印刷ブログ
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綿素材風のポリエステルバッグ

見た感じは綿素材ではあるが、クライアントいわくポリエステル製らしい。言われなければわからない、そして原材料名の表記もなかった。

インクはSG740で全く問題が無く、密着はOK。あとはロゴ印刷はメッシュを180程度、そして小さな文字列の方は80メッシュで刷った。ロゴも80メッシュで印刷すれば1回でよかったが、できるだけシャープな仕上がりをさせたかったので、180メッシュで2回の重ね刷りをした。

表の中心に印刷、そして下の方がギリギリなので別工程で1回、最後は裏面の内側に1色となるので、折り目をつけて1つ1つ印刷しなければならない。見積もり当初は裏面だと思ったが指示書がきてからは内側に印刷となっていたので、手間隙的には増えてしまったが、やるしかない。

最終製品は誰でも知っているとは思われる某化粧品メーカーらしい

最後は乾燥させ、日曜に発送すれば月曜の納期に間に合う。金曜にゴーサインが出て合計で150枚x3行程、超特急の仕上げとなった。その他来週早々の納期があるので今週末は休む事ができないと思っている

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ポリカーボネート製のボトルに印刷

円柱形でポリカーボネート素材のボトルに回転シルク印刷。 個数は130個ほど。ポリカーボネート製なので失敗ができない、溶剤に弱い素材なのでインクの密着は問題は無いが、ふき取りができない+予備がないのでかなり緊張する

平面のシルク印刷とは異なり回転シルク印刷の方が難易度が高く、失敗する確立が高い。下手だからというわけではなく、円柱形の成型物の歪が出ている場合があるので、スキージのインクが上手くのらずに印刷不良になる場合がある。

成型物が中国製の場合が多く、恐らくプラスチック成型のブローの段階での不良だとは思うが、これはどうにもならない。印刷前に1つ1つ目視で確認すればよいが、それがどう出てくるかもわからないので、私は印刷の圧を多少強めにして印刷するようにしている。あまり強いと流れが出たりつぶれたりするのでそこらへんの調整が難しい。

機械任せにすればよいがそれでは全くの解決にならないので、最後は人間の”勘”でやっている。

ポリカーボネート製のボトルに回転シルク印刷、小ロットでも可能です。

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ポリエステルの折りたたみバッグに印刷

ポリエステル製の折りたためるエコバッグのようなものにシルク印刷。

色は白と黒、黒は1発で出る濃さだが、白はコンクホワイトを使ってもやはり多少の沈みが出るので2回の重ね刷りで白を再現した。

写真のように丸まったままだと印刷ができない(厳密に言えばパッド印刷でできるとは思うが、色の濃さが薄くなると思う)ので、1つ1つ開いてはシルク印刷。印刷直後にすぐ丸めてしまえば梱包が楽になる。

合計で500個、弊社にとっては多いロット(笑)  ポリエステル素地なので専用のインクと硬化剤を使って印刷。テストの1個をT-15の溶剤でゴシゴシ擦ってみたが全くびくともせずインクが落ちない。これだけの密着性はかなりのもの。

ポリエステル素材、ポリエステル生地へのシルク印刷、小ロットでも可能です。
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目の粗い麻袋に印刷

触るとすぐわかるくらいガサガサしている粗い目の麻袋にシルク印刷。

色は黒なので幸いにも沈みが無く、1回で印刷ができる。それでもメッシュは粗いものを使い、印刷も慎重にする。スキージの押し具合でも色の濃さや文字列の再現が微妙に異なるので注意しなければならない。

使ったメッシュは80だったが、60があればちょうど良かったかもしれない。最近このような粗い素材への印刷が増えてきているので、60メッシュの版を1つほど紗張りしようかと思っている。

麻の縫い目がかなり広いのでこれ以上インクが出てしまうと裏面にうつってしまうかもしれないので、そこらへんの調整も難しい。

ロット数は50枚の極小ロット、弊社の得意とするロット数でもある

麻製品への印刷、お問い合わせください

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想定外の遅れ

ドイツよりもどったと思えば途中の乗り継ぎの中国の空港で12時間以上も遅延が出てしまい、予定していた戻りより1日遅れてしまった。早く帰って仕事をしたいのだが、電車がなければ移動もできないので、仕方なく羽田空港付近に泊まることになってしまった

納期があった件もここ2-3日のメールですぐにほしいという依頼になっているので、今週は手が抜けない。それもいままでやったことがない案件の即納を依頼されてしまっているので、どうにかするしかない。

今週は時間との戦いになりそうだ

細かい文字や網点をきれいに印刷する

引き続き欧州のDrupa見本市を視察したが、欧州での印刷レベルが高い。良い刺激になっている。

網点の印刷、高メッシュでの製版、そして厚盛り印刷での白の再現。どれをとっても私の中では課題になっていたことがどんどんと解決されてきている。先日のブログでも書いたことではあるがイタリアのシルク印刷のレベルがものすごく高いのには驚いてしまった

ドイツでのパッド印刷のレベルとインクの解決も探したが、某ドイツインク会社の博士号をもっている方といろいろと話をしたが私の求めているインクはない、という結果になった。しかし彼からはとあるヒントをおしえてもらい十分な参考になった。さっそく帰国してから試してみようと思う。

週末は昔別の仕事で住んでいたドイツ、ハンブルク市にてその当時一緒に会社を設立して同じ釜の飯を食った仲間二人と食事会を行うことになっている。6年ぶりの再会、はたして元気でいるであろうか

厚盛り印刷の乳剤

先日の朝早くに見本市会場であるデュッセルドルフという町に到着した、ほぼ睡眠なしでの24時間移動、そのまま6時間ほどの会場巡りであったので身体はそうとうまいってしまうかと思ったら意外と問題なく切り抜けることができた やはりある程度の収穫はありそれよりは欧州イタリアのシルク印刷技術が進んでいることに驚かされた。ドイツのほうが進んでいるかと思えばアパレルや布関係に関してはさすが本場イタリアということもあってか、相当な驚きを得ることができた。 弊社はアパレル関係はあまり印刷はしないが、面白そうなものがあったので試してみることになるかもしれない。今日も引き続き会場を巡ることになるが、駆け足で回ることになるであろうと思う。 出先でも引き続き印刷依頼のメールが来ている、帰国したらすこしあわただしくなるかもしれないが、忙しいことはよいことだと常に思っている

drupaという世界最大の見本市

今日からdrupaという世界最大の見本市にでかけている。そんな遠くまで田舎の小さな印刷工場がいく必要があるのか、といわれればわからない。しかし常に先の技術を、業界のトレンドを、そして印刷といえば欧州ドイツが発祥だ。

何か学ぶこともあるとは思うし、緊張感、そしてある意味良いプレッシャーを獲得することができるということが必要だと思う。1つの目的にあるインクを探していることもある。日本では買えない、売っていないインクだがドイツにはあるという話を聞いた事があるので、それを探すことも目的の1つだ。イタリア、ドイツの印刷産業が先を進んでいるので、2日間という短い日程ではあるがフルに吸収しようと思っている

常に挑戦し続ける心

印刷は常に挑戦だと思っている、日々同じ案件を繰り返す事が無い。紙印刷だと恐らく似たような作業を繰り返すことになるかもしれないが、シルク印刷やパッド印刷となると日々異なる成型物に色、そして数、デザイン、いろいろな環境が変化している。

同じことを繰り返す事が好きな人にとっては億劫な仕事になるかもしれないが、幸い私の性格からして止まる事が嫌いで同じことを繰り返すのがあまり好きではない。ちょうど性格と仕事があっているのかもしれない、これが天職ともいえるのだろうと思っている。

今日から週末まで少しハードなスケジュールで移動することになるが、これも弊社の印刷技術の向上を目的としているのでつらいとは思わない。帰ってきたら沢山やることがあるとは思うが、ある程度終わらせてあるので大丈夫だと思う。6月もハードスケジュールになる、7月もいろんな行事が待っている。8月のお盆あたりまでは落ち着けないような感じかもしれない

印刷に対する想い

月曜日は多忙になると予測しているので、あらかじめ前日の日曜中に月曜のブログを予約投稿することにした。今日は天気が良い、夕方前には子供とどこかでのんびりして明日に備えようと思う。ブログも平日はよほどのことがなければ毎日更新している、それが日課にもなっている。かれこれ5年ほど継続している

私が父親の末期がんにより急に家業のシルク印刷を引き継ぐことになってかれこれ6年が経過した。その間いろいろなことがあり、商売も良いときもあれば悪いほうが多かった気がする。どちらかといえばほぼ畳む準備をしていた家業を何も知らずに引き継いだので何もわからないまま何とかこなしたら6年も経過していた、というのが正直なところであるかもしれない。

昔からやっていた平面へのシルクスクリーン印刷はどんどんインクジェットや機械にとられ、売り上げや仕事は激減していた。そんなところに私が知らないで入ってしまったので、どうやれば印刷の案件を増やす事ができるかで相当悩んだのが最初の2-3年ほどであった。その間お金が足りなくなればアルバイトで出稼ぎにも出たこともあった。仕事が全くなければなんとかしなければならない、生きるためには仕事をしなければで死ぬ気でやっていた。

他社と同じことをしていても誰も弊社のような小さな印刷工場を見つけることは無いと思い、同じ長岡市でも新潟県内でも、そして全国を探してもあまり他社がやっていない、やりたがらないような案件を手がけることにした。最初は大変だったが徐々になれてくるとお客様よりのお礼をいただいたり、できないことができたという感動だったり、自分の技術力がUpしていくことを実感できる毎日となった。

人によっては儲かるんですか?とストレートに聞かれる方もいるが、私は儲ける儲けないばかり気にして仕事をするタイプではなく、正直お金ばかり気にする人間はあまり好きではない。もちろん生きるために仕事をしてお金を稼がなければいけないのは重々承知しているが、そればかりにとらわれて仕事をしたくは無い。それよりもやってよかった、面白い、そして感謝される仕事の方が何十倍も楽しく、ストレスというものが全く感じない。 世の中には仕事に行くのが嫌だとか仕事がつまらないとか、時間を気にして仕事をしている、などなど、いろんな方がいる。 以前とある企業の社長さんの隣に座った事がある、私もまだ20代だった頃だと記憶しているが、彼が言ったのが ”あなたは世の中の為になる仕事をしているか?” ということだった。仕事とは世の中の為になることが仕事だといわれたが、その時の会話がいまも記憶に残っている。

仕事が楽しくてしょうがない、儲かりは関係なく世の中から必要とされている難しい印刷を仕事にしている。そして全国各地から弊社のような小さな工場を見つけ、依頼をしてくるお客様がいる。私にとってはそれだけでありがたい、そしてそれが毎日のようにあり充実している、仕事があるだけ幸せ者だと感じる事ができるようになってきた。 今後も難しい印刷、チャレンジする印刷や小ロットを続けたいと思う