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できないと思わない-私の小ロットシルクスクリーン印刷やパッド印刷への想い

成形物へのシルクスクリーン印刷やパッド印刷でできる印刷は限りなく多い、恐らく世の中のありとあらゆるものへの印刷はほとんどできると思っている。

もちろん色数が多くなればシルクスクリーン印刷やパッド印刷ではなく、転写で対応できるところでやってもらえばできるとは思うが、いろんな素材がある世の中なので転写でつかない場合もある。様々な高性能のインキジェットプリンターが開発・販売されているが、それでも万能ではない。某メーカーの成形物へのUVインキジェットを持っている方を知っているが、やはり限度があるそうだ。

成形物への印刷をする場合、恐らく一番重要なのがアナログのシルクスクリーン印刷やパッド印刷になると思う。自動の機械や半自動の機械でどんどん印刷をするような案件は海外のメーカーのラインでやってしまう。

バブルの時代はそれでよかったのかもしれない、大量に生産し大量に消費する世の中であった。しかし今は在庫リスクに販売リスクを考えなければ商売が成り立たない、国内で小ロットで製造をし印刷をする。そういったニーズにこたえることができなければならない。

実際に小ロットシルクスクリーン印刷やパッド印刷を手掛けると気づくとは思うが、小ロットは商売にならず儲けにもならない。私は儲けるという目的ではなく、日本の製造業を何とかしなければならない、という目的意識の方が強い。モノづくりをして商品を開発、そしてそれを世の中に販売する。はじめから大ロットで製造はできない、小ロットの試作から始まり小ロットの製造でものを作り、そして世の中の反応を見る。

印刷の段階で小ロットの価格が高ければそれだけでモノづくりが頓挫してしまう。小ロットは手間暇がかかるから高い、と言ってしまえばそこでモノづくりが終わってしまう。それでは商品の開発に繋がらない。少しでも日本のモノづくりを元気にするために、小ロットの印刷を手掛ける、そしていろんなアイディアが世の中に出ていくようになれば日本全体が元気になる。そういう思いをもって小ロットというシルクスクリーン印刷やパッド印刷を行っている。

同じような意識をや志を持った方と仕事ができると楽しい、そのような職人が出てくれば毎日が楽しいと思う。しかしここは会社組織になると小ロットばかりではどうにもならない。幸いなのかなんなのか私は経営者ではないと思っている、だからこそ小ロットの難しい印刷という事にチャレンジできている。