シルク印刷やパッド印刷と何の関係もなさそうな工具ではあるが、意外と重要な道具でもあったりする。
半田は最近ある市販の傘に印刷をする際に、ロットによっては傘の先端の部分が壊れてしまう場合がある。100本に1-2本の割合だが、すぐに先端の留め金が取れてしまう。セメダインではくっつかないので、ビニールと留め金の部分を半田をつかって熱して溶かしてとめなければならない。はんだそのものはいらないが、熱を発する工具として使っている。
一方の彫刻刀はパッド印刷や回転印刷で治具を作成するときの微調整で使っている。ほとんどが1回きりの印刷なので治具はすべて手作りの木工となる。木工なのでのこぎりや金づち、そしてこの彫刻刀が役に立っている。
両方とも私が中学~高校生の時に買った品物でいまだ現役で使える、子供のころに使った道具がこうして大人になっても使用できるくらい物を大切にする時代ではなくなっているかのように100均ショップがそこらじゅうにあるが、実は治具作成でも100均はつかっている。