印刷ブログ
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どんな印刷依頼でもなんとかする事

表題は少しオーバーかもしれないが、弊社で設備されていない印刷以外であればなんとかしようと努力をする。

設備がなければたとえインクが手に入り刷ったとしても完成とは言えない。そのような場合はできる業者さんを紹介したり、違うやり方を紹介・提案したりもする。

印刷=ボタンを押せばなんとかなっている、と思われる方も多いかもしれないが、形ある成形物への印刷はほとんどがアナログな手刷りとなり、そう簡単にもいかない。しかしそれを何とかするのが仕事であり、私はそれを楽しいと思い印刷をしている。

ボタンを押せば誰でも印刷できるような仕事はやらないで、試行錯誤と頭をひねり、大工仕事で治具を作るような難しい印刷を好む。これも性格かもしれないが、弊社のような零細企業が生き残るには工夫をしなければならない

本業以外で忙しい

5月になってから印刷の案件が少なくはなっているが、3月4月と比較するのでそう感じるのかもしれない。3-4月は夜や週末がなくなるほど忙しかったが、5月は夜に週末をのんびり過ごすことことができる

しかし難しい印刷の案件があるので、そちらの印刷方法を考えるために頭の中はフル回転している。

ちょうど本業も落ち着いているときなので海外からのお客さんの案件をうけながら、週末に平日を多忙で過ごしている。今は新潟県外にいるが、今週末は東京へ出ることとなり、そのまた次の週は群馬~新潟を駆け巡ることになるであろう

6月からの梅雨時期の前におわらせたい大型の印刷案件もあるので、5月はすこしのんびりさせてもらうことにしようと思っている 

巨大な成形物へのパッド印刷

先日は地元のプラスチック類成形メーカー様がお見えになり、今まで見たこともないような大きな凹凸した成形物へのパッド印刷依頼があった。

印刷面積はそれほど大きいものではないので、印刷は問題は無いのであるが、成形物そのものがかなり大きく、受け治具を工夫してつくらなければ印刷ができない。通常のパッド印刷機ではまずできないであろう大きさであるが、パッド印刷の回転を利用してなんとかできると確認ができた。ただ1つだけ改造しなければならない部分があるが、それは通常使用しても支障にならない部分なので今日知り合いの方に切ってもらう事になっている。

あとは固定治具をいかにつくるかの試行錯誤になるが、週末中にはアイディアが出てきそうな感じのところまで思いつくことができた

漢字が無い

名札の印刷でポジフィルムを出そうと思ったが、肝心の漢字が無い事に気づいた。

古い漢字らしく、PCで打っても地が出ない、私はそこまでイラストレーターを使いこなせる人間ではないので、仕方なく拡大・縮小とはさみ、テープを使い、なんとか作成した。

ポジフィルムの出力も今では家庭用インクジェットプリンタでできてしまう、が色の重ねがある場合は出力に注意しなければならない。どうしてもフィルムの伸びや曲がりでトンボが合わない場合があるので、2色以上のフィルムの場合は特に気を使っている

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ゴルフボール

ゴルフボールに名入れ依頼があるが、100%の密着は期待できない。

メーカーが名入れしてある大元のロゴやその他の印刷はその上にクリアコートをしてある。そうとうなインパクトが加わるので普通のインキではすぐに落ちてしまう。

SG740というインクに硬化剤を混ぜ、印刷した物を近くのゴルフショップの室内打ちっぱなしレーンで試し打ちをさせてもらったが、ビクともしなかったので、それからは弊社ではゴルフボールにはSG740と硬化剤で印刷をしている

それでもアイアンの角でダフルようにたたけばボールそのものまでキズがついて印刷も剥がれてしまうが、それは致し方ないと思う。

今日は50個程に印刷、午後にはボールペン印刷の試験依頼が届くと思うのでそちらの準備をしようと思う

扇子に印刷

既に組み立ててある扇子に名入れができないか?という相談があった。

100円ショップで販売されているものをサンプルとして持参されたので、そこに既存の版で印刷をしてみた。扇子には骨組みがあるので、ガタガタしている。両端を引っ張りなるべく平面にし、その上からシルクスクリーン印刷で刷ってみた。

細かい文字等は骨組みにあたるとでなくなるが、大きな文字やロゴ、ベタであればそれ程気にならないような感じであった。

パッド印刷でもできるとは思うが、希望する面積がかなり大きいのでシルクスクリーンでの試験をやってみた。

量産になるとこれまた難しいとは思うが、無理ではない、という結果が出たのでほっとしている
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小ロットのボールペン名入れ

私のブログを見て下さった地元の方(それも知り合いの酒屋さんでした)が、小ロットのボールペン名入れの依頼で連絡をくださった。

30本という小ロットなので恐らくどこもうけないような仕事かもしれない、しかし弊社はこういった小ロットを大得意とする新潟の小さなシルクスクリーン、パッド印刷工場(”こうじょう”ではなく”こうば” と呼びたい、そのくらい小さな印刷屋だから)です。

色は紺色、ペンは持込の日本製(そうです、中国製はなかなかインキが密着しません、が、弊社ではなんとかしてしまいます)、30本なので朝に版を作り、昼までには完成できた。3-4PT程の小さな文字があり、且つロゴがベタに近いので版をうまく作らなければ綺麗に印刷ができない。2-3版程つくってみて2回目に作った版が一番きれいにできていたので、そちらを使って仕上げた。

やはり毎回同じ感じで作る版の方法(露光時間及び洗い出し、そしてパッドの位置)と印刷方法がベストのような気がするが、いろいろ試さなければならないところもアナログな印刷であって面白い

月曜の夕方納品、写真投稿も快く承諾いただきました。よろづや酒店様です http://yoroduya.tv/

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久しぶりの週末だった

先週末まで海外での仕事や激しい移動できちんとブログを書けていなかったと思うが、書きたいことは山ほどあった。長旅と長距離の移動による疲れもあったが、3月の増税前の需要がひと段落した感じであり、久しぶりに土日の両方をのんびり過ごすことができた。

土曜日はほんの一駅だが、子供を連れて隣町まで出かけ、旧三国海道を探索した。灯台下暗しというのであろうか、まだまだ発見する場所もあり、地元吉乃川酒造さんの庭先のようなところでたまたま試飲をさせてもらえることができた。2級酒から始まり最後は13年物の古酒を呑み、全てを呑み比べながら日本酒の勉強をした。

わからなかった事もわかるようになり、ますます日本酒が好きになったので、日本酒を評価するブログでも立ち上げようかと思っている。しかし日本語では無く英語ですべてを書き、日本酒を世界に広めようという事になる。日本語だけであればマーケットが狭く、しかも同じような事をやっている方も多いであろうが、英語で新潟の日本酒を宣伝しているひとはあまりいないような気がする

日曜日は飯山線という単線を2駅程のり、子供たちと時間を過ごした。天気が良く最高の電車日和とも言えよう、鉄道が好きな私にとっては最高の日になった。子供たちも動くものが好きなので父親の趣味に連れられてしまったであろうが、楽しい日を過ごしたと思いたい

今日からはまたいろいろな案件があるので、そちらをやることになる。

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どこも値上がり?

今朝は東京にいるが、これから高速道路を使い新潟に戻ることになる。7時前までには練馬を経過すれば朝の通勤渋滞を避けることができるかもしれない、高速道路にのればあとはスムーズにいくであろう

4月1日の増税後に気付いたが、高速道路の割引が無くなったり料金が高くなったりと、少し増税後の値上がりを感じることが増えてきた。

増税後にいろいろなものが値上がりされているが、印刷単価に反映するわけにもいかない。便乗値上げをするという行為も個人的にはやりたくない行為なので、いままでどおりでやろうと思っている。材料を弊社で仕入れて印刷する場合は値上がり分を上げることになるが、印刷料金そのものは同じで行くことになる

今朝は晴れている、やはり晴れた日の朝日を浴びながら移動することはなんとなく気分が良い。早く新潟に到着して、現場での仕事を開始したい 

勝算はあるのか? と言われれば

シルクスクリーン印刷を継承して3年ほどが経過しているが、今だにこの仕事で良いのか?と思わされる時がある。しかし今の世の中続けて仕事があるということもないであろうし、まだまだ認知度もない小さな会社なのでいたしかたないと思う。

しかしながら小ロットをうたいつづけてから少しづづでもリクエストが増えてきたと思う。それだけ小ロッつとのシルクスクリーン印刷やパッド印刷を受け入れる印刷所がまだ全国的に少ない、という現実を知らされたと思えば、良いことを学んだなぁと思うときもある。

弊社は小さな親子だけで経営しているシルクスクリーン、パッド印刷屋ではあるが、30年以上の経験があるので、いろんな素材を持ち込みされてもなんとかしてしまう。印刷方法もなんとか見つけ出し解決するだけのバイタリティもあるのかもしれない。

機械化されている世の中でボタンだけを押せば印刷できる仕事はやらない、工夫をしていろいろと考えてなんとか印刷を完成させる難しい仕事こそ弊社にいちばんあう案件ではないのか?と思っている