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ポリプロピレンへの密着を強化する

とあるポリプロピレンのノベルティグッズへの密着強化テストを23日の祝日に行った。静まりかえった祝日はテストがしやすいので、いろいろとやってみた。

ポリプロピレン素材にはPPインキを使用すれば問題は無いが、それでも100%密着はしない。メーカーに聞いても爪ひっかきテストでかなりの力で擦ればインキが剥がれる、しかしそんな力で何度も爪を立てて引っ掻く人はいないであろうというやり方だ。

今回はサンプルを預かりそちらのj引っ掻きもテストしてみたが、やはりインクがあっけなく取れてしまう。PPへの強化密着印刷は何度か行ったことがあるので、自分なりのアイデァと工夫でテストをやってみたが、それなりに密着度が上がっていると思う。アイディアとやり方を公開したいとは思うが、それなりに苦労をし試行錯誤したやり方なので今の時点では非公開にしようと思っている。それほど難しい内容ではないのだが、、、

テストサンプルは返却しなければいけないので、試行錯誤でテストをした単体はそこまで引っ掻かずに、クライアントに送付してテストをしてもらおうと思っている。

同じものがもう1つあれば自分でいろいろテストをするが、1つしかないので来週のテスト結果報告を待つことになる。こちらの密着が良好と判断されれば量産になるのかもしれない。

PP製のタンブラーに回転シルク印刷

おなじみのPP製のタンブラーにシルク印刷を回転で。 同じ某メーカーの品でもある。今まで何度も手掛けた型番でもあり形状のタンブラー、しかし癖がある。。。

数量は100個だった、デザインがシンプルだったので意外と早くでき完了、しかしきり掛けのある変形しているタンブラーなので少々気を使うが以前やったことがあるので問題は無い。これはもう経験としか言えないかもしれない

PPTインクの白で印刷、納期よりも早めに完成、あとは梱包をすれば納品できる。年末年始、まだまだギリギリ間に合いますが、数量次第かもしれません

年始は1/3よりフル稼働します、お急ぎの案件はメールでお問い合わせください

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アミ点グラデーションをクリヤーファイルに

一見1色に見えるかもしれないが、アミ点があるグラデーションの文字列をクリヤーファイルに印刷する。この案件は3年ほど前にあったが、その時はデータをもらう前に黒1色だと聞いたのでそれなりの安い値段を出した。

ところがデータが届いてみれば黒1色ではあるが、それでは再現できないようなデータになっており、急いでカラー分解にだし、2色でしあがるようなデータと版を作った。版は300メッシュで用意して、2色。

シルク印刷を知らない人は1色に見えるらしい、もちろんなかなかわかりにくいとは思う。 今回はそれにK100の文字列が加わるので合計で3工程、2色となっている。アミ点なので目詰まりがあり、素材もPPなのでいくら遅乾溶剤をいれても限度が出てしまう。

10枚もすれば詰まってしまう。100枚なので10枚x10工程やり、翌日に同じ工程で2色目を行う。なかなかしんどい作業でもあるが完成すると綺麗な絵柄になってくれるのでやっているほうとしてもうれしい。もう少し単価が良ければいいのだが(笑)

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PP製のタンブラーでの問題点

先日はPP製のタンブラーの印刷セットアップを行っていた。特殊なタンブラーで側面に凹みがある、そしてその溝が底まであるので受け治具がうまく回転しない。なんとなく解決方法はあるが納期的にその治具を作成している余裕がない。

指定位置よりほんの5mm程ずらせばなんとか印刷できるところまで工夫した、そして了解が得られたので本日量産をしようと思っている。

その他やはり最近の外国製PPにある問題だが下処理をしなければインクが密着しない。軽くこすっただけでは落ちないがやはり強い力でこすると爪で剥がれる。ここまで爪でこする人はいないであろう力だがそれでもNGだ。下処理をしてサンプルで印刷したら問題なく密着が確認できた。

特殊形状のPPタンブラーへの回転シルク印刷、小ロットでも可能です
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PPポリプロピレンへの印刷

最近PPへの印刷が増えているが、時代の変化を感じることが多い。

以前は日本製PPだったが、ノベルティのPP成形物は外国製が多い、ここ数年前までは中国製だったが、今はベトナム製が多くなっている。PP成形に使う素材も国により不純物が異なるので、そのままPPインクでは密着しない場合が多い。

PP処理・未処理でも密着するインクで印刷するが、やはり100%完璧とは言えない。日本製のPPの場合はほとんど下処理をせずに印刷しても完璧な密着ではあるが(もちろんプラズマ・フレーム処理をすればより完璧になる)、外国製の場合はそれがNGとなる。

その分下処理の工程が増えるので手間暇が増えてしまい、印刷単価に反映せざるを得ないが、ノベルティへの印刷=差し上げてなくなるものなのでみなさんなるべく低い予算で印刷をご希望される。かといって日本製のノベルティは高い。なかなかうまく行かないが単価よりは密着性の方がきになるのが私の心配性という性格かもしれない

PP製の成形物への印刷、小ロットでも可能です。

吸わぬなら吸わせてみようバキューム台

クリヤーファイルや紙など、版にくっついてしまう素材や薄い素材はバキューム台という印刷台をつかって、素材を吸い込んで吸着しておきながら印刷する

そうすることにより印刷後に素材がくっつかずにじまないできれいにできる。 重量のある成形物であれば吸わなくとも重みで大丈夫だが、薄い素材や軽いものはNGだ。

クリヤーファイルにたくさんのポケットがついているファイルがあり、そちらの印刷が少々大くはいってきた。吸引台ではやりにくい形状だが、スプレーのり等をつかうと素材が汚くなってしまう。サンプルはそれでよかったので最後にアルコールで綺麗にしたが、本番で1000枚を超える数をアルコールで綺麗にするには少々時間がかかる。

吸引台でなんとかできないかと思い、土台が高めな独自のバキューム台を自作し、印刷部分にはドリルで小さな穴をあけ、吸引できるように改造した。あとはこれを台にセットして隙間をテープで埋めればかなりの吸引力がでるのでスムーズに印刷ができ、表紙の裏面を汚くせずに印刷ができる。こういった工作が好きなのでまったく苦にはならないし、素材もあまっている破材で作ったのでコストはゼロ、時間だけとなる。大した吸引力ではないかと思えばきちんと吸引してくれるところまで確認ができた。

ちょっとした工夫をすることで印刷の効率が劇的にUpする。PPTインクを使うので目詰まりが多いので、スピードが大事だ。おそらく50枚くらいは連続で印刷ができるようになるとは思うが、今週の作業開始でどのくらいの効率でできるかを感じることになるであろう
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取っ手付きのマグカップは難しい

取っ手がついているマグカップへのシルク印刷は難しい。回転させて印刷するので通常の回転シルク印刷となんら変わりがないのだが、1つ邪魔になる部分がある

それが取っ手だ。取っ手があることにより版にあたりうまく回転ができない。プラス取っ手の位置によっては回転治具にあたってしまい回転を邪魔する。取っ手の位置が上部より離れていれば比較的回転がさせやすいが、たまにぎりぎりのところに取っ手がある商品がある

回転させたとしても途中で治具の下にあたり回転がとまるので、回転できるよう治具の底にスペースをつくらなければならない。回転治具も普通の車輪では取っ手にあたってしまうので、一番小さな回転歯車をホームセンターで見つけて設置させる。治具も歯車が回転できるように彫刻刀で削ったり電のこぎりで切ったりといろいろな作業を行う

すべてをクリアーした段階でテストを行い、うまく回転するようになったところで量産を始める。今回のマグはPP製で円柱形というよりは多少円錐形になっていたので、昨日はそのセットアップで3時間以上もかかってしまった。しかし一度決まればあとは早い、と思ったが、、、PPインクなので目詰まりが出る。とりあえず10個連続で印刷してみたが、10個ちょっとで小さな文字の目詰まりが出るので、何度も洗浄をしなければならない。台風が去ったあとなので比較的涼しいのでもう少し連続でできると思うが、手間暇をかけて印刷することになる。

セットアップや目詰まりなどは見積もりの段階ではなかなかわらからないので、どうにもならないが、こうやって四苦八苦して印刷ができるようになるとなんとなく安心する。

取っ手付きのマグカップへのシルク印刷、お問い合わせください
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どうすればもっと綺麗に印刷できるか?

一度で完璧な印刷などできないと思っている。素材も様々であり、いろいろなデザイン、そして色に大きさ。

成型物に印刷をするには常にどうやればもっと上手くなるか?を考えなければならない。一度でいきなりプロのように印刷ができることもなく、高価な製版の機械に道具と半自動印刷機をそろえたからといって綺麗に印刷ができるとは限らない。逆に手作りの受け時具や印刷機を使って手刷りを行ったほうが綺麗になる場合もある。

弊社では1つだけ流れの印刷がある。PP製のケースに小さな3-4ptくらいの文字列を印刷しなければならない、PPインクなので詰まりもあるので作業性は悪いが、いろいろな試行錯誤に溶剤をつかうことにより、連続印刷できる回数が増えてきた。

今までの製版も工業製版で行ってもらい綺麗になった。そしてインクの希釈にスキージの圧力などすべてをだんだんとマスターしてくるようになり、今ではかなり小さな文字列でも綺麗に再現できるようになってきた。虫眼鏡で見えるくらいの小ささではあるが、よほどの細かい文字列で無い限りほとんど綺麗に出ている。こういった結果を見ることになると印刷をしていて嬉しくなる。

検品で1つ1つ確認はしないが、自分なりに綺麗に仕上げたいと思いながら行っているので徐々に品質が上がっていることは把握している。初回サンプルでOKとでた品と比較すれば明らかに綺麗になっている。

綺麗な印刷がしあがると気持ちが良い、印刷をしていて良かったと思う瞬間でもある
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夜中1:00に終わった ギザギザのPPファイル

スムーズに終わるかと思った表面にザラツキのあるPPファイル、取っ手と表面の下側の2箇所にシルバーで印刷だった。PPインクの透明が無かったので注文、業者も忘れていたのか希望の日にインクが来ない。週末は子供と約束をしていたので金曜中に終わらせる予定だったが、月曜になってしまった

素材への密着は確認済み、そして似たような形状のファイルには印刷をしたことがあるのですんなり終わると思いきや、24時を回ってしまった。

取っ手の部分は1つだけ平らでないロットがあり苦労したが、なんとか見れるところまで印刷ができた。問題は本体の部分で小さな凹みでできているギザギザの線が無数にある。初めはパッド印刷でなんとかなるとは思ったが、PPインクとの相性が非常に悪く、そしてベタ面が多い。一応版を作っていろいろやってみたがやはりベタ面が綺麗に出ないので再現にかけている。

仕方なくシルク印刷に切り替えたが作ってあった270メッシュの版では凹みの部分にインクが入らずにかすれが目立ってしまう。150/200メッシュで再度版を作成していろいろと試しているうちに24時になり、最終的には150メッシュの版でインクを乗せずに適度な印刷圧で刷るとかなり綺麗に再現できることを発見した。

それでも1回で完璧に綺麗には出ない、凹みの部分に均一にインクが入り綺麗になるまでには何度もやった。幸いにも素材がPPなのでやり直しができたので、何度も納得がいくまでやり直した。1回で綺麗にできる固体もあれば3回4回かかったものもあったが、不幸中の幸いではないが合計5個の小ロットなのでなんとかなった。 印刷の圧力、インクの希釈、スキージの押し具合のすべてが完璧になったところで綺麗に仕上がる。100%とはいえないが何度もやり直して95%以上の再現ができたとは思っている。100%の再現をするには恐らくいつまでたっても終わらないかもしれない。

固体も若干の差があったので、1つ1つ位置あわせを行い、印刷をした。いろんな苦労をしていろんな素材や形状に印刷をするチャンスを与えてもらっているので、これがしんどいとは思わない。身体もいつまでも元気でいれるとは思わないが、納期に間に合わせるためには寝ないでも仕上げることは年に何回かあるのでなれている。

火曜日はお盆明けの仕事を進めようと思っている。この難しいPPファイルが終わったのでお盆前はホット一安心になった
seki

イソホロンという溶剤

PPのケースに沢山印刷する案件があるが、PPインクは乾きが早く版の目詰まりが多い。毎回洗浄していると手間だが、どうしても連続印刷ができない。もちろん設備投資をしてUVインクにすれば解決はできる、しかしその設備投資が回収できるかと言われればわからない。

バブル時代であればメーカーの方も先が読めてある程度のコミットはしてくれたのかもしれないが、今は世界経済に左右されるおかしな時代になっているので、誰もコミットをしようとしない。つまり在庫も持たなければフォーキャストも出したくなくなる時代になっている。

弊社のような零細企業もリスクはとれない、銀行借入をすればよいのかもしれないが何かがあったときのリスクを考えると自分で難儀な思いをしていつでもリスク回避ができるようにしなければならない。

T-950というメーカー推奨の一番乾きの遅い溶剤(=目詰まりがおきにくい)を使っていたが、それでも効率が悪かった。

イソホロンという溶剤をPPインクに希釈して印刷をすると超遅乾溶剤よりさらに乾燥が遅い、つまり目詰まりが起こりにくくなる。昨晩イソホロンとPPインクを混合して印刷、インクの剥離テストを行ったが問題なく合格という判断になった。目詰まりも少なくなり、多少なりとも連続印刷が可能となり、効率がよくなったことは嬉しい結果かもしれない。

しかし被印刷体が変わったら必ず密着試験を行わなければならない溶剤だとは思う

isohoron