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落版

先日はそれほど忙しくもなく時間に余裕があったので、落版作業を行った。

版代が高い、なんとかならないか、というご相談を受ける場合があるが、正直なところ版代はなんとでもなる。しかし落版の作業も決して楽ではない。剥離液をつかってゴシゴシ、硬化している乳剤を落としたあと、強力な水噴射で乳剤を流して飛ばす。その後乾燥させ、再度洗浄剤などを使い紗張りを綺麗に洗浄する。1版あたり10-15分くらいかかるが、かなりの体力を使う事になり、水と溶剤の量もかなり使う。つまりそれなりの経費がかかってしまうので、弊社の版代は妥当な価格だと思って見積もりに入れてある(他社と比較すれば相当安いかもしれない)

インクでも1000シリーズ等の硬化剤を入れるインキを使った場合は紗に影が残る場合が多い。その場合はある程度使ったあとに紗張りをしなければ版がつかいものにならないので、硬化剤を入れるような版を使う場合は多少版代を割高に設定しないといけない。

逆にパッド印刷の版は一度作成すれば落版ができないものなので、永久版ということになる。

製版の作業はそれほど面倒ではないが、落版まで考えるとなかなかの作業になる