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絵馬へのシルク印刷

時期的なものなのかはわからないが、絵馬へのシルク印刷依頼がやってきた。

絵馬でも色が9色もあるので、枚数と色数からして合計で5000工程以上の印刷となる。細かい色もあり最後は黒を乗せて仕上げるデザインだが少しのズレでもわかってしまうのでかなり緊張する印刷になる。

憶測ではあるが昔からやっていたシルク印刷の職人がやらなくなってしまったのかもしれない。絵馬でも2-3色の場合もあれば今回のように9色の絵馬も存在する。もちろん色数が少ない方が単価的に安くはなるが、、、こればかりは神様のいる場所で販売されているので値段がどうのこうのともいえない。

9色だが1日1色で進めれば2週間ほどで仕上げられる。1日2色もできるとは思うがほかの案件の事を考えれば朝から晩まで絵馬をやっているわけにはいかないし、乾燥にも時間がかかる時期になっている。

写真はひとまず下地の白と刻印の朱色を終えた状態だ。ここからあと7色を乗せていけば綺麗な完成系となる

絵馬へのシルク印刷、色数が多くても可能ですが、納期は長めにお願いできればと思います
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飽和ポリエチレン樹脂

現在難しいベタありの透明の飽和ポリエチレン樹脂ボトルへの回転印刷を行っているが、これがかなり難しい。

何が難しいかと言えば

1.外国製で個体差があるので回転印刷がすべて綺麗にならない
2.やり直しがきかない素材なので失敗ができない
3.透明ボトルなのでムラやかすれなどが目立ってしまう(#1と連動するのでどうにもならない)

しかし完璧に綺麗に仕上げた、、、が素材がこうも歪だとどうにもならない。3日目に突入した、消せるインクで何度もテストを行い印刷の開始ポイントから終了ポイント、治具のあわせ、位置合わせすべてが整った。火曜日の夜はテストに時間を費やした、かなり自信がつくところまで来たとおもっている

あとはもう本番に進むしかないが、失敗できないので水曜の夜に腹をくくって実行しようと思っている。

難しい印刷、あまり進んで受けたくはありませんが(笑)、とりあえずご相談ください

解決策がみつかったかもしれない

昨日は通常の業務を行いながら透明のボトルへの回転シルク印刷のテストを行っていた。

天地がギリギリで全周回すデザインでさらにベタ面が多い、透明のボトルにベタなので一番難しい、少しでもムラがでればわかるようなデザインなので果たして綺麗にできるか否かが勝負どころだと思っている。やり直しのきかない素材なのでこればかりはもう賭けになってしまう場面もある。

先日は密着しないインクを使いテストをした、密着しないインクなので弱い溶剤でふき取れば消すことができ、成形物を侵さない。何度も練習をしてから本番に移ろうとは思うが、それが今晩か明日の夜になると思っている

今週は納期との戦いになりそうだ

今週は難しい印刷を金曜までに仕上げなければならない案件が2つほどあり、できるかできないかがわからない。かといって弱気になっても仕方がない、今までも同じようにできるかできないかの案件が何度もあったが最後にはなんとかなっていたので、なんとかなるだろう。。。と楽観視しているが毎晩気になって夢にも出てきてしまうくらい心配している(笑)

夜にじっくりと向き合えばできるとは思っているので明日か明後日の夜は徹夜を覚悟でとりかかろうと思っている。版はすでにできているが、日中はほかの案件で進めることがあるので今週は毎晩仕事をすることになる。

難しい印刷や手のかかる成形物への印刷案件、お気軽にご相談ください

難しい印刷が終わったと思えば

先々週のビール風グラスへの印刷は相当難しく3日消化してしまった、そろそろ年末に向けてドタバタといろんな案件がやってくるが、そこで何種類か難しい印刷が来ている。

通常であればそれほどでもないのだが、デザインと印刷面積、そして商品が海外製なので苦労することになると思っている。内容は円柱形ボトルへの回転シルク印刷で極小ロットだ。これは良いのだが、デザインがぐるっと1周するほぼ90%以上全面となる。それもよいのだが、、、、製品が外国製でこれが一番のネックとなる。

以前もこのボトルを取り扱っている東京のメーカーより相談を受け、ボトルの不良率が高いと聞いた。聞けば5%くらいは歪になっており凹んでいたりして回転シルク印刷で綺麗に印刷ができないという。その時はスキージをやわらかくして少々印刷圧力を強めて印刷してみたら問題なく印刷ができた。

こんかいもその同じボトルで予備が無い。となると商品がNGであってもどうにもならず、そして素材からしてやり直しができないので緊張してしまう。とはいってもやらないわけにはいかないので週末でテストをしてみて問題がなさそうであれば一気に仕上げようと思う。問題が出ればまた3日様になるかもしれない(笑)

今日は塗装済みのカラビナへの印刷、大判ポスターのシルク印刷、流のPPケースやテストなどをすることになるので、終日忙しくなる予定だが、明日は最後の秋晴れとの予報なので明日だけは紅葉を見るために子供と電車ででかけようと思っている

ポリエステル素材には

ポリエステル素材に密着するインキは何種類かあるが、どの色をどれに使うかを考えなければならない。

特に白を印刷したい場合は白い素材に白というわけではなく、何かしらの色の素材の上に白を印刷する、ポリエステル素材はインクを吸いこむので必ず色が沈む=白が薄くなってしまう。

太いデータであれば重ね刷りをすれば解決できるが、それができないデータの場合もある。あとはメッシュを粗くし厚く印刷できるようにして適正なインクを選択すればよい。

今回はポーチで赤と青だった。赤には白色で、青いポーチには濃い青で印刷だったので、赤にはSG410コンクホワイトを希釈なしで使い、青にはSG740のインクを使った。

どちらのインクでもポリエステルには密着するので問題はないが、赤いポーチの白印刷を仮にSG740のコンクホワイトで行ったら白が沈んでいただろうと思う。SG410はある意味特殊なインクで単価もSG740より高い。粘り気の多いインクなので刷りにくいが沈みが少ない。以前ネオプレーンで使ったことがあるが、ネオプレーンは吸い込みが激しいので2-3回重ねてやっと白になったが、今回のポリエステルはそれほど沈みがなく1回で白が再現できた

ポリエステル素材へのシルク印刷、お問い合わせください
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透明の物にパッド印刷

透明の成形物にパッド印刷はある意味難しい。パッド印刷そのものがシリコン転写になるので、シルクスクリーンと比較するとインクが薄く見えてしまう。

ましてや透明の成形物であれば透ける、パッド印刷用専門のインクを使っても透けるらしいと聞いたことがある。もちろん白を印刷してその上に刷れば透けることはないが、2色扱いとなりさらに受け治具が大変なことになってしまう。絶対条件であればやらねばいけないが、年に何回かやっているあるメーカーの大きなUFOみたいな装置のところに社名を入れるパッド印刷では難しい。

半自動の機械にすら入らないような大きなものなのですべてが手作業の超アナログパッド印刷となる。なので2回の重ね刷りや2色はNGとなってしまう(厳密に言えば手間暇かけてしっかりとした治具をつくればできるかもしれないが、相当な改造と費用になるとは思う)

なんとか透けるのを最小限にといろいろ考えてみたがインクを変えて顔料を独自で調合し濃くする方法でいまのところは解決させている。最初は難しかったがだんだんと慣れてきて間違っても表面を侵さずにふける溶剤までみつけたので今は安心して印刷ができるところまでになった。

大きな成形物へのパッド印刷は難しい、しかし難しい印刷程やりがいがあるし技術向上になると思っている

11月はどうなるのか

11月は正月前の年末年始でどこの企業様も忙しくなるのかもしれない、弊社は小さいながらも11月中はいろいろな案件が舞い込んできていて週末ものんびりできそうにない感じが出てきた。

もちろん難しい印刷等は週末や夜といった静かな時間を活用して治具をつくったりテストをしたりと、いろいろな試行錯誤は電話や来客が無い時間帯に行わなければならない。なので私は週休2日という概念がなく、ほぼ365/7の仕事となる。もちろん夜は寝ているが、遅い時は時計の針が24時を回っても仕事をしている場合がある。

それでも子供の寝かしつけや翌日の朝食やお弁当などを考えながら夜19時~21時の間はのんびりさせてもらっている。その後子供が寝たら工場に戻り一人コツコツと細かい作業を行っている。夜の静まり返った空間の方が細かい繊細な作業がはかどる。

今もポリエステルポーチへのシルク印刷を行っているが線が細い、デザインも細かいので版の目詰まりが一番でない時間帯=夜になる。温度が低い工場で印刷をやったほうが目詰まりがでないので作業が早い、しかしもう11月なので夜は寒くいくらストーブをつけても工場全体が温まるわけでもない。20年くらい前にユニクロで買ったジャケットをいまだに着ているがそれが役に立っている。インクがいつ付着するかわからない印刷業にとって着るものはいつ汚れてもよいものだと思わなければならない

いろんな仕事が来ていることが嬉しく、私を飽きさせない。同じ仕事を毎日していれば作業になるが、私は幸いにも作業ではなく仕事をさせてもらえる幸運の持ち主なのかもしれない

ポリエステルポーチにシルク印刷

海外製のポリエステルポーチ、こちらにシルク印刷だが、海外製は厄介な場合が多い。とくにこの種のポーチ等は1つ1つ縫製に差があるので位置決めができない。

ある程度は位置を出せるが全部同じにはならない、そもそも縫製でズレがあったり1つ1つ個体差があるのでそれはどうにもならない。表面を平らにするために中に厚めのプラスチックを挿入し、そちらに位置を書いてあわせ、外側にある位置決めのところにあわせればおおよそピッタリ合う。

ノベルティへの印刷は素材が安い分印刷に手間暇がかかってしまうが、だからといって単価を高くすることができない。となれば工夫をして印刷効率をUpするしかない。

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やはりパッド印刷だった

先週とりかかろうとした変形している花瓶だったが、シルクスクリーンの版でできるかと思ったがやはり湾曲していたり凸凹している表面だったので、パッド印刷に切り替えることにした。

版はすぐできるので早速データをリフレクトしてパッド印刷ようのフィルムを作成、日曜の夜にはなったが版を作ってひとまず白でサンプルを印刷してみた

少々問題はあったが、パッドを変えてみたらよくなった。あとは製版をもう一度行い網掛け時間を長くすればもう少し綺麗に仕上がると思っている。ひとまずできるかできないかの問い合わせでどこもNGだと断られたらしい。パッド印刷というやり方をすれば問題はないのだが、まだ知られていない印刷方法なのかもしれない