一般的な名刺印刷はシルク印刷ではやらないし、まず単価があわない。いまでは200枚で1000円をきる名刺印刷がそこらじゅうで行われているので、弊社では名刺を印刷しない。
よほどの特殊素材や和紙であれば話は別ではあるが、通常の名刺を印刷したければネット上で格安を探すようにお伝えしている。
今回はとある知り合いの方より会社から支給されたロゴ入りの名刺に自分の名前と住所、TELなどをいれたいとのことだった。どこの印刷屋に聞いてもできない(というかやりたくない、、、だけだと思う)と言われたらしい。
なのでシルク印刷でやるしかない、とのことになったが、事務所にあるどこにでもあるようなEPSONのインクジェットに入れてみたら問題なく紙を認識し印刷もできる。これであれば素人でもできるし誰でもできるとお伝えし、データ作成と手間暇だけの金額で行うことになった。
当然製版もいらないし、細かいデータの外注ポジもいらなくなる。インクジェットなので200枚は時間がかかるが、それでも1時間ほどですべてが終わった。
あっけなくEPSONの家庭用プリンターでできたことに関しては喜ばしい事ではあるが、こんな簡単にできることをどのこ印刷会社も断るとはいったいこの業界はどうなってしまったのであろうかと思う。面倒なことはやらない、いままでやっていたこと以外はやらない、という挑戦もリスクも何もない平凡な世の中になってしまったのであろうかと心配してしまう。