先日は矢羽根板に印刷できないか、という依頼があった。恥ずかしながらこの問い合わせが来るまでは矢羽根板というものの存在を知らなかったくらい、上棟祝いに関しての記憶が全く残っていなかった。我が家がたてられたのは私が幼稚園に入ったころであるから、その時の記憶もないし、子供ながらに家が建っているのが面白かったくらいしか覚えていない。
実際には本家が建ったのは私が生まれる前であるから、仕方がないのであろう。追加で建てた2件目の方の記憶しかないくらいである。
矢羽根板印刷は問題なくできるのですぐにでもとりかかれるが、べニア板の質によってはインキののりが悪いかもしれないので、インキの希釈に気を使う事になるかもしれない。
5色の鶴亀のデザイン、綺麗に印刷すればかなり立派なものになるに違いないから楽しみでもある。インクジェットが仕事をこなす時代になってはいるが、まだまだアナログ方式で印刷する物は世の中沢山あるし、これからもそれは絶えず出てくると思う。何でもかんでも機械に頼るのではなく、人間の手わざでできる印刷物を受けるのが弊社の強みともいえるかもしれない