シルクスクリーン印刷やパッド印刷がもう何十年も前から続いているのは確かではある。私の知る限りでは先代の父親が始めたのが昭和40年頃なので、もうかれこれ50年はある印刷技術かもしれない。
パッド印刷はタンポン印刷ともいい、ドイツ発祥の比較的新しい印刷かとは思うが、シルク印刷が先なのかパッド印刷が先なのかと言われるとどちらなのかがわからない。
インキジェットや転写技術が発達してきたので、昔と比べれば仕事量は減ったと言われるが、私はあまりそうだとは思わない。 仕事はいくらでもあるはず、その需要に対応できるなりの設備(道具と創意工夫)と変化を備えているのか、という部分がおおいと思っている。
確かに昔とくらべれば単価が安くなっているとは思うが、版の製造コストやポジフィルムのコストも下がっているので相対的に見れば単価だけが落ちて困っているというわけでもない。
それよりは昔の単価が良すぎたともいえるし、バブル時代はどこも儲かっていたと聞いたことがある。今はそんな時代ではないし、ぶら下がっていても生きてゆくことはできない。自分で考え、自分で行動し、そして自分でリスクをとる。いろいろな補助金が行政から出ているが、私はあまり頼りにしようとは思わない。やはり所詮人の金、あぶく銭という感覚で補助金を使う事業にかける努力と本気度が異なると思うからだ。もちろん自己コントロールができきちんと補助金を活用する企業は飛躍するとは思うが、人間甘えが出るのでなかなかそうもいかない。
世の中の景気が良いだの悪いだの、貧富の差が出ている等、いろいろとニュースでは騒がれているが最後に頼れるのは自分しかいない事を覚えておかなければならない。