通常の印刷だとインキに接着剤を混ぜる?!等と驚きの方法かもしれないが、シルクスクリーン印刷では接着剤(硬化剤)をインキに混ぜる
2液性のインキの場合、密着が悪い素材には硬化剤を混ぜなければインキが剥がれてしまう。たいていどの素材には硬化剤が必要になるかは経験でわかるようになっているが、それでも初めての素材になると硬化剤をいれようかな?と思う事がある
しかしインキに接着剤を混ぜる事になるので、一度硬化剤を入れたインキは再利用できない。昨晩もバス停となるアルミ複合板に印刷していたが、黒が余ってしまったのでギリギリになくなるくらいまで他の場所に黒を印刷した。
たかだか数十グラムのインキかもしれないが、それでもコストにはなる。無駄にはできないので、使えるところまで使うようにしている。調理人と同じで余った部分を捨てるよりは何か他にならないか?という考えてインクを使いこなす。
硬化剤もいろんなインキ仕様がありそれ専用の硬化剤を使わなければならないが、ある程度混ぜてもなんとかなっているような感じもあるし、いろいろ試しているうちに混ぜても良いインキとそうでないものの判別もできるようになる。インキメーカーが密着しないという素材でも独自で混ぜたインキと硬化剤で密着させたこともある