私は思っている