印刷ブログ
BLOG

...45678...

天皇退位の日は 治具作り

本日は平成天皇退位の日、祝日となるが、弊社は少人数で動く。私の変人ぶりなのか、人がまとまって休んでいる時には出かけたくない、混雑、渋滞、そして割高。折角の休みなのに渋滞で疲れてイライラしては休みの意味が無く、本末転倒だ

 

近場でのんびりするか、仕事をして、その代りGW明けのバタバタにならないように準備をする。蓋を開けてみれば、、、GW明けもバタバタしない、という落ちになるかもしれないが、それはそれで仕方がない。前々から準備をして用意をすればすぐに走れる。他人が準備体操をしていない時に準備体操を行い、スタートラインに立てばすぐに走りだせる。ある意味競技ではルール違反ではあるが、、、仕事は皆で並んでよーいドンでは生きてゆけない

 

昨日調整していた小さな円柱形の小物、もう1つの案件は1周グルッと回さなければならない。歯車の遊びも1mm程ある、その遊びのせいで絵柄が歯車が当たってしまう、なので遊びを最小限にするためにホームセンターでみつけたC型ワッシャー。これを歯車の遊びに押し込み、遊びを1mm以下に調整すればできるのでは?と思いついた。1個9円、歯車は全部で4個なので改造費はたったの36円だ、アイディアと試行錯誤は数時間かかったが、これができれば来週までの校正が一気に仕上がる。

4/30~5/2までは正面のドアを閉じたまま場内はフル稼働だ、5/3からGWの後半は晴れ模様、ほったらかしの子供とは近場の山でキャンプをする約束をしている、果たして遂行できるのか。。。まだPCのデータ移行が終わっていない(汗)

黒い板にDIC156という赤を再現

写真では公表はできないが、暗いメラミン化粧板という板にDIC156という黄赤を再現、原色で存在するが、それでは色の沈みがでてしまい、黒っぽい赤になる。

 

そこで白とオレンジを混ぜて、故意にDICとは異なる色を再現し、印刷をすると指定DICに近くなる。こういう工夫も必要だが、シルク印刷ならではのコツになるのであろうか。今週はなんだか寒い、続きいろいろな案件がやってきているが、今のところは順調に仕上げることができるものなので、気持ち的には楽だ。

 

年度末がやってきていると感じる、今週は2つほど大きな印刷があるが、ロットではなく成形物そのものが大きいので、昼間の現場では不可となり、夜コツコツとやることになるであろう

黒い不織布に蛍光の黄色を再現

黒い成形物へ蛍光色や黄色を再現するのは難しい、その場合は白インキをベースに印刷、そして2~3ストロークでの重ね印刷

 

いろいろなコツや技が必要だが、これも慣れであろうか、、、最初はうまくいかないことも、何度もチャレンジし、経験を積めばできるようになる。

 

写真は黒い不織布にDICの蛍光っぽい黄色、さすがに1回ではダメなのでちょっとしたコツで再現をする。100枚だったが、弊社にはこういう小ロットがちょうど良い

PPの成形物にパッド印刷

傘の取っ手はPP製だ、通常丸いのでスクリーン印刷ではなく、パッド印刷になる。しかしPP専用のパッドインキが無いので、スクリーンインキを代用。

 

もちろんコンクを特注すればOKなのだが、白以外は弊社では滅多に使用しないし、注文しても余ってしまう。パッド印刷はインキの使用量が少ないので、100gもあれば十分、それどころか余ってしまう。1kgも買ったならばいったい何年分の在庫であろうか、というレベルだ

 

そこで特別な希釈溶剤とインキを2回拾って1回で押すと濃くなる。通常は2度押しをするが、今回のデータは細かいので2回押しではズレや潰れが懸念されるので1回のみ。1回と2回であきらかな違いが確認できた、これは今までやったことがない方法だが、確実に濃く印刷できる技術となったので弊社の強みにもなる。合計で700本程だが、どうすればよいかと週末悩んでいたが、これで一気に解決。2日で仕上がり、月内納期に間に合うこととなった。1時間で100本以上刷れるスピードをつかんだので、今日ですべてが終わり、水曜に出荷ができる。今週はこちらが悩みの種ではあったが、これで他の仕事も順調に仕上げることができるであろう。

 

週末は別事業で来客があり、土曜の午後から日曜までは現場に入れないが、土曜の午前である程度仕事を進める予定なので、来週の準備もかねていろいろできるとは思っている

夜に全神経を集中する

サンプルで出した突起のある1mm以下の成形物の文字列の上に、オレンジでの印刷の試作が入った。商品がもちこまれたのが昨日、そのまま夕方からセットを行い、夜23時には仕上がった。

 

電話や来客、日中の場内での調整がある私にこのような難しい仕事は夜以外はできない。週末があれば良いのだが、翌日納期なので待っていられない。全神経を集中、コンマ0.1mmでもズレがでると綺麗に仕上がらない。何度も拡大鏡で位置を合わせ、もらった練習用サンプルでスキー時の角度、方向、力を試いざ本番。

 

朝まで徹夜は覚悟していたが、おもったより順調に進み、23時には終わった。これで今日は他の案件に集中できる。しかし連日の神経を使う作業で頭が疲れている。体はなんとか寝れば回復するが、頭の方は連続の神経をすり減らすような仕事でどうにもならない。今週はまだまだ小ロットの試作が続くが、土日をフル稼働させて全て仕上げようと計画をしている。それまでは量産でやらなければならない案件をどんどんこなす体力仕事が待ち受けているが、これは気力で乗り切れる。

 

難しい案件の試作も時間さえ割けばなんとかなるものばかりだ、土日は電話も出ずに休業サインを出し、集中しようと計画している。

乾燥不良

とある塗装されたアルミ風のケースにパッド印刷、今までは60~80℃ほどで焼き付けをしていたが、今回も同じく同温度。しかしインキが密着不良として出てしまった。

 

文字列が細かい、細いので、その分の接着面積が狭いからが原因か、又は温度の低さが原因かはわからないが、120℃まで温度を上げ、30分ほど効果。引っ掻き、テープ剥離両方とも問題がない結果となったので、再度量産。お客様にはご迷惑をおかけしてしまったが、幸いにもまだ消せる状態だったので、すぐに消去し、再度印刷。硬化剤も規定通り入れ、120℃で30分ほど。あとは梱包をして送付するだけだ。

 

こういったミスは避けたいが、いろいろな成形物と素材、そしてデータがやってくるので日々試行錯誤の繰り返しとなる。今回の件でこの筐体への乾燥温度やコツを覚えたのでこれが経験となり次回は同じことを繰り返さなくなる。ミスは避けたいが、やはり人間の仕事、ミスが出てしまう。いかにミスから学ぶか、日々前進しなければならない。

 

今週は他にタイトで難しい案件が1つ迫っている、こちらも先週試作が完了、あとは量産だが、3種類のうち2つは成形状態がサンプルと異なり、特殊治具を作成しなければならない。火曜日の夜に行う予定だ。この位置合わせにシビアな印刷、日中の慌ただしさの中ではできない。誰もいない静まり返った場内で一人コツコツやらねばならない仕事が待ち受けている

レーヨンに白を印刷

レーヨンという絹の素材がある、こちらに白をなるべく強く印刷をしてほしいという依頼。 レーヨンに密着するインキが3種類ほどあり、そのうち一番作業性が良いインキでトライ。

 

あっけなくNGだった、、、レーヨンに吸い込まれてしまい、白の再現が恐らく20%程度、SG740だった。こちらのインキがOKであれば作業性が良いのだがあきらめるしかない。SG410でもトライしてみたが、やはり素材にインキが吸い込まれてしまい白の再現性が80%程。どちらも希釈はほとんどしていない。

 

最後に弊社にある特殊高濃度インキでトライ、、、ドンピシャだったが、問題が、、、密着はOKで白の再現性もほぼ100%に近いが、作業性が悪い(汗) 印刷は問題はないのだが、、、粘度の高いインキなので作業性が悪く腕力を相当消費する。合計で1000枚、恐らく終わっている頃には腕の筋力が相当つくであろうかの量産だ。しかしここはお客様の再現性を優先し、やるしかない。仕事をしながら運動ができると思えば一石二鳥だ

髙くできるホルダがなければ

成形物の高さがある場合は特殊な髙さを調整できる印刷台が必要となるが、ちょうど連続印刷で使用中でその版を外したくはない。

 

個数は3個程の小ロット、なので無理やり近くにある枡を使い髙さをUPし、強力なテープで版を固定する、これで印刷台の高さをUpすることができ、木製の枡の側面に印刷ができる。専用の道具があれば楽ではあるが、無い時はどうやればできるかを試行錯誤すれば余計なコストや時間をかけずに印刷ができる。

 

創意工夫、なんでも考え悩めば解決策が導かれる。今週も土日は仕事だが、小ロットに集中することになる

機械の改造で作業性をUP

対外的には28日を仕事おさめとしているが、29日も引き続き難しい案件を続ける。 これが終わればひと段落で年明けまでのんびりしようと思っている。

 

バキュームの小さな穴に、オークションで落札したバキュームを接続、これで版離れがよくなり作業効率が劇的にUPすることになった。少しの改造で効率化をはかる。年始からのスピードもUPできる。

 

長岡市にはこのような改造をいとも簡単にできる企業が多い、今年もいろいろあった。あとひと踏ん張りだ。

 

回転パッド印刷

パッド印刷でも特殊な印刷方法が存在する、これは機械ではなく自作でつくるしかない。もしかしたら機械があるのかもしれないが、小ロットには全くの不向きだ

通常パッド印刷は成形物を固定してパッドを押し当てて転写する。しかし今回は百万塔という五重塔を丸くしたような成形物でその固定台座、それも凹みのある部分にぐるっと1周印刷だ。

回転スクリーン印刷でもできないレベルで面積も狭い、さらに突起している部分と印刷面が近すぎて回転スクリーンでは不可能だ

さらに、、、1つ1つ職人が木を削っているので個体差がある。これには泣かされた。

なんとか3日かけて調整を行い、ああでもないこうでもない、と試行錯誤をしながらなんとか印刷できるまでにたどり着いた。今までで一番難易度が高い印刷、といっても過言ではないと思う

工夫次第ではなんでも印刷できる、少々精神的に疲れてしまっているが、なんとか調子が出たし、アイディアもできた。考えることが楽しいし、それが刺激、経験となる

解決方法ができ、スムーズに行くようになったので気が楽になった。今週もあと2日だが、土日も稼働予定だ
kaitenpad
...45678...