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アクリルプレートに全面ベタ印刷 アニール処理

アクリルのプレートに6色の印刷、これは難易度が高いが弊社に舞い込んできて、昨年より続いている。慣れればピンホールと埃塵を気を付ければよい。4色目は全面ベタなのでアクリルのゲート処理をしてある部分に溶剤が入り込みクラックが起きやすい。

 

それを防止するために成形物をあらかじめ80℃でアニール処理する。これを行うことでクラックの防止になる。クラックが起きにくい新しいインキが販売されているが、取引先の都合上で昔からのインキを使用してほしいと、、、せっかくの新商品なので使用したほうが良いという提案もしたが、通らなかった。なんだか最近融通が利かないことが多い(汗) しかし、下手に変えておかしくなるよりは、というのも理解はできる。

 

今日は土曜だが、普通に稼働。どんどん案件をこなせる3連休だ、週明けにはまたフル稼働できるよう3連休でこなせるだけこなしたい。

突起している成形物にスクリーン印刷

わずかに突起している成形物、そこに社名が突起している。ピッタリにオレンジ色で印刷をしたいという。コンマズレがあってもNGだ。

 

これは難題だと思い、とりあえずチャレンジしてみたが位置合わせをしっかりすれば問題はなさそうだ。問題は発色で、黒い成形物にオレンジなので色負けがおきる。3回重ねてみたが、そこそこ指定色に近いのでこちらでとりあえず見てもらう。白を印刷し、その上にオレンジを刷ったサンプルもあるがやはり同じデータなのでコンマ0.1mmくらいであろうかズレが出た。さすがにこれをピッタリ合わせるとなると難しいし、量産で続くとなれば尚のこと、そして消せない素材だ(汗)

オレンジに白を少し混ぜれば見た目は違うが刷った時の色が指定色にちかくなるはず、量産前の急ぎなのでサンプルは(恐らく展示会であろうか?納期が短い)3回刷りで、本番量産の時はもう少し試行錯誤が必要になりそうだ。しかし今年は難し印刷が多い、今日は妻の誕生日なので少しだけ早く仕事を切り上げでかけようと計画しているが、週末は小ロットに印刷イベントでフル回転だ

 

コンマmmまでの位置合わせ

メイバンに6色のスクリーン印刷、印刷そのものはそれほど難しいわけでは無いが、、、問題は位置合わせだ。mm単位の位置合わせは目視で確認できるが、コンマmm単位、それも1/1000の数値までを先方が顕微鏡を駆使して指摘してくる

 

こちらは拡大鏡を使いトンボを合わせてなんとか印刷、人間の目と拡大鏡での調整、位置合わせになるので1/1000までの単位はさすが合わせることは人間業を超えている、と伝えるがなかなか伝わらない。。。これでもかというところまで集中して人間の限界で合わせたサンプルを提出。あとは結果がどうなるかだが、正直量産になればここまで全てピッタリに合わせることはまずできない。

 

微細な印刷、これはやめときましょう(笑)

文字が細ければ何回も版を洗浄

文字やデータが細かい場合はデータを多少なりとも調整することを先方にあらかじめ確認をとるが、それでも綺麗に印刷するには連続で印刷ができない。

データの調整は見た感じ1-2回くらいで目詰まりがおきそうな極端に細い線であったり、使用するインクが目詰まりしやすい場合に調整を行う。 ある程度調整したら、印刷をしながら目詰まりを確認して版を何度も洗浄する。

データを限りなく太く・大きくできれば目詰まりが出ないかといえば、そうでもなくインクの種類によってはいくら大きなデータでも目詰まりを起こす。どのくらいで調整すべきかはもう勘にたよるしかない

ABSインクで密着するポリスチレン風の素材のミラーだったが、個数は100個ほど。データは調整してあるが、細い線があるのでメッシュは300、15個くらいで中断し版を洗浄、これを6-7回繰り返した。綺麗に均一に印刷するにはこのくらいの手間暇を惜しんではいけない。印刷は手間暇かかる仕事なので手間暇が嫌であれば印刷など最初からできない仕事でもあったりする(笑)

無事終了、ばらつきも少なく完成した。7回洗浄したが1時間ちょっとですべてが終わった。やはり綺麗に印刷ができると気持ちがよい

mirror300

どうすればもっと綺麗に印刷できるか?

一度で完璧な印刷などできないと思っている。素材も様々であり、いろいろなデザイン、そして色に大きさ。

成型物に印刷をするには常にどうやればもっと上手くなるか?を考えなければならない。一度でいきなりプロのように印刷ができることもなく、高価な製版の機械に道具と半自動印刷機をそろえたからといって綺麗に印刷ができるとは限らない。逆に手作りの受け時具や印刷機を使って手刷りを行ったほうが綺麗になる場合もある。

弊社では1つだけ流れの印刷がある。PP製のケースに小さな3-4ptくらいの文字列を印刷しなければならない、PPインクなので詰まりもあるので作業性は悪いが、いろいろな試行錯誤に溶剤をつかうことにより、連続印刷できる回数が増えてきた。

今までの製版も工業製版で行ってもらい綺麗になった。そしてインクの希釈にスキージの圧力などすべてをだんだんとマスターしてくるようになり、今ではかなり小さな文字列でも綺麗に再現できるようになってきた。虫眼鏡で見えるくらいの小ささではあるが、よほどの細かい文字列で無い限りほとんど綺麗に出ている。こういった結果を見ることになると印刷をしていて嬉しくなる。

検品で1つ1つ確認はしないが、自分なりに綺麗に仕上げたいと思いながら行っているので徐々に品質が上がっていることは把握している。初回サンプルでOKとでた品と比較すれば明らかに綺麗になっている。

綺麗な印刷がしあがると気持ちが良い、印刷をしていて良かったと思う瞬間でもある
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