印刷ブログ
BLOG

ジアゾ乳剤が取れた

昨晩はデニム風のバック200枚に白で印刷を行った。その前日から開始していたが、急ぎの案件がはいり、こちらのデニムは来週納期であったのでいったんstopし、今日に繰り越した。

版は厚盛ができシャープな刷り上がりができるイタリア製のジアゾ乳剤を使い製版を行った。途中特に何もしていなかったが、ジアゾ乳剤が溶け出してきた。溶剤はほとんど使っていない、インクの固さが重要なので希釈はほとんどしていない、それどころか耐溶剤のジアゾなので溶けるとはおかしいと思った。

もしかしたら湿度の関係だったかと思い、ドライでエアコンをつけ、自社製版ができるのでその場ですぐに乳剤を塗布し製版を行い、再開をした。途中の版のトラブルがあったので遅くなったが、21時に始めて23時には終わった。これであとは数日ほったらかしで乾燥させておけば来週の納品に間に合う。

布製品への白の再現はなかなか難しい、特殊なインクを使わずに技術と印刷の圧力、そしてスキージのスピード、いろいろな要素がすべてぴったりになったときにほぼ100%の完璧な白印刷が再現できる。これも慣れかもしれない。

be

デニム生地への白の厚盛

写真では見えるか見えないか、、、デニム生地に白を印刷するときはやはりインクの沈みが気になる。

もちろん発泡インクやゴムインキ等の高価なインクを使えば白が100%で再現できるが、その設備とインクがない場合はどうすればよいのか?!

油性インクを入手して自分なりにいろいろと試してみた。版も80メッシュ、イタリア製の乳剤を使い膜を厚めにしたが、膜が厚いからといって厚盛印刷になることではなく、線がシャープに出るだけだ。ではどうすれば厚盛になるのか。。。

いろいろと試行錯誤で試した結果ある1つの方法が有効であることに気付き、今ではそれを実践しているがほぼ完璧に近いまで完成度が高まっている。誰も教えてくれなかったが、自分で見つけた方法。もしかすると普通に知られている技術なのかもしれないが、自分で見つけた方法は技術として保持しておきたい。

白をより白く、濃く再現、まずはお問い合わせください
denimblog

月曜日は回転シルク印刷の日だった

週明けの月曜日は回転シルク印刷の連続だった。

版はあらかじめ週末中に作成してあったので、早速印刷にとりかかろうとしたが、どうもベタ部分のインクの出が悪い。少しピンホール風のものがあったので、メッシュ300で製版したのだが、ベタ印刷の色の強みを重視したかったので270メッシュに変えて急遽製版をやりなおした

自社製版できるので、300メッシュで製版した版をすぐに落版し、新しい乳剤を塗布、乾燥させすぐに露光・現像した。この間15分くらいであとはセットアップにためし刷りを行ったが綺麗にでていたので、午後のアルバイトさんが来るのを待ち、連続印刷を開始した。

持ち込みのセルトナのアルミ製ボトルだが表面には塗装がされているので、SG740のインクに硬化剤を入れて印刷をした。合計で400本、13時に開始して16時にはすべて終わった。

その後別の白のコーヒータンブラー100本に印刷があったが、こちらは25本x4色だったので、急がずに夕方過ぎにはじめることにして1色x25本を4セットこなした。すべてが終わったので焼付け窯に入れ、およそ50度くらいで1時間乾燥させた。本当は60~80℃にすればよいのだが両方のボトルともにPPやプラスチック風の蓋がついているので変形を防ぐためにあえて低めの温度で長く乾燥させた。あとは1日ほど常温で寝かせ、梱包すれば納品ができる。

火曜日はトートバッグへの名入れや工業系のPP製品の印刷が控えているので朝から忙しくなりそうだ。

持ち込みタンブラーへの回転シルク印刷、小ロットから可能です。お問い合わせください
kama1kama2

これが一番目立った

先週は販促EXPOに出展させてもらった、弊社のような小さなブースにはなかなか立ち寄ってもらえないと思い、いろんな工夫をした

意外と驚きだったのが二日目から展示をした市販の100円ショップの傘にシルク印刷で名入れした傘を2本ほど展示していたら立ち止まる人が多かった。どこも数千本単位でした名入れしてくれないらしく、形になっている傘に小ロットで名入れシルクスクリーン印刷をするとことがどこもないとのことであった

首都圏、それでも日本全国を探せばどこかにあるかと思ってはいたが意外といないらしい。正直形になっている傘は乾燥するのにスペースがいるが、それでも小ロットならば弊社で十分に対応できる。

いろんな驚きと出会いがあり、これからの小ロットの印刷の案件につながればよいと思っている。今週も忙しくなるとは思うが、日曜日のうちに版を準備したりいろいろな下準備をしてあるのでスムーズな週の始まりになるとは思う。

最後に販促EXPO出展にあたり新潟県の補助金を一部活用させてもらった、補助金申請にあたりいろんな方より協力を頂、無事出展、開幕することができたことを改めて感謝申し上げたい

kasa

販促EXPOが無事終わった

弊社にとってはじめての見本市、販促EXPOが昨日無事終わった。案内をDMで受けてからその場ですぐ出展したいと思い、県の補助金申請を行い、運良く承認され、今回の出展となった。それまでほんの数ヶ月の間だったが、バタバタと始まり、バタバタと終わった。

印刷会社として出るのは初めての見本市だったので、いったいどうなるかわからなかったが、初日から最後の日までそこそこ来客があり忙しかったことを覚えている。初日は端っこの小間位置だったので全く人が来ないのではと心配していろいろPOPを配置したり傘に印刷して翌日持参したりといろんなアイディアを出して人目を引くように心がけた成果もあり、満足できる展示会になったとは思う。

あとはこの後どのような具体的な案件が出るかがわからないが、数件ほどすぐにサンプルを送付するので試してほしいという依頼があったので、来週には試作が舞い込んでくることになるであろうと思う。

初日から最終日まで一人でブースに立ち続けることがわかっていたので、ちょうどよいと思い3日間の食を断った。初日の朝にバナナを2本食べ、それから最終日の夜まで何も食べずに、麦茶と水と朝はコーヒーを数杯飲んだだけだった。それでも全く疲れが出ず、しんどいと思うことも無く、終わる事ができた。見本市の成果も出るとは思うし、身体のデトックスもできたので、来週からは元気に仕事ができるとは思う。

今日は月曜納期の難しいネオプレーンの成型物への名入れサンプルを仕上げなければいけない。これは難しい印刷になるので何時に終わるかはわからないが、終わらなければ夜中まで続けてでも仕上げなければならない

messebig

重力を考えて乳剤を塗布

先日ご紹介したイタリア製の乳剤、本当にドロドロしている、乳剤を版に塗布するときの手の力加減もかなり強く疲れるくらいだった

ドロドロしているので重力を考えて乾燥させなければならない。立てかけていると乳剤が流れ落ちてくるので、印刷面を下にするように配置、乾燥させなければならない。説明書はイタリア語に英語、ダウンロードしてきて英語で読みそれをある程度理解した上で露光をおこなった

最初の露光時間が長すぎたので硬化が激しく水現像が上手くいかないので、昨晩のうちに落版を行い、今朝再度乳剤を塗布しておいた。恐らく次は露光のタイミングがわかると思うので上手くいってほしい。これが成功すればかなりできの良い印刷ができると思っているが実際はやってみなければわからない

今日は販促EXPO最終日なのでこれから新幹線に乗り上京、17:00までブースに立つことになっている。3日連続での移動、そして戻っては仕事、朝4時おきでメール確認などを行いフィルムを出したり製版をしたり、いろいろとやってはいるがあまり疲れを感じない。水曜と木曜と何も食べていない、今日も何も食べずに3日目をすごす予定だ。トイレにいっている間に商談ができない。ちょうどよいデトックスだと思い3日間の断食で体内を洗浄しようと覚悟を決めていた
gravity

イタリア製のジアゾ感光乳剤

変わったジアゾ感光乳剤を見つけたので買ってみた。単に気になっただけではなく、厚盛印刷をするために乳剤の膜を厚くするという理由からだ。

実際に使ってみて露光し、現像してほんとうに使えるのか否かすらわからない。説明書はイタリア語と英語、その他の多言語だが、なんとなく理解はできる。どのくらい露光すればよいのかも全くわからないが、とりあえずやってみることにする。

これが上手くいき使えれば布製品への白の印刷が1回で再現できるとは思っている。いつもの悩みではあったが、布製品のインクの吸収で色の再現性が悪かったので2回3回と重ね印刷をしていた。今回急ぎの案件でそれも代替が利かない商品に白の印刷。これはもう失敗ができない、そして納期もわずか数日間しかない。

土曜日1日を集中すれば恐らく仕上がるとは思う。今日乳剤を塗布して夜に製版を行い、結果を見てみることにしようとおもっている。

しかし高い乳剤だ、、、通常の乳剤の2~3倍だが、説明書によれば冷暗所で1年保管ができる(本当か、、、)と書いてあるので、冷蔵庫に入れておけばよいと思っている。

jizazo

ネオプレーンへの印刷試作

ネオプレーンという素材があり、ウェットスーツ?に使うような柔軟性のある素材でインクののりが悪い。密着とインクの伸縮に関しては解決はできているが、この素材に綺麗に印刷を行い、なおかつ白を再現するのが難しい

以前行ったものは形になっていなかったほぼ平らな状態のネオプレーンに印刷だったので、2度3度の重ね印刷ができた。今回新しく依頼があったのが形になっているかばんのような形状が数種類あり、そこに繊細な印刷をしなければならない。

データも頂いているが細かい部分は細かいので重ね印刷をするのが難しい。ましてや成型物になっているので難易度は非常に高い。これはなんとかして1回で白を再現する方法を見つけなければ代替の利く商品ではないので失敗が許されない。

とりあえず昨日のうちに厚盛できるような乳剤を注文し、そちらを使って製版をしてみようと思う。うまくいけば新しい印刷の方法として今までの白の再現性を解決できることになるので楽しみにしてはいるが、反面失敗できないという成型物なのでそちらの緊張感の方が高い。

ネオプレーン素材へのシルク印刷、お問い合わせください
neo

梅雨時期の製版

一番嫌な時期、、、それは梅雨時期となる。製版をするにも何をするにも湿度が高すぎるので通常よりの行程がおおくなってしまう。写真のようにいくら夜の涼しい時間に乳剤を塗布しても朝になっても乾いていない。

普通であれば湿度が高くない場合は夜に塗布すれば朝までに十分乾いている。しかし湿度100%に近い梅雨時期だと湿気が多すぎて乳剤が乾かない。そのままだとムラが出てしまうので、乳剤塗布をしたらすぐにドライヤーである程度乾かしてあげなければいかない。

あと1ヶ月ほどすればこの湿度ともおさらばになるが、今度は30度超えの真夏日がやってくる。版の目詰まりが気になる季節にはなるがビールが美味しい時期でもある

imagehan

新潟は涼しかった

都心の天気や気温を見ていたら30度超が多かったらしいが、週末の新潟県は比較的すごしやすい温度で夜は冷房もいらず、窓をあけていれば心地よい涼しい風が室内に入り込むほど快適ではあった

土曜日は仕事をして、日曜日は半日ほど何もせずにぼけっとしてしまったが、今週後半から始まるビックサイトでの見本市の用意をしなければならない。ある程度用意は終わっているが、最後の最後の用意でPOP類やサンプル印刷を何件かやらなければならない。

毎日往復するのでその日に思ったこと、足りなかったことなどは夜のうちに用意をして翌日に持参する事ができる。場合によっては印刷サンプルを受け翌日には仕上げたものをもってゆくことすらできる。

今週が終われば来週には少しはのんびりできるかとは思うが、そうも言っていられない。見本市の反響があれば忙しくなる、そうなって欲しいとは思う