印刷ブログ
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急ぎの連続、しかしやらねばならない

昨晩は急ぎのバスフロント幕、ターポリンという素材に2色印刷が入った。こちらは先週から依頼があり、納期はある程度あったのだが、昨日になっていきなり最短で欲しいということになった。印刷は夜までやったので、あとは今日の午前中に仕上げる事ができるであろう

もう1件は某大手企業のボールペンに名入れ1色、一見簡単そうな印刷ではあるがロゴの大きさの指定があり、これがパッド印刷の許容範囲を超えている(120°以上)。一度はパッド印刷で試験をしてみたが、やはりうまくいかなかった。そこで曲面印刷(回転印刷)をおこなってみたら意外と綺麗に出たのでこれは問題ないであろうという判断となった。こちらの回転印刷も見てしまえばものすごくアナログな手法ではあるが、以前ボールペンにベタ印刷があった時に考案した方法で役にやっている。もう少し時間があれば工夫をしてそれ専用の機械を自作したい。

大手企業のロゴなので写真はNGだと思い、投稿は控える事にするが、以前いた業界のトップシェアをもっている企業のロゴだったのでなんとなく懐かしかった

ベタ印刷が苦手なパッド印刷

先日は小ロットのボールペン名入れを行った。ボールペンへの名入れは手慣れたものなので、すぐに終わるかと思えばこれがかなり苦戦した。いつもであれば製版をし、そのまま試し刷り、本番~、となり、早ければ何百本あっても1日もかからない。

今回は文字ヌキのベタ印刷となり、私のなかでもパッド印刷はベタが苦手という事は意識していたが、実際はなんとかなるであろう、と初めて見た。しかしこれがなんとかならない、どうしても色むらが出てしまい、更に一番ムラが目立つ白のベタ印刷であった。

パッド印刷で2回3回と黒で重ねた時は綺麗に仕上がったが、実際の色(白)では何度パッドをおしてもムラが消えない。納期は土曜、実験している余裕も無く、最後の解決方法としてできるか否かでシルクスクリーンの逆さ刷りを行ってみた。

版は270メッシュのバイアス、製版したすぐ横には弱めの両面テープを貼りつけ、うまくペンが回転するように配置、1-2個自宅に余っているペンで試験してみたが、インキのムラはまったく出ず、綺麗に仕上がった(自分ではそう思いたいが、、)。 強いて言えばメッシュを300にすればもっと線が綺麗に出たかもしれないが、インキの膜が少なくなり、地の色が出るかもしれない懸念があったので、あえて270にしてみた。

配置と位置合わせの問題があるが、これは正確な治具を作る時間があれば多分解決できると思う。

100%の方法とは言えないが、ある程度のインキの膜が確保でき、ムラも出ず、ボールペンにベタ印刷ができたので、これでクライアントには納品をすることにした。仕上がりはクライアントに決めてもらい、ご満足いただけるようであればうれしいが、それは私が決める事ではないので、ご判断をおまかせすることにした。

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