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ゴルフボールに名入れ印刷 小ロット

およそ70個程、市販のゴルフボールにパッド印刷で名入れ、黒1色。 硬化剤を入れれば密着しているのを自分で確認ができているインキなのでSG740と硬化剤を混ぜインキを作成

自然乾燥で2-3日もおけばもう硬化しているのでインパクトで直接打ってもインキが剥がれる事は無い。私が近くのスポーツ品店で試し打ちを何回もドライバーで行ったが全く問題はなかったことが証明されている

今回は名前では無く絵柄でベタ面が多いので物によってはディンプルのところに上手く入らない物もあったが、あまり強く印刷すると今度は絵柄が滲んでしまう。

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PPインキでパッド印刷

PPインキというポリプロピレン用に密着するインキがある。メーカーはことなるが2種類ほどありそれぞれ多少異なり性質をもっているので使い分けしなければならない。

PP素材ではないが下処理をして印刷すればPPインキが密着する素材があり、それにパッド印刷を行うことになった。

PPインキは乾燥が早い、印刷後簡単な指接触であれば5分もしないで乾燥している。15分もすればもう完璧になっている感じだ。それはパッド印刷のインキ膜厚が関係もしている。

乾燥が早い=パッド上でのインキの乾燥も早い。インキを版から拾うタイミングを間違えればパッド上でインキが乾燥してしまいうまく転写できない。温度と湿度も関係するので今朝早く印刷を行い、版からインキを拾うタイミングも1秒以内というスピードで行った。

半自動のパッド印刷機ではそこまではできないと思う。もちろんパッド印刷用のインキを買えば対応できるとは思うが、価格が半端なく高い。弊社ではシルクスクリーンのインキをそのままパッド印刷に使う、工夫すれば全く問題なくつかえるからだ

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パッド印刷で2色とベタ印刷

今日の午後はパッド印刷の中でも難しい分野にある2色とベタ印刷を行った。基本パッド印刷はベタに弱い、シルク印刷でもベタは難しい、更に線数の高くなるパッド印刷でベタを綺麗に出す作業は至難の業にもなる。

何度かいろいろ試行錯誤を行い、そこそこ綺麗に出るようになったので、ひとまずショットグラス100個程に1色目のベタ印刷を行い終わらせた。明日は2色目の絵柄を今日のベタの上にのせることになるが、失敗したくはない。

位置合わせもグラスの底に油性ペンで線を引くだけ、2色目が終わり乾燥窯に入れる前にこの油性ペンのガイドを消す。円形の物は位置合わせができないのでこういったやりかたしかできない

2色目の失敗=1色の目のベタを全てやり直さなければならない。少しくらいロスが出る事は承知ではあるがやはりやり直しはあまりやりたくはないのが正直なところだ。幸いにも納期は長めにもらっているので多少の失敗を挽回できる事ではあるがその時間がもったいない。

明日が最後の稼働日で13日からお盆休みに入る中小企業も多いとは思うが、私は休みを返上して仕上げる作業やテストする案件が沢山あるので休まずに通常通り仕事をする予定になっている

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ショットグラスに印刷

最近、、、多くなっているのがガラス製の成形物への名入れ印刷である。ガラス専用のインキ、つまりガラスの粉を溶かしたようなインキを使い、高温600℃で焼き付けするインキと方法を使えば絶対に剥がれないインキ膜ができる

しかしインクのコスト、高温にあげる釜の取扱に冷却等を考えると小ロットではなかなか難しいとは思う。そこまでの費用をかけてさらに強度を求めるのか?という部分でターゲットを決めなければならない

弊社で使用しているセイコーアドバンス社の1690インキはガラスに最適となっている。確かに使いやすさは良い、乾燥も150℃まで上げてあげればそこそこの密着になる。何回洗浄したらインキが落ちてくるか等はわからないが、T-15という強い版やインキを洗浄する溶剤でゴシゴシ擦ってもなかなか落ちない。前回は1000インキを150℃で焼き付けたがこれも落ちなかったので、1690インキの密着性はさらに上だと思う

ただし、成形物の表面を綺麗にアルコールで拭き取りその上に印刷をしなければ折角の高性能インキも密着が悪くなる。1つ1つアルコールで拭き取り、それから1つ1つ印刷、そして乾燥仕上げ。意外と手間暇がかかると思えば他社がやろうとしないのはなんとなく理解できる。

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パッド印刷は奥が深い

昨晩はガラスのショットグラスにおおよそ25㎜くらいの円形のベタ印刷を行った。

パッド印刷でベタを刷る場合はいろいろと注意が必要となる。パッドはなるべく固めの物が良く、あとはパッドを押すタイミング、離すタイミングなどが関係してくる。こればかりは説明書を作るわけにもいかず、勘を頼りに行わなければならない。

連続して印刷してゆくうちに段々とインキのゲル化が起こる。そこで粘度も変わってくるので毎回パットの押し方を微妙に変えなければならない。しかしそのタイミングがいつなのか、誰も説明書を書けない。温度、湿度それぞれ環境により変化があるからだ

なんとか昨晩は全てを終わらせ高温150℃で30分くらい乾燥させ、終わったのが夜中の1時過ぎだった。今朝まで釜の中で放置して、梱包。今日か明日には納品ができる

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いつまでも乾かない

ガラスの被印刷体に関してはセイコーアドバンス社のインキの場合、1000シリーズがリストにのっているが、1690Nシリーズという高性能のインキもある。

自分なりに比較してみた感想としては:

1000シリーズ:  粘度が高く使いづらいが臭いに関しては我慢できるレべス
1690Nシリーズ: 粘度が程よく印刷しやすい、密着度及びインキの膜も1000シリーズに比べると厚め?しかし             臭いが独特で長時間作業する場合は少々頭が痛くなる

全くの個人の感想なので実際のメーカーの見解とは異なるかもしれないが、1690Nは高性能?らしきインクなのでその分刺激臭が大きい。インキを混ぜているだけでも少々気分が悪くなるくらいだが、そこに専用の硬化剤を入れるともっと頭が痛い。マスクか何かをしなければダメだと感じたが、そこまで頻繁に使うインクでも無いのでいまのところは気にしていない。

2日前にパッド印刷でベタを刷った物を今朝触ってみたがまだインキがべたべたしており、乾いていない。やはり1690Nは高温焼き付けタイプということが分かった。今はサンプルなのでOKだが、本番はガラスをアルコールで事前に拭き、表面の脂を落としてから印刷しなければ本来の性能が引き出せない。

印刷工程だけを見ていると単純かつ簡単に見えるが事前のセットアップ、表面の処理、乾燥後の箱詰等、いろいろな作業が関わってくる

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パッド印刷でベタを刷るのは難しい

パッド印刷で何が一番難しいかと言えば、治具の作成もある意味難しい部分ではあるが、ベタ印刷だと思っている。

シルクスクリーンのインキの膜厚はパッド印刷と比較すると比較的厚いので、ガラス製品等に使うエポキシ系のインキを使うと指で触った感触が感じるくらい盛りが厚くなっている

その反面パッド印刷は樹脂版にある凹版にあるインキをシリコンパッドでひろい、それを被印刷体に転写する事になるので、どうしてもインキの膜が薄くなってしまう。どれだけ薄いかと言われれば計測できるわけでもないのでわからないが、おおよそシルク印刷の1/3~1/5と言われている。

ベタの場合はムラが目立つ。版の隅から隅まで均一にインキがのっていなければすぐにわかるくらいベタ印刷は難しい。ましてや成形物が透明の場合はもっと難しく、少しのムラでもわかってしまう。

製版が綺麗にできて、インキの希釈、そして転写のタイミングがちょうど良くなったところでパッド印刷のベタ印刷が初めて綺麗にできた、といえる状況になる。

パッド印刷のベタ版を作る時の露光時間も工夫しなければならない、試行錯誤にあれこれ何度もやってみていろいろな結果が出た中で最適な版を使う事になる
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100線のパッド印刷

シルクスクリーンでは線数が多い印刷は難しい、もちろんUV印刷になれば可能ではあるが、コスト等を考えるとあまり決まりそうな案件でも無い。

その点パッド印刷の場合は線数が大きくなっても印刷ができるし、綺麗に再現ができる。写真はわかりずらいが100線の印刷をパッド印刷にて行った。上の方はベタなのでその下のぼかしを出す部分を100線のデータで製版、印刷してみた。ベタと線数の多いのを一度に印刷、酒のグラスに印刷となる。

ベタの部分は印刷面積が大きくなるのでどうしてもムラが出る。多少無理な印刷面積を再現することになっているので、ベタの部分の完成度はあるていど了解を得ている。本当に綺麗に再現となればベタ部分と網部分の2工程、又は網の部分の横幅を小さくしなければならない(今回はパッドの角度で最大限の120度くらいのアングルで無理やり印刷をすることになった)

網点(グラデーション)のパッド印刷、可能です。

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メーカー推奨では無い組み合わせ

PP素材はインクがつかない、というよりもつきにくい。弊社ではいつもPP素材への印刷をしているので、PPに密着するインキはあるが、それでもPPの素材によっては密着が確認できない。

特にザラザラしている風の素材へには密着しないのを確認している。以前たまたま依頼があり、なんとかならないかといろいろと試したところ、あるメーカーのPPインキと他のメーカーの硬化剤を混合してみたところ、密着を確認することができた。もちろん過度な力で引っ掻いたり鋭い刃物で引っ掻けばとれる、しかし普通に使うには問題ない密着強度を確認できたので以来そのコンビネーションを採用している。

今回のPP製マグカップも同じような素材で一応テストはしたが、やはりつかなかったのでいつものコンビネーションでパッド印刷を行った。

1度押しでは綺麗に出ないので、2度3度と印刷を重ね、小ロットの5個ではあったが、仕上げる事ができた。失敗しても拭き取りができる素材なので、重ね印刷ができるとは言えるが、なかなかの難しい印刷でもあった。

今日も少し仕事をして午後からは子供を連れて配達に出ようと思う。明日は大掃除、あっという間の新年になりそうだ

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PP素材にはインクがつかない

PP素材のカップに墨1色でパッド印刷、何度もやっているので想像はしていたがやはりインキの密着が完璧では無い。

テープ剥離は合格だが爪剥離では取れる。以前行った方法でやれば恐らく密着するとは思う、世間では仕事納めになっているが、弊社は明日も稼働することになる。

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