月曜日は多忙になると予測しているので、あらかじめ前日の日曜中に月曜のブログを予約投稿することにした。今日は天気が良い、夕方前には子供とどこかでのんびりして明日に備えようと思う。ブログも平日はよほどのことがなければ毎日更新している、それが日課にもなっている。かれこれ5年ほど継続している
私が父親の末期がんにより急に家業のシルク印刷を引き継ぐことになってかれこれ6年が経過した。その間いろいろなことがあり、商売も良いときもあれば悪いほうが多かった気がする。どちらかといえばほぼ畳む準備をしていた家業を何も知らずに引き継いだので何もわからないまま何とかこなしたら6年も経過していた、というのが正直なところであるかもしれない。
昔からやっていた平面へのシルクスクリーン印刷はどんどんインクジェットや機械にとられ、売り上げや仕事は激減していた。そんなところに私が知らないで入ってしまったので、どうやれば印刷の案件を増やす事ができるかで相当悩んだのが最初の2-3年ほどであった。その間お金が足りなくなればアルバイトで出稼ぎにも出たこともあった。仕事が全くなければなんとかしなければならない、生きるためには仕事をしなければで死ぬ気でやっていた。
他社と同じことをしていても誰も弊社のような小さな印刷工場を見つけることは無いと思い、同じ長岡市でも新潟県内でも、そして全国を探してもあまり他社がやっていない、やりたがらないような案件を手がけることにした。最初は大変だったが徐々になれてくるとお客様よりのお礼をいただいたり、できないことができたという感動だったり、自分の技術力がUpしていくことを実感できる毎日となった。
人によっては儲かるんですか?とストレートに聞かれる方もいるが、私は儲ける儲けないばかり気にして仕事をするタイプではなく、正直お金ばかり気にする人間はあまり好きではない。もちろん生きるために仕事をしてお金を稼がなければいけないのは重々承知しているが、そればかりにとらわれて仕事をしたくは無い。それよりもやってよかった、面白い、そして感謝される仕事の方が何十倍も楽しく、ストレスというものが全く感じない。 世の中には仕事に行くのが嫌だとか仕事がつまらないとか、時間を気にして仕事をしている、などなど、いろんな方がいる。 以前とある企業の社長さんの隣に座った事がある、私もまだ20代だった頃だと記憶しているが、彼が言ったのが ”あなたは世の中の為になる仕事をしているか?” ということだった。仕事とは世の中の為になることが仕事だといわれたが、その時の会話がいまも記憶に残っている。
仕事が楽しくてしょうがない、儲かりは関係なく世の中から必要とされている難しい印刷を仕事にしている。そして全国各地から弊社のような小さな工場を見つけ、依頼をしてくるお客様がいる。私にとってはそれだけでありがたい、そしてそれが毎日のようにあり充実している、仕事があるだけ幸せ者だと感じる事ができるようになってきた。 今後も難しい印刷、チャレンジする印刷や小ロットを続けたいと思う