表題のような案件が一番難しい、印刷屋泣かせの案件だとは思う。細かい文字は版のメッシュを高メッシュにしなければシャープに印刷ができない。
しかし高メッシュにするとインクの出が少ないので、黒い被印刷体という色の強いものに一番弱い色の白を印刷するとなると色負けが出てしまう。
しかし製版の方法と刷り方を工夫すれば黒い被印刷体にでも細かい文字をシャープに印刷ができる、そして白も限りなく90~95%くらいの色の濃さにすることができる。
肝心なのは乳剤の選択とインキの希釈、そしてスキージを引く前にどれだけインクをあらかじめ版に浸透されるか等、あとはスキージの引く圧力、様々な事が重なり合って綺麗に出せるようになる。
説明ができないような印刷なので何度もやって体で覚えるしかない。私も以前はあまり得意ではなかったが、最近はだんだんと慣れてきたので濃いめの生地でも白を綺麗にだせるようになってきた。
常日頃から難しい事や難しい印刷にチャレンジしていればだんだんと経験が積まれ、何が来てもびくともしないような体制を整えることができると思うが、月に何回かは悩む印刷がある。
2月は短い、もう月末になってしまうが、3月がどうなるかが楽しみでもある