物事を続ける事が難しいと思えば、それが力となる場合がある。よく配達に出かけるが、車のこまない時間帯、13-15時の間を狙って出る事が多い。その時に必ず聞こえてくる宣伝がスピードラーニングの英語聞き流しである
ただ聞き流すだけで英語が習得できるとは思わない、そんな簡単な語学習得の方法があれば学校の英語の授業などやめてしまえば良いからである。食べながら痩せるという宣伝もあるが、そんな簡単に楽して物事ができるわけがないと思う。しかし、人間は弱い生き物だ、何でも楽をしてやろうと考えてしまう。
印刷でも同じことが言えると思う。楽をして印刷をしたい、という考えで数百万円もする印刷機械やインクジェットを導入し、その保守費用と価格競争に陥り、やがて機械がほこりをかぶって経費の垂れ流しだけになってしまう。機械を入れれば仕事が増えるという発想が出るのかもしれないが、それは誰しもが考える事で、その機械をいれたぶんだけの売上と利益を確保できるのであろうか?というところが重要になってくる
私も普段インクジェットがあればいろいろとできる仕事があると気づくが、誰でももっている機械を買おうとは思わない。多少機械慣れしたパソコンができる人であればパソコンの画面操作とマウスで簡単にできてしまうからだ。デザインセンスがあり、デザインから全てできるとなればインクジェットを導入する理由が見つかるが、私にはデザインセンスが無い(笑)。なのでいただいたデータをそのままインクジェットで出力する=単純な価格だけの勝負となり、勝ち目はない。
それであればアナログな世界の手刷りでシルクスクリーン、パッド印刷、曲面印刷をマスターした方が良いという考えになっている。世の中機械に通せない被印刷体は多いので、まだまだ需要はあると思っている。今までの印刷会社であれば手間暇のかかる小ロットの印刷はできない、又は価格を高くだして断っていたのが現実であったが、そうでなくとも印刷ができる、というところを皆さんにお知らせしたい。
弊社のパッド印刷であれば極小ロットでもできる、5個10個でも構わない。だからと言って版代が1万円もかかるわけがないし、トータルでこのくらいというご予算もお聞きするようにしている。シルクスクリーン印刷でもそうだ、昔のような版代では折角できるような印刷でも諦められてしまう。そんなことではいつまでも成長が無い市場となるので、弊社はインサルティング(コンサルティングと印刷を掛け合わせた造語)を行うようにしている