印刷ブログ
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小ロットの見積は難しい

小ロットの名入れ印刷を得意としている弊社ではあるが、100個以下の小ロットの見積はなかなか頭を悩ませるときがある。

普通のシルクスクリーン印刷やパッド印刷屋にとある成形物の50個の名入れ見積もりを依頼すると、ほぼ絶対といって良いほど版代xxxx円(場合によってはx万円)と言われるであろう。その版代の値段を聞くだけでほとんどの方が小ロットの名入れ印刷を諦める場合が多いと思うし、実際私もそうであった。

これではせっかくの印刷できる可能性をつぶしてしまうと気づいたのが何年か前であり、小ロット印刷に限っては業界ではあたりまえの版代xxxx円と印刷代という概念を思い切って取っ払った。

業界目線で版代いくら、という事をやめ、お客さんの立場を考え少しでも可能性をなくさないよう100個以下の小ロットの場合は1式いくら、又は1個いくらという感じにするようにした。

正直なところこちらが見積もりを出すというよりは先にご予算をお伝えいただければその範囲内でできるか否かをお答えできるようにしたい。もちろん高い予算だから取れるだけ取ろうという考えは無く、お客・印刷屋という立場というよりはお客様はパートナーとしての事もお伝えする。予算がありすぎればそこまでかかりません、とも正直にお伝えするし、その方がお互いよい関係になれると信じている (だから私はいつまでも軽自動車にしか乗れないのかもしれない(笑)

様々な案件、小ロット、ご予算があればお知らせ頂けるとありがたいです

ようやく落ち着いた

昭和の日の祝日だが、梱包や書類の整理、午後からは落版をしようと思う。

4月からの宅急便の大幅な値上げにより、いままで使っていた宅配便をそのまま使えなくなってしまった。送料はそこそこ安かったが、今はほとんど割引が無いので、わざわざファミリーマートまで出かけてはこBOONを使うようにしている。

重量制なので容積が大きい印刷物等ははこBOONがお得になるが、これも使い分けすれば送料を安くできるであろう。本来であれば事務所にいながら集荷にきてもらえる宅配便が楽ではあるが、送料を少しでも削減できればと思いはこBOONを使うようにしている(送料は先方負担だが、人様のお金だからと粗末はしたくはない)

明日明後日と雨模様ではあるが、春らしい気温になり、気持ちが良い

土日は少しだけのんびり

仕事がようやくひと段落したので、土日は少しだけのんびりした。天気も25度以上の陽気となったので、土曜日は山に行き山菜取りをしたが、私の行く山はまだ早く、ほとんど何も出ていない感じであった。

ゴールデンウィーク中であればそこそこ取れるであろうと思うが、後半は仕事で出かける事になるので、山へ行くことはできないであろう

今週もカレンダー通りにすれば仕事はぎっちりとあるが、晴れ間をみながら落版でもしようと思う

小さなスキージ

ここまで小さなスキージを使う事はめったにないが、1つ1つ異なる番号を次から次へと印刷しなければならないので、洗浄やテープ目止めを行う手間暇やコストを削減するために、小さなスキージで印刷をつぎから次へとやる場合がある。

位置合わせもすぐに行い、表裏の両方だが、すぐには乾燥しないので裏面をすぐにする為にクリアランスを設ける3㎜程のプラスチックを4つ角に配置、そうすれば刷った表面がくっつくことは無い。これで効率よく作業ができる

先程まで回転シルク印刷の案件を行った。21時前に始めたが治具作成に時間がかかってしまい、24時前に終わる事となった。治具さえしっかり作っていれば1時間ほどで終わったかもしれないが、途中治具の調整に時間がかかり、50個という小ロットではあったが3時間もかかってしまった。

次回はコツをつかんだのでスムーズにいくであろう。毎回異なる成形物に印刷となるので、なかなか治具作成に時間がかかるが、治具を上手に作るところがミソとなる

sukiji

ポジフィルム出力 古くても現役

今となってはポジフィルム出力も簡単にできてしまう、PTが1-2くらいの極小で精密さを必要とするフィルムは専門の業者に出さなければならないが、乳白色のフィルムさえあれば家庭用のインクジェットがあればちょっとした”コツ”をつかめば出せる

弊社にあるプリンターはごく普通の家庭用、それも10年ほど経過しているものであるが、これでほぼ毎日フィルム出力ができてしまう。それもかなりの細かい文字でも問題なくできた。以前パッド印刷で文字の大きさが2-3PTくらいのものを試しに印刷する機会があったので出してみたが、この10年超のプリンターでも問題なく出せ、そして印刷した結果をルーペで確認したがしっかりと文字が印刷されていた

さすがに1㎜以下の文字であったので希釈やインキなどを調整しなければ完璧に印刷はできなかったが、それでも実験は成功したと思っている。

大きなフィルムの場合はつなぐ時もあるが、さすがにA1-2程のフィルムは外注しなければならない

ポジフィルムを外注すると費用がかかるが、ある程度の大きさ、それも一般の印刷寸法であればほぼ全てを自社で出せるので経費削減にもなるし、且つ印刷全体の料金を安くできる

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インクに混ぜる接着剤

通常の印刷だとインキに接着剤を混ぜる?!等と驚きの方法かもしれないが、シルクスクリーン印刷では接着剤(硬化剤)をインキに混ぜる

2液性のインキの場合、密着が悪い素材には硬化剤を混ぜなければインキが剥がれてしまう。たいていどの素材には硬化剤が必要になるかは経験でわかるようになっているが、それでも初めての素材になると硬化剤をいれようかな?と思う事がある

しかしインキに接着剤を混ぜる事になるので、一度硬化剤を入れたインキは再利用できない。昨晩もバス停となるアルミ複合板に印刷していたが、黒が余ってしまったのでギリギリになくなるくらいまで他の場所に黒を印刷した。

たかだか数十グラムのインキかもしれないが、それでもコストにはなる。無駄にはできないので、使えるところまで使うようにしている。調理人と同じで余った部分を捨てるよりは何か他にならないか?という考えてインクを使いこなす。

硬化剤もいろんなインキ仕様がありそれ専用の硬化剤を使わなければならないが、ある程度混ぜてもなんとかなっているような感じもあるし、いろいろ試しているうちに混ぜても良いインキとそうでないものの判別もできるようになる。インキメーカーが密着しないという素材でも独自で混ぜたインキと硬化剤で密着させたこともある

なんでも試す、実験する、これはいつまでも忘れずにやりたい
koukazai

いろいろな出会い

昨晩は地元長岡市より少し離れた魚沼市へでかけてきた、月1回の会合に参加する為であったが、すこし山奥に近い場所にあるので途中立ち寄った酒屋さんでめずらしい酒粕が売っていて、それも1kgで通常の有名銘柄の半額くらいで、それもまだ絞れば酒がでそうな酒粕だったので購入した

娘がまだ小さいが甘酒が大好きでよく作っては呑んでいる、甘酒には様々な栄養素が含まれており、飲む点滴とも言われるほど栄養素が高い。冬場はほぼ毎日のんでいるので、風邪という風邪をひいたことがない。

印刷案件も様々あるが、昨晩は隣町で親子シルクスクリーンをやっている方にお会いすることができた。弊社と同じで小さな町工場的な方であったが、そのような同業(競合にもなるが)者の方にお会いするとなんとなくホットする。お互い頑張りましょう、技術協力もできればということで軽くご挨拶をかわしただけであったが、いつかまたお会いしていろいろと話してみたくなった。

ゴールデンウィークまでまだまだ時間があると思えば来週には連休となる、それまでにいろいろとあるが3月末程の忙しさではないので、1つ1つ処理できるであろう

バス停

バス停の印刷はよく受けている、停留所名だけカッテングシートで残りのベタが多い部分や共通している部分だけをシルク印刷する場合が多い。

素材は以前は塩ビを使われていた方が多かった模様だが、アルミ複合板(デラニウム)が出てからは耐久性の関係でこちらに切り替える方が多くなった。これだと多少の倒れでも割れない、ひどく倒れた場合でも多少バス停が曲がるくらいでそのまま使えるからだ

耐候性のあるインキや印刷、カッテングシートなどでは手間暇のかかる印刷はシルク印刷でやってしまったほうが安く仕上がる場合が多いので、是非ともお問い合わせ頂きたいと思う

インキはSG740(ある方いわくMS8の方が密着が良いらしいが、弊社ではいまのところSG740+硬化剤で問題は出てはいない。そのうちMS8を使い比較試験をしようと思う

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スマートフォンと携帯電話

日曜日は東京での仕事だったので朝の新幹線、そして最終で戻ってきた。週末中に問い合わせのあったPP素材への名入れ印刷も今朝程サンプルが届いたので、試験印刷をしようと思う。

PP素材へな何度も印刷しているので特に問題は無いと思うが、ラベルにPPと明記してあっても実際の素材が100%PPなのか再生素材が混じっているかによりインキの密着度が異なるので試験は絶対といって良いほど行うようにしている。

傾向としては小ロットで単発的な案件が増えているので、インキ密着試験だけでも手間暇がかかる場合もあるが、かといって試験なしで本番は絶対に行えない。昔からシルクスクリーン印刷やパッド印刷をやっている業者さんであれば小ロットを嫌がる傾向があるが、それはセットアップと試験の手間暇分だけ値段をとれるのか?という採算ばかりを重視しているからであろう

もちろん大企業やそこそこ社員を抱えている企業であれば採算を重視しなければならないが、それでは新しい挑戦ややったことの無い素材への経験値をUPすることができないと思っている。私はここ数年でいろいろな案件を手掛けてきたが採算度外視したものも数多く、しかしそれが経験となっている事は帳簿には出てこない

UVインキ

先日とあるお客様よりインキの盛り上がった印刷が可能か否かの問い合わせがあった。見たところUVインキを使い盛り上げている感じだったので、残念ながら弊社にはUV乾燥機が無くできない案件であるとお伝えすることになった

シルクスクリーンの溶剤型インキでも多少硬化剤を多めに入れて乳剤をうまく塗布すれば厚盛りは可能ではあるが、確認したサンプル程まではゆかない。

UV乾燥機も市販の物では高いので、自作で作ってみようかと何度か検討してはいるが、いまだ手つかずの状態になっている。いろんな印刷機械を自作で作りたいのが頭の中にあるが、じっくりと時間をかけて試作する余裕がなかなか無い。次から次へとやることが舞い込んできて、週末に時間がとれるようになれば普段おろそかにしている子供との時間を作っては出かけるようにしている。

当分先の話にはなるであろうが、自分なりの印刷機を開発することを念頭においている

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