印刷ブログ
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アミ点グラデーションをクリヤーファイルに

一見1色に見えるかもしれないが、アミ点があるグラデーションの文字列をクリヤーファイルに印刷する。この案件は3年ほど前にあったが、その時はデータをもらう前に黒1色だと聞いたのでそれなりの安い値段を出した。

ところがデータが届いてみれば黒1色ではあるが、それでは再現できないようなデータになっており、急いでカラー分解にだし、2色でしあがるようなデータと版を作った。版は300メッシュで用意して、2色。

シルク印刷を知らない人は1色に見えるらしい、もちろんなかなかわかりにくいとは思う。 今回はそれにK100の文字列が加わるので合計で3工程、2色となっている。アミ点なので目詰まりがあり、素材もPPなのでいくら遅乾溶剤をいれても限度が出てしまう。

10枚もすれば詰まってしまう。100枚なので10枚x10工程やり、翌日に同じ工程で2色目を行う。なかなかしんどい作業でもあるが完成すると綺麗な絵柄になってくれるのでやっているほうとしてもうれしい。もう少し単価が良ければいいのだが(笑)

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シルクスクリーン印刷の長台

長台と呼ばれるシルクスクリーン印刷のテーブルがある、弊社にはかなり大きい、それも吸引(バキューム)できる台があるので大きなA1~B0のポスターもシルク印刷ができる。

もっともそういった依頼は近年インクジェットに代わりなくなっているが、それでも年に数回はポスターをシルク印刷したいという依頼がやってくる。こだわる人にとっては色の出具合やその雰囲気が異なるらしい、確かにインクジェットで出すポスターはなんとなく殺風景で誰がやっても同じに見えるような作品になってしまう。

大きな版をセットするので印刷時間は短くてもセットアップに製版と下準備で時間がかかってしまう。ホールドする金具もすべて移動させなければならないので通常使用している位置よりもかなり大幅な変更となる。流れや急ぎの案件をバキューム台でやっているときはなかなかできないので、週末や空いた時間を狙ってセットしてさっさと刷らなければならない案件でもある。が、位置合わせや色合わせなども出るとそうそうすぐにはできない。

大きなセットアップだけに納期は長めにもらえれば何とか対応ができるとは思う。大判ポスターのシルク印刷、可能です

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ポリエチレンの傘に2色シルク印刷は、、、

2色は難しいのはわかっていたが、ひとまずやってみた。すでに傘になっている成形後のビニール傘なので位置合わせが難しい、そして1つ1つ個体での微妙なたるみ・ゆるみがある。いくら傘の先端のポッチ部分を基準に合わせてもズレが出る。

一応やってみたが、やはり1つ1つ位置合わせを確認してから印刷しなければNGだった。今回は白ベタの上に黒デザインをのせる感じだったので白ベタのデータ調整を行い、多少のズレでも黒がしっかりとのるようにした。

サンプルは3本だったが、3本ともすべて位置合わせ確認を行わなければならなかったので、量産をするには少々NGだということがわかった。もちろん絶対にズレないような方法もあるのかもしれないが、現在の私にはそこまでの知恵が浮かばなかった。。。 極小ロットの1-2本であれば1つ1つ位置を確認して印刷はできるが連続印刷には向かない

ビニール傘へのシルク印刷、とりあえず1色がお勧めです(笑) 2色以上は、、、あまりお勧めしませんが可能です
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厚いガラスにシルク印刷で4枚ほど

ショーケースになるらしいガラスにシルク印刷で銀色を4枚。 指定の銀ペーストがたまたま弊社に在庫であったので良かったが、しかし透明なガラスなので色見本とは異なる。

とりあえずクライアントに色を見てもらい、2回重ね刷りを行い乾燥、そしてよく日にもう2回重ね刷りすることで仕上げることになった。硬化剤も新しいものが届いたばかりなのでなんとなく新鮮味がある

ガラスには1690Nがベストではあるが、メジュームがなかったので今回は1000インクで対応し焼き付け乾燥。1690Nだと150~180℃まで上げなければいけないが今回のガラスがかなり大きいので窯に入れてもなかなか温度があがらない。今までも1000シリーズでやっていたので問題はないと思う

冊子の上下と小口にシルク印刷

某大学の卒業アルバムらしい、よくある冊子上のカタログのような厚みがあるタイプで、本みたいな感じだ。

本と同じなので背以外は白い紙が無数にページとして存在している。その白い部分に黒ベタと4色のシルク印刷をしてほしいという依頼が来た。とりあえずの試作なので何部か支給してもらいテストをしてみたが、問題はなさそうだ。

治具は本たてを100円ショップで2つ買い、あとは余っていた塩ビの板をアルバムの大きさより多少小さくきって治具として用意した。

上と下は黒ベタ1色なのでそれほど難しいとは思わないが、小口の部分には4色+黒ベタをのせなければならない。ここが一番難しいとは思うが版を調整して週末に集中すればおそらく大丈夫だとは思っている。予備を多く支給してもらったので気持ち的にはかなり楽にできる。

こういった変わったシルク印刷、弊社では日常茶飯事です。問い合わせてみてください。
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ポリエチレン(LDPE) の袋にシルク印刷

ASKULで売っているポリエチレン(LDPE) 製のビニール袋に1色でシルク印刷があった。枚数は弊社にとっては多く500枚、色は1色となる。

ポリエチレン(LDPE) 素材への密着は意外と面倒かもしれないが、インクさえ見つけてあげれば後はそうでもない。以前LDPE製のボトルに回転印刷をしたことがあった。PPインクでもSG740でも密着しないが、きちんと密着するインクは存在する。ただそのインクが、、、寒天状に固まってしまうインクで使い勝手が悪い。もちろん新品の納品されたてのインクを使えばまだ寒天状になっていないが半年もたたないうちにすぐに寒天のようになる。

まずはその寒天をドロドロのインクに希釈するのが作業の始まりとなり、あとはT-950の遅乾溶剤をいれて印刷すれば問題はない。PEプラのリサイクルマークがついていなかったので、マークも一緒に印刷。これで法規制に適合しているビニール袋になり、公の場で使えるようになる。

何かしらのイベントで使いたいらしいが、メーカーの印刷ロットで500枚はだめらしい、ということで小ロットのシルク印刷で対応。納品され2日に分けて印刷したが、目詰まりもすくなくスムーズに終わった。

ポリエチレン(LDPE) のビニール袋へのシルク印刷、小ロットでも可能です。お問い合わせください
(写真は逆さまですが、なぜかuploadすると逆さまになってしまいました。。。)
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文字が細ければ何回も版を洗浄

文字やデータが細かい場合はデータを多少なりとも調整することを先方にあらかじめ確認をとるが、それでも綺麗に印刷するには連続で印刷ができない。

データの調整は見た感じ1-2回くらいで目詰まりがおきそうな極端に細い線であったり、使用するインクが目詰まりしやすい場合に調整を行う。 ある程度調整したら、印刷をしながら目詰まりを確認して版を何度も洗浄する。

データを限りなく太く・大きくできれば目詰まりが出ないかといえば、そうでもなくインクの種類によってはいくら大きなデータでも目詰まりを起こす。どのくらいで調整すべきかはもう勘にたよるしかない

ABSインクで密着するポリスチレン風の素材のミラーだったが、個数は100個ほど。データは調整してあるが、細い線があるのでメッシュは300、15個くらいで中断し版を洗浄、これを6-7回繰り返した。綺麗に均一に印刷するにはこのくらいの手間暇を惜しんではいけない。印刷は手間暇かかる仕事なので手間暇が嫌であれば印刷など最初からできない仕事でもあったりする(笑)

無事終了、ばらつきも少なく完成した。7回洗浄したが1時間ちょっとですべてが終わった。やはり綺麗に印刷ができると気持ちがよい

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吸わぬなら吸わせてみようバキューム台

クリヤーファイルや紙など、版にくっついてしまう素材や薄い素材はバキューム台という印刷台をつかって、素材を吸い込んで吸着しておきながら印刷する

そうすることにより印刷後に素材がくっつかずにじまないできれいにできる。 重量のある成形物であれば吸わなくとも重みで大丈夫だが、薄い素材や軽いものはNGだ。

クリヤーファイルにたくさんのポケットがついているファイルがあり、そちらの印刷が少々大くはいってきた。吸引台ではやりにくい形状だが、スプレーのり等をつかうと素材が汚くなってしまう。サンプルはそれでよかったので最後にアルコールで綺麗にしたが、本番で1000枚を超える数をアルコールで綺麗にするには少々時間がかかる。

吸引台でなんとかできないかと思い、土台が高めな独自のバキューム台を自作し、印刷部分にはドリルで小さな穴をあけ、吸引できるように改造した。あとはこれを台にセットして隙間をテープで埋めればかなりの吸引力がでるのでスムーズに印刷ができ、表紙の裏面を汚くせずに印刷ができる。こういった工作が好きなのでまったく苦にはならないし、素材もあまっている破材で作ったのでコストはゼロ、時間だけとなる。大した吸引力ではないかと思えばきちんと吸引してくれるところまで確認ができた。

ちょっとした工夫をすることで印刷の効率が劇的にUpする。PPTインクを使うので目詰まりが多いので、スピードが大事だ。おそらく50枚くらいは連続で印刷ができるようになるとは思うが、今週の作業開始でどのくらいの効率でできるかを感じることになるであろう
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コルクでできたコースターにシルク印刷

コルクを砕いてできたもので作ったようなコースター、おそらくワインのコルクの再利用だと思われる。

こちらになるべく大きく全面でベタのヌキ、細かいデザインをシルク印刷することになった。データはかなり細かいのでこれはもう外注の工業製版でフィルムを出してもらい、300メッシュで自社にて製版を行った。

コルクなのでどんなインクでもよいとは思うが、データが細かいのであえてSG740で希釈をせずに100回連続印刷することになる、おそらく20-30個で目詰まりが起きたりコルクのごみが付着するとは思うので、一応20回で1回洗浄するような感じで印刷をすることにしている。

濡れたグラスを載せて放置しても問題なし、セロテープ剥離もOK、それよりは素材のコルクが弱いのでそちらが剥がれてしまい、印刷も一緒に剥がれてしまう。これはもう素材の問題なのでどうにもならないが、インクの密着は問題はなさそうだ。

100個のコルクのコースターへのシルク印刷、細かいデータでも可能です。お問い合わせください
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パレットに現場でシルク印刷

貨物を運ぶ大きなパレット、2mx2mくらい、1つの重量は10kg以上。これの側面にシルク印刷をしたいらしいが、こればかりは現場に出張して印刷しなければならない。

印刷は問題なく、PP製のパレットなのでPPインクを使えばよい。あらかじめ1個サンプルを預かり、プライマー処理をしてPPTインクで印刷をしたが、まったくびくともしないのでOKと判断した。プライマー処理がないテストも行ったが、やはりプライマー処理をした方がインクの密着が強い。

あとはこのパレットにすっぽりとはまる治具と版を作製、現場で1つ1つスムーズに印刷ができるよう準備を行わなければならない。重量もあるので、そう簡単に進むとは思わないが、治具さえしっかり作成してあとは遅乾溶剤とインク、スキージに洗浄用のウエスなどを持参すれば現場での印刷が可能となる。一番のカギは治具だと思っている。

合計で600台くらいあるので、1日でどれだけ進めることができるかにより作業効率が異なる。両面なので1日で200台もできればよいと想像しているが、本音は300台、2日間で仕上げたいという思いがある。そうすれば土日ですべてを終わらせることができ、通常業務に支障なく出張印刷ができるからだ。もっとも子供の相手ができず週末不在になってしまうが、、、近くに宿でもあればつれてゆき妻子で遊んでもらっていてもよいのかもしれない

運搬が困難な製品への出張シルク印刷、お問い合わせください

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