印刷ブログ
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版の隅ギリギリで製版

写真はテトロン270メッシュ、シルクスクリーンの回転印刷用に製版を行った。

通常であればこれほど版の端っこに製版をすることは作業性の悪さからありえない事ではあるが、マグカップへの印刷では必ず行う事になる。マグの取っ手が邪魔をしてセンターに印刷できない場合(なるべく取っ手に近い部分から印刷を入れたい場合)、このような工夫をしなければならない。

当然作業性は悪いが致し方ない。スキー時は剣先なので版の端ギリギリでもなんとか印刷ができる。

昨晩は130℃程での焼き付けを行い、本日梱包予定。300個のマグカップ、両面1色、工程数としては600工程。治具の作成、製版、そして印刷。木曜日に搬入され木曜日に搬出、1週間の納期だがわりと早めに完成したとは思っている

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紫外線(UV)と印刷

UV印刷、という印刷方法があるように、印刷には紫外線(UV)がかかせない場合が多い。

UV印刷の場合はUV硬化型のインクを使って印刷をし、そのインキを紫外線(UV)を投射することにより固める、という印刷方法だ。

シルクスクリーン印刷やパッド印刷では製版をする時にUV(紫外線)を投射する。シルクスクリーンの場合は版に塗る乳剤(感光液とも言う場合がある)を紫外線の光によって硬化させ、真っ黒なポジフィルムを当てた部分だけは紫外線が投射されない。よって乳剤が硬化しないので、水現像するとフィルムの部分だけ現像され、そこにインキを流し込むことにより印刷ができる。

弊社には古くからの機械で縦横1x2m程の大きな製版機がある。これほどの大きさを製版するのは1年に1回くらいではあるが、それでもまだ大型のシルクスクリーン印刷の需要はある。できる機械をもっているところが少ないのであろうか、時たま弊社に依頼がやってくる場合がある

パッド印刷の場合は樹脂版があり、そこにポジフィルムをあて、紫外線を投射する。上記と同じ現象で製版ができるが、ちょっと性質が異なる。詳しくは文章では書きにくいので明記はしないが、いずれも紫外線との付き合いが大変重要な仕事にはなる。

紫色の光なので子供にとっては面白いのであろうが、紫外線を多く浴びたり見ると身体に悪いのでなかなか説明がし難い。(悪いけど仕事に使うんだよ、、、とまぁなんといえば良いのであろうか。)

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