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ショットグラス6個に回転シルク印刷

これは私が今までやった中でも超小ロットの部類に入るかもしれない。サンプルで1-2個といった回転印刷を行ったことは何度かあるが、本番の量産が6個というのは初めてだと思う。

通常であれば嫌煙されるであろうロットであり、ほとんどどこも受けてくれないという依頼ではあったが、私なりの秘密兵器の治具を作成してあるので、それを使えばすぐにできると思ったが、ドンピシャでできた。セットアップも通常の時間より早くでき、印刷も1時間もかからずすべてが終わった。

あとは底面にパッド印刷をしなければならないが、まずは側面に印刷したインクを高温焼付けし、2-3日おいてから底面の印刷をしようと思っている、これが終わればもう1つの小ロットの多色アクリルケースの印刷がまっている。これらが終わればひとまずゴールデンウィーク前の急ぎの難しい案件が終わるのでほっとしている
shotglass

ショットグラスに印刷

最近、、、多くなっているのがガラス製の成形物への名入れ印刷である。ガラス専用のインキ、つまりガラスの粉を溶かしたようなインキを使い、高温600℃で焼き付けするインキと方法を使えば絶対に剥がれないインキ膜ができる

しかしインクのコスト、高温にあげる釜の取扱に冷却等を考えると小ロットではなかなか難しいとは思う。そこまでの費用をかけてさらに強度を求めるのか?という部分でターゲットを決めなければならない

弊社で使用しているセイコーアドバンス社の1690インキはガラスに最適となっている。確かに使いやすさは良い、乾燥も150℃まで上げてあげればそこそこの密着になる。何回洗浄したらインキが落ちてくるか等はわからないが、T-15という強い版やインキを洗浄する溶剤でゴシゴシ擦ってもなかなか落ちない。前回は1000インキを150℃で焼き付けたがこれも落ちなかったので、1690インキの密着性はさらに上だと思う

ただし、成形物の表面を綺麗にアルコールで拭き取りその上に印刷をしなければ折角の高性能インキも密着が悪くなる。1つ1つアルコールで拭き取り、それから1つ1つ印刷、そして乾燥仕上げ。意外と手間暇がかかると思えば他社がやろうとしないのはなんとなく理解できる。

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