印刷ブログ
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デニム生地への白の厚盛

写真では見えるか見えないか、、、デニム生地に白を印刷するときはやはりインクの沈みが気になる。

もちろん発泡インクやゴムインキ等の高価なインクを使えば白が100%で再現できるが、その設備とインクがない場合はどうすればよいのか?!

油性インクを入手して自分なりにいろいろと試してみた。版も80メッシュ、イタリア製の乳剤を使い膜を厚めにしたが、膜が厚いからといって厚盛印刷になることではなく、線がシャープに出るだけだ。ではどうすれば厚盛になるのか。。。

いろいろと試行錯誤で試した結果ある1つの方法が有効であることに気付き、今ではそれを実践しているがほぼ完璧に近いまで完成度が高まっている。誰も教えてくれなかったが、自分で見つけた方法。もしかすると普通に知られている技術なのかもしれないが、自分で見つけた方法は技術として保持しておきたい。

白をより白く、濃く再現、まずはお問い合わせください
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ネオプレーンへの印刷試作

ネオプレーンという素材があり、ウェットスーツ?に使うような柔軟性のある素材でインクののりが悪い。密着とインクの伸縮に関しては解決はできているが、この素材に綺麗に印刷を行い、なおかつ白を再現するのが難しい

以前行ったものは形になっていなかったほぼ平らな状態のネオプレーンに印刷だったので、2度3度の重ね印刷ができた。今回新しく依頼があったのが形になっているかばんのような形状が数種類あり、そこに繊細な印刷をしなければならない。

データも頂いているが細かい部分は細かいので重ね印刷をするのが難しい。ましてや成型物になっているので難易度は非常に高い。これはなんとかして1回で白を再現する方法を見つけなければ代替の利く商品ではないので失敗が許されない。

とりあえず昨日のうちに厚盛できるような乳剤を注文し、そちらを使って製版をしてみようと思う。うまくいけば新しい印刷の方法として今までの白の再現性を解決できることになるので楽しみにしてはいるが、反面失敗できないという成型物なのでそちらの緊張感の方が高い。

ネオプレーン素材へのシルク印刷、お問い合わせください
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メガネのバンドに白で印刷

サングラスに引っかかっているようなバンドに白1色で印刷。素材が合成繊維のような特殊な素材で伸縮性があるので、通常のインクでは密着しないと思い、SG410にてテスト。

引っ張ってもひび割れたり取れたりもしない、ということでSG410で合格。あとは白の再現だが、被印刷体が黒、青、赤とありどれも白が負けてしまう。コンクホワイトで印刷しても白の再現率が50-60%ほど。発泡インクやゴムインクなどで印刷すればよいのであろうが、弊社にはその設備が無い。

設備投資をしてもいつ回収できるかわからない世の中、こういった場合は知恵と手間隙をかけるしかない(笑)

メッシュは80メッシュで弊社にある一番粗いメッシュ。世の中には60メッシュもあるが今回のデータの細さを見ると80での製版が限界。それでもかなり大変な製版ではあった。

あとは2度の重ね刷りをする。とはいっても1回目を乾燥させなければほとんど変わらない。ということで手間隙かけて1回目を印刷してからすぐにドライヤーで乾燥、そして2回目を印刷。ここでコツもつかんだ。1回目はかなり強い印圧で印刷、2回目は1回目の乾燥したインクの上にやさしくなぞるようにインキを載せてあげる感じで印圧は弱めにする。そうすることにより1回目のインクがはがれるようなこともなく、綺麗に白が再現できる。

幸いにも小ロットの60個ほどだったのでこのような手間隙ができたが、これが大量ロットであればそうもいかない。

小ロットの印刷、ウェルカムです

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綿素材風のポリエステルバッグ

見た感じは綿素材ではあるが、クライアントいわくポリエステル製らしい。言われなければわからない、そして原材料名の表記もなかった。

インクはSG740で全く問題が無く、密着はOK。あとはロゴ印刷はメッシュを180程度、そして小さな文字列の方は80メッシュで刷った。ロゴも80メッシュで印刷すれば1回でよかったが、できるだけシャープな仕上がりをさせたかったので、180メッシュで2回の重ね刷りをした。

表の中心に印刷、そして下の方がギリギリなので別工程で1回、最後は裏面の内側に1色となるので、折り目をつけて1つ1つ印刷しなければならない。見積もり当初は裏面だと思ったが指示書がきてからは内側に印刷となっていたので、手間隙的には増えてしまったが、やるしかない。

最終製品は誰でも知っているとは思われる某化粧品メーカーらしい

最後は乾燥させ、日曜に発送すれば月曜の納期に間に合う。金曜にゴーサインが出て合計で150枚x3行程、超特急の仕上げとなった。その他来週早々の納期があるので今週末は休む事ができないと思っている

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ポリエステルの折りたたみバッグに印刷

ポリエステル製の折りたためるエコバッグのようなものにシルク印刷。

色は白と黒、黒は1発で出る濃さだが、白はコンクホワイトを使ってもやはり多少の沈みが出るので2回の重ね刷りで白を再現した。

写真のように丸まったままだと印刷ができない(厳密に言えばパッド印刷でできるとは思うが、色の濃さが薄くなると思う)ので、1つ1つ開いてはシルク印刷。印刷直後にすぐ丸めてしまえば梱包が楽になる。

合計で500個、弊社にとっては多いロット(笑)  ポリエステル素地なので専用のインクと硬化剤を使って印刷。テストの1個をT-15の溶剤でゴシゴシ擦ってみたが全くびくともせずインクが落ちない。これだけの密着性はかなりのもの。

ポリエステル素材、ポリエステル生地へのシルク印刷、小ロットでも可能です。
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目の粗い麻袋に印刷

触るとすぐわかるくらいガサガサしている粗い目の麻袋にシルク印刷。

色は黒なので幸いにも沈みが無く、1回で印刷ができる。それでもメッシュは粗いものを使い、印刷も慎重にする。スキージの押し具合でも色の濃さや文字列の再現が微妙に異なるので注意しなければならない。

使ったメッシュは80だったが、60があればちょうど良かったかもしれない。最近このような粗い素材への印刷が増えてきているので、60メッシュの版を1つほど紗張りしようかと思っている。

麻の縫い目がかなり広いのでこれ以上インクが出てしまうと裏面にうつってしまうかもしれないので、そこらへんの調整も難しい。

ロット数は50枚の極小ロット、弊社の得意とするロット数でもある

麻製品への印刷、お問い合わせください

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ポリエステル素材へ

今日はポリエステル素材への印刷テストを行う。SG410というインクに硬化剤、インクは白の濃度が高いコンクホワイトをしようすることになるが、恐らく白の再現性がかけるとは思う。良くて60-70%の色合いかもしれない。 エコバッグでスーパーの買い物で使うような簡単なものに見えるがインクはしっかりと密着させなければならない

メッシュは一応80と120で用意してあるが、文字列が細かいので80メッシュでは綺麗にできないかもしれないが、だめもとで製版をしてみようと思う。

撥水加工がされているかもしれないので、硬化剤も使いテストをして週末に剥離試験を行い、問題がなければ来週から量産で印刷をしようと思う。今まではポリエステル系の素材は避けていたがここにきてそうも言っていられないので木綿、布のノベルティやポリエステル系のノベルティへの印刷にもチャレンジをしている。今のところは問題は無い、布用の超高濃度白インクも入手したのでそちらでのテストも楽しみになっている。

いつも変わらぬ印刷では飽きてしまい、そして技術の向上につながらない。常に新しい素材、形、方法で試すことにより日々充実した時間をすごせるのかもしれない。これは私の性格なのでどうにもならないのかもしれないが。。。

bagopen

木綿素材へも、、、

木綿のバッグのようなものがあるらしい、弊社ではあまり布製品(特にアパレルのシャツなど)は印刷はしないが、ノベルティ関連の布製品の小物であればなんとかなる

そもそも同じシルク印刷でも布製品への印刷にはインクや紗張りが異なり、言ってしまえば全くことなる設備に工程でもあるかもしれない。特に白を印刷するとすぐに差が出てしまう。油性のインクでも白は再現できるが、布製品だとインクの沈みが激しく白を白と呼べない場合が多い。

そこは重ね印刷やいろいろな方法で解決することはできるが、やはりアパレル専門のインクを使ったほうが作業性も良いし仕上がりも良いとは思う。

弊社にもたまに舞い込んでくる布製品、最近はノベルティ関連が多い。黒1色であれば代替インクがあるのでなんとかなるが、白がくると参ってしまう。最近はいろいろな方法で解決策をあみだしているので、ノベルティ布製品への白印刷もすぐにできるようになるとは思っている。

それよりは凹凸のある成型物や局面印刷のほうが随分と難しい。難しいことに常にチャレンジしているので、平面の成型物であれば一工夫やインクを変えることですぐに印刷できる術は身についているとは思っている

poch

デラニウムというアルミ複合板には?

弊社ではデラニウムというアルミ複合板に印刷をすることが多い。メーカーよりはSG740に硬化剤が良いと聞いたが実際に印刷されているものを何年経過して見ると色によっては落ちている。

黒は落ちないが赤~白系はどうしても弱い。対候性のインクなので大丈夫かと思えばそうでもない。雨風そして潮風にさらされる地域では下手をすると1年ちょっとでインクが落ち始める。

MS8インクが良いと聞いたのでひとまずMS8に切り替えはしてあるが、黒はSG740のままだ。MS8でもどこまで協力なのかがわからない。弊社にあったもう1つのインク、VICで試験をしている。このインクが良いという話ではないが、一度刷ったVICインクをT-15溶剤でかなり強く擦ったが全く落ちない。もう落とす事ができないくらい強力にデラニウムというアルミ複合板に密着している。もしかするとMS8よりも良いのかもしれないが、結果がでるのに3年以上かかってしまう。

デラニウムというアルミ複合板印刷は継続しているので、3年後の結果によってはVICに変えるかもしれない。看板類には透明インクでクリアコートをしているので、5年前に印刷したデラニウムというアルミ複合板もいまだ全く問題なくインクが残っているのはわかる

デラニウムというアルミ複合板へのシルク印刷、お問い合わせください

deranium

市販のダンボールに印刷

市販のホームセンターで売っているような小さなダンボール50個に黒1色でのシルク印刷があった。

データ的には恐らくどこかの会計事務所のダンボールなのかもしれない、個数も50枚なので小ロット扱いとなる。文字列や線がシルク印刷を想定していない細さなので、若干太めにデータを修正、あとは納期があるのでSG740の硬化剤無し印刷で仕上げた。

通常のダンボールへのインクはQセットが良いとは思うが、線が細いので目詰まりを考えるとSG740の方が良い。しかしながら溶剤の揮発が遅いので十分に乾燥させ、3日間くらいはドライラックに載せっぱなしにしておくことにする。急ぎの案件やのんびりドライラックにのせていられない場合は強制乾燥するかSG700かQセットインクを使うことになるとは思うが、今回は急ぎではないので、SG740がベストだと思った

市販ダンボールへのシルク印刷、小ロットでも可能です
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